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2026.10.14 データベース

n8nの使い方を初心者向けに解説|問い合わせフォームで覚える7ステップ

n8nの使い方を、問い合わせフォームの作成、テスト送信、データ整形、公開、本番実行の確認まで7ステップで追います。

Cloudまたはセルフホスト版でエディタのホームを開いたところから始めます。処理部品は「ノード」です。導入全体は、n8nで自動化する業務の選び方と導入の流れで整理しています。

この記事の検証範囲

完走範囲:フォーム受付→Edit Fields→Publish→本番URL送信→Executions。

環境:2026年10月14日、セルフホスト版n8n 2.43.4。Sheets/Slackは未接続。

今回作るワークフローと事前準備

n8nの環境と、フォームへ入力するダミーの会社名・氏名・メールアドレス・問い合わせ内容を用意します。Cloudはn8nが運用し、セルフホストは自社で管理します。すぐ始めたい場合や技術担当者がいない場合はCloudが案内されています。

→ 横にスクロールできます
n8nで問い合わせフォームを受け付けて本番実行を確認するまでの7ステップ
問い合わせフォームの受付から本番実行の確認までの全体像(タップ/クリックで拡大)

参考:公式のCloud/セルフホスト選択ガイド/料金・選び方

n8nの使い方:フォーム受付を公開する7ステップ

ここから実際にノードを置いていきます。n8nの機能全体を先に知りたい方はn8nの特徴と機能を参照してください。

1ワークフローを作成する

ホームの「Build a workflow」(ワークフローを作る)を押し、空のキャンバスを開きます。右上には「Publish」が表示されます。

保存と公開は別

編集内容は1〜5秒で自動保存されます。ただし、自動保存だけでは本番に反映されず、最後にPublishが必要です。

処理の起点になるノードはTrigger、その後の処理はActionです。今回はフォーム送信をTriggerにします。

2トリガーに「On form submission」を置く

中央の「Add first step…」(最初の手順を追加)を押すと、「What triggers this workflow?」(何をきっかけに動かすか)が開きます。一覧から「On form submission」を選びます。

n8nのトリガー一覧でOn form submissionを選ぶパネル
トリガー一覧からフォーム送信を起点にする「On form submission」を選択(タップ/クリックで拡大)

このノードが回答を受け取る入口です。後ろの処理ノードへ値を渡します。

3フォームの項目を作る

「Form Title」(フォーム名)と「Form Elements」(フォーム項目)に、会社名、氏名、メールアドレス、問い合わせ内容を置きます。必要な項目は「Required Field」(必須項目)を有効にします。

n8n Form TriggerのParametersパネルでForm URLsとフォーム項目を設定する画面
Form URLsのTest URL/Production URLとフォーム項目の設定(タップ/クリックで拡大)

4Test URLから送信して結果を見る

キャンバス下の「Execute」(実行)を押し、Test URLのフォームを開いてダミー値を送信します。成功するとノードに緑のチェックと「1 item」が出ます。

n8nのテスト用問い合わせフォームに会社名などを入力した画面
「This is a test version of your form」と表示されるテスト用フォーム(タップ/クリックで拡大)
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操作使う場面実行範囲
Executeワークフロー全体を手動で試す起点から後続まで
Execute step開いているノードまでを部分実行する対象ノードと必要な前段
pin手動実行の出力を固定して後続を試す本番実行では固定データを使わない

5Edit Fieldsで値を整える

Form Trigger(On form submission)ノード右側の「+」からEdit Fieldsを追加し、On form submission→Edit Fieldsの順につながったことを確認します。入力側から項目をドラッグするか、式を入力して値を整えます。

n8nのEdit FieldsでParametersとOUTPUTを確認する画面
Edit FieldsのParametersで設定した値とOUTPUTを並べて確認(タップ/クリックで拡大)

会社名は「{{ $json['会社名'] }}」と参照します。通知文の例には「新しい問い合わせ:{{ $json['会社名'] }} {{ $json['氏名'] }} 様」と入力しました。実機では式の結果がその場に表示されます。

Edit Fieldsの出力確認

設定後は「Execute step」を押し、OUTPUTに受付日時・会社名・通知文が表示されることを確認します。

入力データが表示されない場合は、ステップ4に戻ってテスト用フォームをもう一度送信します。

6PublishしてProduction URLから送信する

2ノードのテストが成功したら「Publish」(公開)を押します。「Publish workflow」でVersion nameを確認して公開し、右上が「Published」(公開済み)になったことを見ます。

n8nのPublish workflowでVersion nameを入力して公開する画面
「Publish workflow」の公開画面(タップ/クリックで拡大)

公開後、Form Triggerの「Production URL」を開き、同じダミー値を送信します。

Published, partialの意味

「Published, partial」は、新しいバージョンは公開されたものの、少なくとも1つのトリガーの有効化に失敗した状態です。有効化できたトリガーは動き続けるので、失敗したトリガーを確認して直し、もう一度Publishします。

7Executionsで本番実行を確認する

「Executions」(実行履歴)を開き、Production URLから送った実行が成功していることを確認します。手動実行には試験管アイコンが付くため、本番URLからの実行と見分けられます。

n8nのExecutions一覧で本番実行と試験管アイコン付きの手動実行を見分ける画面
Executions一覧では本番実行と試験管アイコンの手動実行を見分け、Succeededを確認(タップ/クリックで拡大)

参考:ノード操作/Form Trigger/データの参照/実行方法/保存とPublish

Google SheetsとSlackへつなぐ設定例

筆者の環境では外部アカウントを接続しておらず、実機で確認した設定欄と公式手順を示します。接続後の実行結果は未検証です。次のノードは、直前のノード右側にある「+」(Add nodeのコネクタ)から追加します。

フォーム受付、Edit Fields、Google Sheets、Slackを横一列に並べたn8nキャンバス
4ノードを横一列に並べた設定例。認証情報が未設定のノードには警告マークが表示(タップ/クリックで拡大)

AGoogle Sheetsへ行を追加する設定

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設定欄実機で確認した内容確認点
CredentialConnect to Google Sheets保存時に接続テストが行われる
Resource/OperationOperationはAppend Row行追加を選んだか
Document/Sheet書き込むファイルとシート対象を取り違えていないか
列と値Edit Fieldsで作った項目名とシートの列名をそろえる細かな操作は接続後の画面で確認する
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n8nのGoogle SheetsノードでAppend Rowを設定する画面
Google Sheetsは未接続。Credential、Resource、Operation、Document、Sheetの設定欄(タップ/クリックで拡大)

BSlackへメッセージを送る設定

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設定欄実機で確認した内容補足
CredentialConnect to Slack外部アカウントへの接続は未実施
Send Message To送信先を指定する欄選び方は接続後の環境で確認する
Channelチャンネルを指定する欄実際の送信先を確認する
Message Typeメッセージ形式を指定する欄選び方は接続後の環境で確認する
Message Text{{ $('Edit Fields').item.json['通知文'] }}前のノードで作った通知文を差し込む

SlackノードではOperationに「Send a message」を使います。Send Message ToとMessage Typeの選び方は、接続先の条件を確認して決めます。

接続後に確認すること

1. テスト用フォームから送信する

2. Google Sheetsに行が追加され、Slackへ通知されたことを目視する

3. Executionsで各ノードが成功しているか確認する

参考:Credential/Google SheetsのAppend Row/SlackのSend a message

n8nが動かないときの確認順

動かない時は一度に設定を変えず、失敗した実行からデータをたどります。

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n8nが動かない時にExecutions、INPUTとOUTPUT、Credential、URLとPublishを順に確認する図
n8nが動かないときの4段階の確認順(タップ/クリックで拡大)
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症状見る場所対処
フォーム送信で始まらないForm URLsと右上Test/ProductionとPublishedを確認
途中で止まるExecutionsINPUTとOUTPUTを比べ、欠けた項目へ戻る
外部サービスへ接続できないCredential接続先、権限、接続テストを確認
値が空になる前段のOUTPUTと式項目名を見直して参照し直す
公開後だけ結果が違う公開済み版とpinPublish後の版を確認。本番はpinを使わない

Executionsでは失敗した実行を確認し、過去のデータをエディタへ読み込めます。Error Triggerで始まるワークフローを設定すると、失敗時のメールやSlack通知も組めます。参考:エラー処理ガイド

日本語で業務自動化を始めるならPigeon Workflow

フォーム、Google Sheets、Slackの公式ノードをつなぐ処理はn8nで構成できます。一方、APIが用意されていないWeb画面へのブラウザ入力・転記や、入力内容をAIに読ませる処理まで含む場合は、Pigeon Workflowも比較候補になります。本記事ではn8n側のその種の機能を検証していないため、両製品の優劣比較は行いません。

Pigeon Workflowの製品ページでは、AIが画面を見て判断し、APIのないWeb画面へ入力する仕組みを紹介しています。CSSセレクタ依存のRPAより画面変更に強い設計ですが、変更内容によっては再設定が必要です。加えて、Slackチャンネルでの日本語サポートと設計の伴走支援があります。

Pigeon Workflowのブラウザ入力・転記
APIのないWeb画面へ入力する流れを確認できます。

ブラウザ入力の活用シーンを見る

リンク先の活用シーンは、デモ組織と合成データで当社が検証した構成です。

n8nの使い方に関するよくある質問

Q. n8nは無料で使えますか?
A. セルフホストでは、ライセンスキーなしでCommunity editionを利用できます。ただし、自社環境の準備と運用は必要です。n8n Cloudにはクレジットカード不要の無料トライアルがあり、Businessプランの試用のみカードが必要です。詳細は公式料金ページで確認できます。
Q. n8nを使うのにプログラミングは必要ですか?
A. 今回のフォーム受付は、ノードの設定とデータ参照で組み立てられます。式を読む場面はあります。セルフホストの構築・運用には技術知識が必要なため、初めての場合は小さなフローから試します。
Q. n8nは日本語で使えますか?
A. 日本語対応の状況と、英語の画面で迷わないための補い方はn8nの日本語対応の解説にまとめています。
Q. n8nは何から学べばよいですか?
A. 公式クイックスタートで1本動かし、n8n Academyを含む学習案内で演習へ進みます。似た処理は公式テンプレートから探せます。

まとめ

n8nは、フォーム受付、テスト送信、データ整形、Publish、本番実行の確認までを一度通すと操作の流れをつかめます。次はn8nの活用例から小さな業務を選び、外部サービスをつなぐ場合は認証後の実行結果まで確かめましょう。他の連携ツールとの違いはn8nとZapierの比較で整理できます。

Pigeon Workflowの活用シーン
ブラウザ操作やAIによる判断を含む業務自動化の例を確認できます。

活用シーンを見る
この記事を書いた人
石川 傑也 Takuya Ishikawa
アクセンチュア株式会社を退職後、スタートアップ企業のエンジニアとして様々なサービスの企画・開発に携わる。 その後、株式会社ロフタルを設立。これまでの経験を活かし、DX・業務改善を進めるサービスPigeonCloudを開発。

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