【検証】Accessは時代遅れ?Accessの評判(口コミ)や時代背景から徹底調査
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「Accessは時代遅れ?」
「これからAccessを使い始めるってどうなの?」
「Accessを使っている人の評判・口コミを知りたい」
こんな気持ちを抱いていませんか。
Accessは、マイクロソフト社から販売されているデータ管理ソフトです。
長い歴史のあるAccessですが、同じOfficeソフトであるExcelやPowerPointよりもその知名度は低く、なかには「Accessだけ使ったことがない」という人も多いのではないでしょうか。
さらに最近では、「Accessは時代遅れなのでは」ということまで囁かれています。
そこでこの記事では、Accessは時代遅れなのか論争について、独自の目線から切り込んでいこうと思います。
Accessは時代遅れなのか知りたいという方、Accessを使うべきか悩んでいる方、Accessの評判が気になっているという方はぜひご一読ください!
Accessは時代遅れ?まずはAccessの歴史を振り返ってみよう
まずは簡単にAccessについて振り返ってみましょう。
Accessはマイクロソフト社から販売されているオフィスソフトの一つです。
マイクロソフトは1985年にパソコン用OSのWindowsを開発し、1990年にExcelやWordといった、Windows向けのオフィスソフトを販売。92年にはAccessの第一弾が販売されました。
当時はパソコン文化がまだ根付いていない時代でしたので、オフィスソフトのような画期的なシステムは大注目されました。
90年代後半以降、パソコン本体が低価格化してきたこともあり、企業や一般家庭にもパソコンが普及。するとオフィスソフトの導入数、ひいてはAccessの導入数も拡大していきました。
しかしIT革命は続いていきます。
2006年には「クラウド」という言葉が注目を集めました。クラウドサービスは、インターネット上でデータ管理する形態を表します。
場所を問わず利用できるところや大人数でもデータ共有ができるところ、運用コストが削減できる点など多くのメリットがあります。
以後クラウドは急速に浸透し、2010年頃からクラウドの時代が始まることになりました。
さらに、IT革命は続いていきます。
2019年には「ノーコード」という言葉が初めて使われました。ノーコードとは、システム開発において専門的なスキルを要さないサービスのことを言います。
これまでシステム開発には専門知識のあるエンジニアが欠かせませんでした。それがノーコードツールの登場により、IT知識がまったくない人でもドラッグアンドドロップで開発できるようになったのです。
Accessはクラウドサービスではありませんし、ノーコードツールでもありません。
バージョンアップを重ね、時代に合ったサービスへと進化はしていますが、オンラインで使えるような仕組みにもなっていませんし、専門スキルを要するサービスであることに変わりはありません。
「Accessは時代遅れ」と言われている5つの理由
Accessの歴史や時代背景など、ざっくりと解説してきました。
既になんとなく分かってきた方もいると思いますが、ここからはなぜAccessが時代遅れだと言われるようになったのか、その要因を解説していきます。
- Excelの機能拡大
- クラウドサービスの普及
- ノーコードツールの登場
- 普及率の低さ
- AccessはMacでは使えないから
順番に解説していきます。
1.Excelの機能拡大
オフィスソフト販売当初、「Excelは表計算ソフト」「Accessはデータベースソフト」という違いが明確にありました。
しかしExcelの人気や需要が高まるにつれ、Excelの機能が拡張し、データベースソフトの領域をもカバーできるようになってきました。
Excelのどんな機能が拡張したのかと言うと・・
- データ容量が増えた
- 処理速度が上がった
- VBA機能の搭載により、マクロ機能が使えるようになった
- 関数機能の拡大
- その他、便利な機能が増えた
このように、Excelはただ表や計算ができるソフトというわけではなく、汎用的にデータ管理ができるソフトとなりました。
そのため、Accessを使わずともExcelで事足りるケースが増えてきたというわけです。
2.クラウドサービスの普及
Accessの歴史のところでも述べたように、最近はクラウドサービスがシステムの主軸となっています。
インターネット上でデータ管理ができるクラウドサービスは、便利かつ手軽に使えるので、多様なシステムに活用されるようになりました。
一方、Accessはクラウド型ではなく、インストール型です。
インターネットに接続せずともデータ管理ができる、オフラインタイプの製品です。
クラウドサービスによって、オンライン会議やデータ共有、テレワークといった今の時代に即したサービスが主流になっているなか、Accessのようなインストール型は時代と逆行しているとも受け取れるかもしれません。
3.ノーコードツールの登場
ノーコードツールというものをご存じでしょうか。先述しましたが、ノーコードとは2019年ごろから話題になってきた製品です。
従来のシステム開発には専門知識のあるエンジニアが必要不可欠でしたが、ノーコードツールの場合はエンジニアが不要です。既存の人員でシステム開発ができるので、人件費がかかりません。
ノーコードツールを使えば手軽にシステム開発ができるので、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に一役買っている製品です。
このような手軽な製品が出てきたことで、Accessのように専門知識が必要な製品は時代遅れと言われるようになったのでしょう。
4.Accessの普及率の低さ
次のグラフをご覧ください。
青線:Excel 赤線:Access
こちらはGoogleトレンドという解析ツールで、「Excel」・「Access」という言葉の検索数を相対的に示したグラフです。
簡単に言うと、「Excel」・「Access」という言葉がどのくらい人気なのかを表しています。
2013年から2023年の期間で見たところ、圧倒的にExcelの方が人気であることが分かります。
一方のAccessは、ゆるやかに減退していることが分かります。
このグラフから分かるように、AccessはExcelと比べると人気がなく、その数もじわじわ減っていることから、「時代遅れ」と呼ばれるようになったのかもしれません。
5.AccessはMacでは使えないから
AccessはMacのパソコンでは使うことができません。
元々AccessしかりオフィスソフトはWindowsの専用ソフトです。そのためOSの違うMacでは利用することが出来ないのです。
しかし近年はMacユーザーが増加したことや使い勝手が悪いということから、ExcelやWordなど他のオフィスソフトについてはMacでも利用できるようになりました。
ところがAccessは未だにWindowsのみの対応なので使い勝手が悪く、時代遅れと言われる所以となったのかもしれません。
実際にAccessは時代遅れなのか?利用者の評判(口コミ)を調べてみた
実際にAccessを利用している人の評判も見て行きましょう。
調べてみると、良い口コミと悪い口コミがありました。
Accessの良い評判・口コミ
Accessの良い評判・口コミは次のとおりです。
- Excelよりも処理スピードが速い
- ライセンス費用がそこまで高くないため、低コストで導入可能
- プログラミングの知識さえあれば感覚的に利用できる
- 大量のデータを扱える(2GB)
- 一元管理ができる
- Excelとの互換性が良い(Excelからのデータのインポート・エクスポート)
- いろいろな帳票が簡単に作成できる
- 複雑なデータの抽出も簡単にできる
良い意見は多く見られました。
使い慣れている人や、上記のメリットを感じられる状況であれば使い勝手が良いようです。
Accessの良くない評判・口コミ
Accessの良くない評判・口コミは次のとおりです。
- プログラミング知識が必要で、敷居が高い
- 使いこなせるようになるまで知識と時間が必要
- 共有ファイルにすると壊れやすい
- データ容量に限度がある
- 重いデータを処理している時にフリーズしてしまう
- Microsoftのアップデートにより度々不具合が生じる
- バージョンアップにより、今まで使用できていた数式が使えなくなってしまうことがある
- エラーが出た時にどう直せばよいのか頭を悩ませることが多い
- 使い方のハードルが高く、社内でも限られた人しか使えていない
- データ量が多くなってくると動作がどんどん遅くなる
- もう少し操作を簡単にしてほしい
- 多人数での処理に弱い
- Windowsがアップデートされると旧Windowsでは使用できなくなるため、ソフトを買い直さなくてはいけない
Accessのマイナスな意見で顕著だったものは、「プログラミング知識が必要であること」や「データ量が限られていること」、「データの共有がスムーズにいかないこと」などでした。
ノーコードツールのところでも述べましたが、Accessを開発するには最低限のプログラミング知識が必要です。
そのため知識のある人でないと、設定を組めないところが問題ではあります。
また「データの共有ができないこと」や「データ量が限られていること」、「大人数での利用がむずかしい」という点については、インストール型の特徴がアダとなってしまいました。
結果としてAccessは良い部分はあるけれど、合わない人には合わない。
しかし、Accessが最適なシチュエーションもあります。
ではどんなケースにAccessが適しているのか、具体的にまとめていきます。
Accessを時代遅れだと決めるのは早い?Accessが適しているケースと適していないケース
Accessが適しているケースと、別ツールを検討した方が良いケースについてまとめてみました。
Accessが適しているケース
Accessが適しているのは次のようなケースです。
Accessが適しているケース
- 2GBまでのデータを扱う場合
- 個人や少人数で使う場合
- コストをかけられない場合
- クラウド化に魅力を感じない場合(データを共有する必要がない、スマホ利用する必要がない等)
- プログラミング知識のある人がチームにいる場合
Accessが適していないケース
次に、Access以外のツールを検討した方が良いケースを紹介します。
- 2GB以上のデータを保存したい場合
- 大人数で利用したい場合
- 他のデータと連携するなど、より高度なことを行いたい場合
- 専門知識がなくても、誰でも使えるようなソフトに魅力を感じる場合
- クラウド化に魅力を感じる場合(データの共有、スマホ利用、同時作業・同時編集、リアルタイムで情報を把握できる等)
- スムーズにデータ共有を行いたい場合
- リアルタイムなデータを確認したい場合
- スマホやタブレットなどマルチデバイスからアクセスしたい場合
Access以外を検討した方が良い場合、どんなツールを使えばいいの?
「Access以外のツールが適していることは分かったけど、自社に合うツールをどうやって見つければいいの?」と思われる方もいるでしょう。
データ管理ツールはAccess以外にも多くの種類がありますが、しらみつぶしに探していくのは大変です。
探し方のコツとしては、Accessと同じ「データベースソフト」のなかから選んでいくと良いでしょう。
またさらに「クラウド型」の製品や「ノーコードツール」の製品だと利便性も高く、フレキシブルにデータ管理が行えるでしょう。
ここからはデータベースソフトのなかからクラウド型のノーコードツールを2つ厳選したので、紹介していきます。
1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)
PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが提供するクラウド型のデータベースソフトです。
PigeonCloudは専門知識が一切不要なノーコードツールで、汎用的なデータ管理が可能です。基本的にAccessと同じ用途に使うことが可能です。
データの共有・一元管理が可能で、画像添付も可能になっています。またAIを使って自動でシステム構築ができたり、RPAのように業務を自動実行できる機能も搭載されています。
そんなPigeonCloudの魅力は、「価格」・「標準機能の充実度」・「サポート力」です。
PigeonCloudは他社と比べても低価格なツールです。
またPigeonCloudは通常プランの他に「同時ログインプラン」があります。こちらは同時に接続するユーザー数で費用を計算するため、利用頻度が低い社員が多くいる場合でも費用負担が少なく、お得に使っていくことができるプランです。
また他社では別途費用がかかるような、「帳票出力」や「ルックアップ自動取得」、「自動採番機能」など高度な機能が標準装備しています。
そしてデータベースの初期構築を無料で行っているほか、導入後も無料で電話やチャット等から相談をすることができます。
PigeonCloudはコスパが高く機能も充実しているため、「なるべく予算は抑えながらも良いものを使いたい!」そんな方にぜひ使っていただきたいソフトとなっています。
- ユーザー数プラン 1,100円/一人あたり
- 同時ログインプラン(利用者数は多いけれど同時に接続する人は少ない場合、お得に利用できる)
- 脱Excel、脱Access、脱スプレッドシート等におすすめ
- スマホ、タブレットOK
- ノーコード
- さまざまな業務に使える
- AIで業務システムを自動で作成
- 低価格
- 同時ログインプランあり
- データ容量100GB
- サポートが手厚い
- 標準機能が充実
- データ分析機能
- クラウド型、オンプレミス型に対応可能
- チャットツール等との外部連携
- 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得
- RPAのように業務を自動実行できるコネクト機能搭載
公式サイト:PigeonCloud
2.kintone(キントーン)
kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型のデータベースソフトです。
CMでもお馴染みなので知っている方も多いかもしれませんね。
kintoneの魅力は、「コミュニケーション機能の充実」と「豊富な拡張機能」です。
kintoneはチームで利用することを前提としているため、ソフト内にコミュニケーション機能が散りばめられています。
そのため、在宅勤務が続いたとしてもkintone内でコミュニケーションをとることができ、スムーズに業務を進められます。
拡張機能については、kintoneの標準機能で出来ないことでも機能を拡張することで出来るようになることがあり、多様なニーズに合わせて利用することができます。
- ライトコース 1,000円/一人あたり(拡張機能なし)
- スタンダードコース 1,800円/一人あたり(拡張機能あり)
- ワイドコース 3,000円/一人あたり(1,000ユーザー以上の大規模プラン)
- 社内のデータを一元管理
- コミュニケーション機能が豊富
- 拡張機能、外部連携サービスが豊富
- スマホ、タブレットOK
- 直感的な操作性
- 認知度の高い製品
- リマインダ機能
- ISMS認証取得
公式サイト:kintone
こちらの記事では、kintoneの類似製品としてPigeonCloudを紹介しています。参考になると思いますので、ぜひご一読ください!
結論:Accessは時代遅れではない
結論として、Accessは時代遅れではないと思います。
Accessの発売後さまざまなツールが出現しAccessを選択する人が減ったことは事実ですが、今でもAccessが最適のケースはありますし、利用ユーザーもたくさんいます。
ですので、「Accessは時代遅れだから」と敬遠するのではなく、ケースバイケースでAccessを選択することを提案します。
さて、皆さんはAccessが適していましたか?それとも、別ツールが適していましたか?
記事のなかではオススメのデータベースソフトを2つ紹介しました。
どちらもコストパフォーマンスの高い製品です。
もし興味を持っていただきましたら、公式サイトから「資料請求」や「無料トライアル」を試してみてはいかがでしょうか。
また、製品の公式サイトを見ていても具体的にイメージできないことがあるかもしれません。
そんなときは、お気軽に問い合わせフォームから提供会社へ相談をしてみてくださいね。
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