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2026.10.16 データベース

ZapierとMakeを比較|料金・機能・課金単位の違いと選び方

ZapierとMakeは、複数のWebサービスをつないで業務を自動化するツールです。ただし、料金の基準がタスクとクレジットで異なるため、月額だけでは利用量に合うか判断できません。

Make単体の機能や始め方ではなく、本記事ではZapierと同じ業務を動かした場合の消費量と、上限到達後の挙動を比べます。料金は2026年10月15日時点の公式表示です。

本記事は、業務自動化ツール Pigeon Workflow を提供する株式会社ロフタルが執筆しています。

先に結論

Zapierを比較に含める条件

  • 定期確認が多く、成功アクション数は少ない
  • 必要なアプリと操作が使え、2ステップ以内・成功アクションが月100回以内

Makeを比較に含める条件

  • 必要なWebhookまたは即時トリガーを利用でき、月間件数を見積もれる
  • 必要なモジュールが使え、3ステップ以上を無料で試したい
  • 25人を超える共同利用を想定している

共通の決め手:必要なトリガーと操作が片方にしかなければ、それで決まります。

参考:本記事の15分おきの試算は、Zapier 600タスク、Make 3,480クレジットです。

ZapierとMakeの違いを一覧で比較

Zapierはタスク、Makeはクレジットを課金単位にし、無料枠や分岐機能、実行間隔にも違いがあります。各製品の詳細はZapierの特徴と使い方とMakeの仕組みと料金で参照できます。

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比較項目ZapierMake
課金の単位成功したアクションをタスクで数えるモジュールの実行をクレジットで数える
無料枠月100タスク・2ステップ月1,000クレジット・アクティブなシナリオ2つ
有料の入口Professional:年払い月額換算19.99ドルCore:年払い月額換算9ドル・月10,000クレジット
年払いの割引表示Save 33%Save 15%
最短間隔Free 15分/Professional 2分/Team 1分Free 15分/Core以上1分
分岐「Paths」(条件分岐)・「Filter」(条件で続行)「Router」(経路分岐)・「Filter」(条件設定)
連携アプリ9,000以上という公式表記3,500以上という公式表記

連携数は各社の表記と数え方が違います。数の大小ではなく、使うアプリに必要なトリガーと操作があるかを無料枠で確かめます。参照:Zapier公式料金ページ/Make公式料金ページ

料金と無料枠を同じ条件で比べる

月払いと年払いの月額換算を分け、タスク数・クレジット数は公式料金ページの初期表示に合わせました。Zapierのプラン別の選び方はZapier料金ガイド、無料枠の制限はZapier無料プランの解説も参照してください。

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製品・プラン含まれる量月払い/年払いの月額換算
Zapier Free月100タスク月払い 0ドル
年払い換算 0ドル
Zapier
Professional
月750タスクから月払い 29.99ドル
年払い換算 19.99ドル
Zapier Team月2,000タスクから月払い 103.50ドル
年払い換算 69ドル
Make Free月1,000クレジット月払い 0ドル
年払い換算 0ドル
Make Core月10,000クレジット月払い 10.59ドル
年払い換算 9ドル
Make Pro月10,000クレジット月払い 18.82ドル
年払い換算 16ドル
Make Teams月10,000クレジット月払い 34.12ドル
年払い換算 29ドル

月額だけで決めない

入口価格だけではMakeが低く見えますが、Makeは新着の確認処理もクレジットに数えます。定期実行が多い業務は、月額だけでなく確認回数まで含めて比べます。

税の表示

Zapier:表示価格は税を含まず、所在地に応じた税額が決済時と請求書に表示されます。

Make:公開の料金ページには税の扱いが見当たりません。決済画面で税額を見ます。

出典:Zapierの税に関する公式ヘルプ/Make公式料金ページ

タスクとクレジットは何を数えるか

Zapierのタスクは、成功したアクションの実行です。トリガーとポーリングはタスクを使わず、「Filter」「Paths」「Formatter」(データ整形)などの組み込みツールも数えません。一方、Makeはモジュールがデータを処理または確認するたびにオペレーションとなり、非AIアプリでは1オペレーションを1クレジットで数えます。

ZapierのタスクとMakeのクレジットが1回の実行で何を数えるかを左右2列で示す図
Zapierは成功アクション、Makeはトリガーの確認とモジュール実行を数える(タップ/クリックで拡大)
  • Makeのトリガーモジュールは、新しいデータの確認1回につき1オペレーションです。
  • 後続モジュールは、受け取ったバンドル件数分を数えます。
  • 「Router」とエラーハンドラは数えません。AI by Zapier、Code by Zapier、MakeのAI系機能などは消費量が変わる場合があります。

出典:Zapierのタスク計算/Makeのオペレーション計算/Makeのクレジット/Make料金FAQ

同じ業務で消費量を試算する

受付データをCRMへ登録し、Slackへ通知する3ステップの業務を、トリガーだけ変えて試算します。前提は次の4点です。

試算の共通条件

・30日・24時間稼働、受付300件/月、1件を1バンドルとして扱う

・トリガー1個+成功アクション2個。Zapierは成功アクション1回を1タスク

・Makeは通常の非AIモジュールを1オペレーション=1クレジットで計算

・AI、Code、検索、ループ、再試行、エラー処理は除外

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ケースZapierMake(計算)
A:15分おきに新着確認600タスク3,480クレジット
確認2,880回+アクション600回
B:Webhookで即時受信600タスク900クレジット
トリガー300回+アクション600回

Freeで収まるか

MakeのWebhookは通常、受信後すぐにシナリオを実行し、スケジュール実行へ変えることもできます。ケースBは即時実行を前提にした試算です。900クレジットは数字上はFreeの月1,000以内ですが、想定するWebhookと後続モジュールをFreeで使えることまでは試算の根拠に含めていません。出典:MakeのWebhooks公式ヘルプ/Make Webhooks公式連携ページ

  • Zapierは3ステップなのでFreeでは組めず、月750タスクからのProfessionalが入口です。BのWebhooksもProfessional以上です。
  • Makeは定期取得の間隔を広げるか、利用できる即時トリガーへ変えると取得回数を減らせます。詳細はMakeのスケジュール公式ヘルプを参照してください。

分岐と上限に達したときの違い

分岐

Zapierは「Paths」と「Filter」、Makeは「Router」と「Filter」で経路を分けます。分岐数だけで向き不向きを決めると、処理件数による消費量を見落とします。分岐後に何件がどの処理へ進むかを先に書き出します。

分岐後の件数も数える

例:300件すべてが2アクションへ進むのか、条件に合う60件だけが通知へ進むのかで消費量は変わります。

上限に達したとき

上限後の継続手段は両社にあります。止まった実行がどこまで残り、いつ再開されるかまで見ておきます。

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項目ZapierMake
上限到達時pay-per-taskが有効なら追加請求へ移行。利用不可・オフの場合、または追加枠の上限後は新しい実行を保留クレジットが追加されるまでシナリオを停止
保留されるもの新しいZap実行Webhookは保存枠までキューへ。新着確認型は停止
再開の条件請求期間のリセット、プランのアップグレード、pay-per-taskの有効化クレジットの追加
溜まった分保留分を後から「replay」(再実行)Webhookは再開後に処理。確認型は最後の成功以降を検索
継続設定pay-per-task枠はプラン上限の3倍相当まで1,000/10,000単位で追加。Core・Pro・Teamsは10,000の自動購入設定あり

要件別の選び方

製品名の印象で決めず、必要な連携操作と自社の件数から比較に含める候補を絞ります。

ZapierとMakeを選ぶ前にステップ数と件数、トリガー方式、人数とログ保存を確かめる3カードの図
月額比較の前に、消費量・トリガー・共同利用の条件を見る(タップ/クリックで拡大)
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要件比較に含める候補根拠
2ステップ以内・成功アクションが月100回以内Zapier FreeFreeは月100タスク・2ステップ
定期確認が多く、成功時の処理件数は少ないZapierポーリングはタスクに数えない
必要なモジュールが使え、月1,000クレジット・シナリオ2つ・実行5分以内Make FreeFreeの容量と実行条件
25人を超える利用を想定Makeを含めて比較Makeは全プランでユーザー数無制限。Zapier Teamは25ユーザー
対象アプリが片方にしかない対応する側連携総数ではなく、必要なトリガーと操作の有無を優先
  1. 必要なトリガーと操作の有無で候補を絞る
  2. 自社の月間件数でタスクとクレジットの消費量を試算する
  3. 共同利用する人数を各プランの上限と照合する

ログ保存は、MakeがFree 7日・Core/Pro/Teams 30日、ZapierがZap historyを最大60日分・1万件まで表示します。長期保存する場合はエクスポートします。出典:Make公式料金ページ/Zap historyの公式ヘルプ

ZapierもMakeも合わない場合

APIがあるSaaS同士で完結する場合

ZapierやMake、n8nから、必要な連携操作と運用条件に合うものを比べます。

画面操作・AI読み取り・承認を含む場合

APIのないWeb画面の操作、AIによる読み取り、人の承認を一つの流れに含めるなら、当社のPigeon Workflowも候補です。

Lightは月額5万円から(税抜・10ユーザー・月25,000 AIクレジット)。対象画面に合わせた構成を個別デモでご案内します。

API連携型ツールとの違いを見る

ZapierとMakeの比較でよくある質問

Q. 初心者はZapierとMakeのどちらから試せばよいですか?
A. 2ステップで足りる単純な連携ならZapier Free、3ステップ以上を無料で試すならMake Free(月1,000クレジット)から始められます。必要なトリガーとアクションがあるかを先に見てください。
Q. ZapierとMakeは無料でどこまで使えますか?
A. Zapier Freeは月100タスク・2ステップ、Make Freeは月1,000クレジット・アクティブなシナリオ2つです。必要量は処理の数え方から計算します。
Q. Zapierは日本語で使えますか?
A. Zapierの操作画面とヘルプセンターは英語のみで、公式はブラウザ翻訳を案内しています。詳しくはZapierの日本語対応の解説をご覧ください。
Q. ZapierとMakeの途中で乗り換えられますか?
A. 候補側で既存フローを移行できるか調べ、現在のトリガー、ステップ、月間件数、認証先を棚卸しします。無料枠で同じ結果になるか試してから切り替えます。

まとめ

必要な連携操作が片方にしかなければ、そこで候補は決まります。両方にある場合は、自社の件数をタスクとクレジットへ当てはめ、同じ業務を1本組んでから有料プランを選びます。

  • Zapierは成功したアクション、Makeは確認を含むモジュール実行を数えます。
  • 本記事の試算では、定期確認が多いケースほどMakeのクレジット消費が増えました。
  • 最後は月額ではなく、必要なトリガーと操作、月間件数、利用人数で決めます。

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この記事を書いた人
石川 傑也 Takuya Ishikawa
アクセンチュア株式会社を退職後、スタートアップ企業のエンジニアとして様々なサービスの企画・開発に携わる。 その後、株式会社ロフタルを設立。これまでの経験を活かし、DX・業務改善を進めるサービスPigeonCloudを開発。

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