ブログ
2026.10.28 データベース

Zapierの使い方|最初のZapを作る手順と、動かない時の確認順

Zapierを初めて使うときは、trigger(きっかけ)からaction(その後の処理)までを1本作ると、全体の流れをつかめます。

この記事では、Google Formsの回答をGoogle Sheetsへ1行追加するZapを例に、作成、テスト、Publish後の確認まで進めます。Zapierの概要はZapierとは?基本と活用の考え方で確認できます。

以降、概念として述べるtrigger/actionは小文字、画面に表示されるラベルはTrigger/Actionのように英語原文を太字で表記します。

この記事でわかること

  • 最初のZapを作る前に用意するもの
  • trigger・接続・テスト・action・マッピング・Publishの順序
  • Publish後の動作をZap runsで確認する方法
  • Publishできない、テストデータが出ない、Erroredなどの切り分け方

この記事で作るZapと、始める前の準備

2026年10月時点の公式ヘルプでは、Zapはtriggerが1つとactionが1つ以上で構成されます。今回は「Google Formsの新しい回答」をtrigger、「Google Sheetsに1行追加」をactionにした2ステップのZapを作ります。

フォームの項目は「氏名」「問い合わせ種別」「内容」の3つに固定します。テスト回答には「山田テスト」「資料請求」「製品資料を希望」を使います。いずれもこの記事内の編集上の例であり、実顧客の情報は使いません。

用意するもの名称準備する内容
テスト用フォーム問い合わせフォーム3項目を作り、回答できる状態にする
回答の保存先問い合わせ回答(フォーム)Google Formsの回答を保存する
Zapの書き込み先Zapテスト用シート1行目に「氏名」「問い合わせ種別」「内容」の見出しを置く

Google Formsでは、回答をGoogleスプレッドシートに保存する設定が必要です。保存先がないと、Zapの設定でフォームが選択肢に出ません。フォームの保存先「問い合わせ回答(フォーム)」と、Zapの書き込み先「Zapテスト用シート」は分け、同じシートを選ばないでください。書き込み先を扱うGoogleアカウントには編集権限が必要です。

最初のZapを作る手順

Zapエディタを開き、triggerを設定してテストし、actionを設定してテストした後にPublishします。新しいZapを開く入口は公式ヘルプでも表記が分かれているため、左サイドバーのCreateからZapの作成画面を開く、と捉えてください。

Zapエディタを開いてからtriggerの設定とAccount接続、Configure、テスト、actionの設定とAccount接続、マッピング、テスト、Publishへ進む操作順の模式図 Zapエディタを開いてからtriggerの設定とAccount接続、Configure、テスト、actionの設定とAccount接続、マッピング、テスト、Publishへ進む操作順の模式図
最初のZapを作る操作順の模式図(タップ/クリックで拡大)。

1. Zapエディタを開く

操作:左サイドバーのCreateからZapの作成画面を開き、ゼロからZapを作る方法を選びます。公式ヘルプには「+ Create→Zap workflows」と「Create a Zap」の2通りの表記があります。

入力するもの:なし

成功時に見える結果:Zapエディタが新しいタブまたはウィンドウで開きます。

2. triggerのアプリとイベントを選ぶ

操作:Triggerステップを選び、Google Formsを検索します。SetupタブのTrigger eventでNew Form Responseを選びます。

入力するもの:triggerに使うアプリ「Google Forms」とイベント「New Form Response」です。

成功時に見える結果:選んだアプリとTrigger eventがTriggerステップに設定されます。

3. Google Formsのアカウントを接続する

操作:Account欄で接続済みのアカウントを選ぶか、+ Connect a new accountから接続します。

入力するもの:Google Formsを使えるGoogleアカウントです。新しいタブまたはウィンドウでログインし、画面の案内に従います。

成功時に見える結果:Account欄で接続したアカウントを選べます。

接続時のトラブル

意図しないアカウントで接続された場合は、別タブでそのアプリからログアウトするか、シークレットウィンドウで接続し直します。接続画面が開かなければ、ポップアップブロックを確認します。

4. Configureで対象のフォームを選ぶ

操作:Configureタブで、triggerの対象にするフォームを選びます。

入力するもの:例で用意した「問い合わせフォーム」です。

成功時に見える結果:triggerの対象として「問い合わせフォーム」が設定されます。

5. triggerをテストして回答データを読む

操作:TestタブでTest triggerを押し、テスト用の回答を選んでContinue with selected recordで進みます。

入力するもの:「問い合わせフォーム」から送った「山田テスト/資料請求/製品資料を希望」の回答です。

成功時に見える結果:actionへ渡すtest recordとして、選んだ回答データが表示されます。

6. actionでGoogle Sheetsへの行追加を選ぶ

操作:ActionステップでGoogle Sheetsを検索し、Action eventにCreate Spreadsheet Rowを選びます。Accountで編集権限を持つGoogleアカウントを選ぶか接続します。

入力するもの:Configureで書き込み先「Zapテスト用シート」など、必要な項目を設定します。

成功時に見える結果:Configureで必要な項目を設定できる状態になります。

7. フォームの回答をシートの列へマッピングする

操作:actionの項目にある「+」から、triggerで読み込んだ項目を選びます。割り当てた項目は色付きのピルで表示されます。

入力するもの:次の対応で3項目を割り当てます。

  • 氏名 → 氏名の列(例: 山田テスト)
  • 問い合わせ種別 → 問い合わせ種別の列(例: 資料請求)
  • 内容 → 内容の列(例: 製品資料を希望)

成功時に見える結果:3つの書き込み先に、triggerから選んだ項目が色付きのピルで設定されます。

8. actionをテストしてシートの結果を確認する

操作:TestタブでTest stepを押します。テストは接続先へ実際にデータを作るため、実行前に「Zapテスト用シート」を選んでいることを確かめます。

入力するもの:手順7でマッピングした「山田テスト/資料請求/製品資料を希望」の3項目です。

成功時に見える結果:「Zapテスト用シート」に行が追加され、3列にサンプル値が入ります。Zapier側では結果をData outで確認できます。

9. PublishしてZapをオンにする

操作:設定とテスト結果を確認し、右上のPublishを押します。

入力するもの:公開するtrigger、action、接続アカウント、マッピングの設定です。

成功時に見える結果:Zapがオンになり、エディタにPublishedと表示されます。対象はオンになった後に発生したtriggerで、Publish前の回答は処理されません。

Publish後にZapが動くか確認する

「問い合わせフォーム」から新しいテスト回答を1件送ります。Google FormsのNew Form ResponseはInstantのtriggerですが、回答から実行までの秒数は公式情報で確認できません。

Zap runsから実行を開き、ステップごとの結果を確認します。Run detailsには実行時刻、受信データ、送信データが表示されます。Successfulになっていることと、「Zapテスト用シート」に新しい行があることを照合してください。

ほかの例は、Zapierの活用事例で確認できます。

Zapが動かないときは症状から分ける

Publish前はエディタの設定とテスト、Publish後はZap runsのステータスと接続先を見ます。成功時の確認と、次のトラブル対処を分けて進めてください。

Publish前の症状

症状見る場所対処
Publishできない警告マーク、必須項目、アプリ接続、プラン、Draft空欄や切断を直す。無料プランではpremium appと2つ以上のactionを使わない。公開中と同じ内容ならPublishは押せない
triggerのデータが出ないフォームの回答、保存先「問い合わせ回答(フォーム)」、triggerのAccount新しいテスト回答を作り、Find new recordsで読み直す
actionのテストで止まるData outと書き込み先「Zapテスト用シート」エラーと設定内容を照合し、修正後にRetest stepで試す

Publish後の症状

症状見る場所対処
ErroredZap runsの該当実行、Run details、接続先設定を直す→編集後のDraftをPublishし直す→接続先に重複がないか確認する→対象をreplayする。無料プランでもErroredは手動でreplayできる
On hold接続、タスク上限、トライアル終了、プラン変更、プラン外の機能保留の原因を解消する。無料プランではOn holdを手動でreplayできず、再実行には有料プランが必要
接続がExpiredApp Connections接続の持ち主がReconnectし、Test connectionで確認する
Successfulだが結果を確認できないRun detailsの送信データと「Zapテスト用シート」実行時刻と送信データを、接続先の行と照合する

実行全体をreplayすると、すでに成功したステップも再度タスクとして数えられます。対象を選ぶ前に、接続先へ処理済みのデータがないか確認してください。

無料プランで続ける前に確認すること

2026年10月時点では、新規登録後に有料機能を試せる14日間のトライアルが付きます。終了後に有料へ移行しなければ、その有料機能は使えません。

確認項目無料プランの範囲今回のZap
ステップtrigger 1つ+action 1つ2ステップに収まる
タスク月100件成功した行追加1回が1タスク
premium app利用できないGoogle FormsとGoogle Sheetsはpremium appではない

上記は2026年10月時点の公式情報です。Google FormsとGoogle Sheetsのpremium扱いやプラン条件は変わる可能性があるため、利用時の表示も確認してください。詳しい制限はZapier無料プランの解説、プランの違いはZapierの料金解説で扱っています。

英語画面で迷ったときと、別製品も比較したい場合

Zapierの画面とヘルプは英語です。ブラウザで翻訳すると、画面ラベルと英語ヘルプの言葉が合わない場合があります。迷ったときはTrigger、Setup、Test、Action、Configure、Publish、Zap runsなどの英語ラベルで照合します。詳しくはZapierを日本語で使う方法を参照してください。

連携する範囲で比較する

アプリ同士をAPIでつなぐ自動化と、APIのないWeb画面への入力・転記や、要約・抽出・文面作成を含む自動化では、比較する範囲が異なります。後者まで対象にする場合は、RPAノードによる画面操作とAIノードを備え、画面の案内やヘルプが日本語で、日本語サポートも明記されているPigeon Workflowも候補です。API連携だけで済む業務では海外ツールの方が安い場合もあるため、対象業務を先に分けて比較してください。

Pigeon Workflowで自動化できる範囲を確認する

Zapierの操作に関するよくある質問

Zapの作成途中で画面を閉じても保存されますか?

Draftとして保存されます。無料プランでは、Draftの編集中も公開済みのZapは動き続けます。

1つのアプリに複数アカウントを接続できますか?

1つのアプリに複数のアカウントを接続できます。

Zap runsはいつまで確認できますか?

2026年10月時点では、実行履歴は最大60日分まで保証され、最大10,000件まで表示されます。長く残す場合は書き出して保存します。

replayするとタスクはどう数えられますか?

実行全体をやり直すと、前に成功したステップも再度タスクとして数えられます。

まとめ|作成・テスト・公開後確認のチェックリスト

最初のZapを動かすための確認項目

  • 回答の保存先「問い合わせ回答(フォーム)」と書き込み先「Zapテスト用シート」を分ける
  • triggerをテストし、3つの回答を対応する列へマッピングする
  • Test step後は「Zapテスト用シート」に作られた行を確認する
  • Publish後はZap runsと接続先の両方を見る
  • 動かないときはPublish前/後を分け、症状に合う行を確認する
この記事を書いた人
石川 傑也 Takuya Ishikawa
アクセンチュア株式会社を退職後、AI研究開発者としてAI企業に参画し、LSTM・RNNなどのディープラーニングを用いたシステムの研究開発に従事。 その後、株式会社ロフタルを設立。これまでの経験を活かし、DX・業務改善を進めるサービスPigeonCloudを開発。

データ管理、もっと簡単に。

Excel・Access・スプレッドシートの課題を、ノーコードのWebデータベース「PigeonCloud」が解決します。
月額5,500円〜(5ユーザー)、30日間無料でお試しいただけます。