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2026.08.26 データベース

進捗管理を見える化する方法|5つのメリットとおすすめツールを解説

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「メンバーの作業がどこまで進んでいるのか、聞かないと分からない」——チームの進捗管理の悩みは、突き詰めるとこの1点に行き着きます。

進捗管理の見える化とは、「誰が・何を・いつまでに・今どの状態か」を、報告を待たずにチーム全員が確認できる状態にすることです。ホワイトボードでもExcelでも実現できますし、チームの規模や働き方によってはクラウド型のツールが向きます。

この記事では、見える化の3つの方法と実際の作り方、5つのメリット、運用を定着させるコツ、そしてツールに切り替えるべきタイミングの判断基準からおすすめツール2選の比較までをまとめます。筆者の所属する株式会社ロフタルはノーコードのWebデータベース PigeonCloud を開発・運営しており、Excelやホワイトボード運用からの移行相談を日常的に受けています。その経験も踏まえ、ツールに移行しないほうがよいケースも含めて書いていきます。

この記事の結論(30秒版)

・同じフロアで働く少人数のチームなら、ホワイトボードやExcelの見える化で今も十分機能する
・つまずきの典型は「更新が続かない」「外から見えない」「最新版が分からない」の3つ
・限界サインが2つ以上当てはまったらクラウド型ツールを検討。本記事ではPigeonCloudとkintoneを比較する

進捗管理の見える化とは

進捗管理とは、あらかじめ決めた予定と実際の進み具合を突き合わせ、ズレが出ていないかを確かめて軌道修正する活動のことです。そして「見える化」とは、その進み具合を特定の誰かの頭の中や個人のメモから出して、チームの全員が同じものを見られる状態に置くことを指します。

よく混同されますが、「報告」と「見える化」は別物です。報告は人がまとめて伝える行為なので、タイムラグが生まれますし、まとめる人の主観も入ります。見える化された状態では、状況が常に開かれているため、聞かなくても分かります。進捗報告のためだけの会議が多い職場は、見える化の不足を会議で埋め合わせている場合が多い、というのが筆者の実感です。

見える化の最小要件

進捗の見える化は、次の4つが1つの画面(または1枚の板)で分かる状態を指します。
1. 誰が(担当者) 2. 何を(タスク・案件) 3. いつまでに(期限) 4. 今どの状態か(未着手・進行中・完了)

代表的な形が「カンバン方式」です。タスクを1枚のカードにして、「未着手」「進行中」「完了」の列の間を移動させていく方法で、ホワイトボードに付箋を貼る運用も、クラウドツールのカンバン画面も原理は同じです。カードの位置を見るだけで、どこに仕事が滞留しているかが分かります。

なお、何を「進捗」として見るかは業務によって変わります。本記事では、5〜20人のチームのタスク・案件の進捗管理を主な対象として説明します。

  • 日々のタスク管理: ステータスと期限が中心
  • 受注案件の管理: 完了率・次回アクション・経過日数が中心
  • 工程が長いプロジェクト: 開始・終了予定と工程間の依存関係(ガントチャート)が中心

進捗管理を見える化する5つのメリット

見える化に手間をかける価値はどこにあるのか。筆者が移行相談の場で聞いてきた「導入前に困っていたこと」の裏返しでもある、5つの利点を挙げます。

1. 納期遅れの兆候に早く気づける

遅れは締め切り当日に突然生まれるのではなく、途中の停滞として現れます。ステータスが数日動いていないタスクが見えれば、締め切り前に手を打てます。

2. 仕事の重複と抜け漏れに気づける

誰が何を持っているかが開示されていると、同じ作業を2人がやってしまう事故や、誰も拾っていないタスクの放置に気づけます。

3. 報告・確認のやり取りが減る

「あれどうなった?」の確認と、そのための報告資料づくりが減ります。定例会議は進捗の読み上げでなく、詰まっている所の相談に使えるようになります。

4. 進捗の属人化を減らせる

進捗が個人のメモや頭の中にあると、その人が休んだ瞬間に業務が止まります。状態が共有されていれば、引き継ぎや代打がすぐに立てられます。

5. 負荷の偏りが見えて采配できる

メンバーごとの持ちタスクが並べば、一人に仕事が集中している状況に気づけます。件数だけでなく期限や作業の重さも併せて見ると、割り振りを見直す判断材料になります。

注意したいのは、見える化は監視のための道具ではないという点です。進捗が遅れている人を詰める材料に使うと、メンバーは実態より良く見える更新をするようになり、板と実態が乖離します。目的は「早く助けに入れるようにすること」だと、導入時にチームで確認しておくのがおすすめです。

進捗管理を見える化する3つの方法

見える化の手段は大きく3つに分かれます。どれが正解というものではなく、チームの人数・働く場所・タスクの量で向き不向きが決まります。

方法費用離れた場所から履歴・集計向くチーム
ホワイトボード備品があれば0円見えない自動では残らない同じフロアで働く少人数
Excel・スプレッドシートOffice契約内なら追加費用なし共有設定しだい手作業で可能まずツール費用をかけずに始めたいチーム
クラウド型ツール月額課金どこからでも自動で残せる・集計しやすい複数拠点・テレワーク・人数が多い

1.ホワイトボード

ホワイトボードにタスクの付箋を貼り、「未着手」「進行中」「完了」の列の間を動かしていく、カンバン方式の原型です。製造現場やキッティング作業の進捗管理など、全員が同じ室内で働く職場では今も現役の方法です。

  • 強み: 書いた瞬間に全員へ伝わる即時性と、視界に入り続ける強制力(画面を開かないと見えないデジタルにない持ち味)
  • 弱み: 外出先・テレワークからは見えない
  • 弱み: 書き換えると前の状態が消えるため、履歴が自動では残らない(後述の撮影保存で補う)
  • 弱み: 1枚の板に載る量に限りがあり、複数プロジェクトを並べると溢れやすい

ホワイトボード運用を長持ちさせる3つの工夫

・列は「未着手・進行中・完了」の3つから増やしすぎない(列が多いと更新されなくなる)
・終業時にスマートフォンで撮影して日付つきで保存すると、簡易的な履歴になる
・付箋には「タスク名・担当・期限」の3点だけを書く

2.Excel・スプレッドシート

管理表を1枚作ればその日から始められ、Officeを使っている会社なら追加のツール費用はかかりません。行ごとにタスクを並べ、ステータス列で状態を管理する形が基本です。

  • 条件付き書式を使えば、期限切れタスクの自動色付けができる
  • Googleスプレッドシートなら同時編集に比較的強く、共有権限を付けたメンバーはどこからでも見られる(社外秘の情報を扱うなら、リンクを知っている全員への公開は避けてユーザー単位で権限を設定する)
  • 具体的な作り方は次章「Excelで進捗管理表を作る4ステップ」で手順を追って説明する

ただし行が増えるほど動作が重くなります。関数やピボットを作り込めば集計もできますが、作った人しか直せない表になりやすく、保守の手間が増えていきます。Excel運用の限界と移行判断は脱Excelは必要?5つのメリットと進め方5ステップでも詳しく扱っています。

3.クラウド型ツール

進捗管理ツールやWebデータベースといったクラウド型のサービスは、更新がリアルタイムに全員へ反映され、離れた場所からも同じ画面を見られます。製品や契約プランによって差はありますが、多くのツールは次のような仕組みを備えています。

  • 同じデータを一覧・カンバン・カレンダーなどの見せ方に切り替えて表示できる
  • 担当タスクのステータスが変わったら、本人や関係者に通知を飛ばせる
  • タスクにコメントを紐づけて相談でき、やり取りが記録に残る

アナログとの一番の違いは、「見に行かなくても気づける」仕組みを作れることです。費用は月額課金で、ツールの種類と選び方の全体像は進捗管理ツールおすすめ3選にまとめています。

Excelで進捗管理表を作る4ステップ

「まずはツール費用をかけずに見える化したい」というチームに向けて、Excelでの進捗管理表の作り方を4ステップで説明します。Googleスプレッドシートでも列設計や数式の考え方は共通ですが、テーブル化や入力規則の操作手順は異なるため、本章はExcelを例にします。最初の設計で使い勝手の大半が決まるので、列の決め方から順に押さえてください。

1 管理項目(列)を決める

基本の列は「タスク名・担当者・開始日・期限・ステータス・備考」の6つです。1行に1タスク、1セルに1データが原則。セル結合を使うと並べ替えとフィルターが壊れるので使いません。

つまずきポイント: タスクの粒度

タスクの粒度は、目安として「1〜2週間以内に終わる単位」まで分解します。「サイトリニューアル」のような大きな塊のままだと、1ヶ月間ずっと「進行中」のまま動かず、見える化の意味がなくなります。

タスクの停滞(数日動いていない)まで検知したい場合は「最終更新日」の列を足し、更新した日を手で入れるルールにします。Excelでは更新日時の自動記録が難しいため、ここが手間になってきたら変更履歴が自動で残るツールを検討するサインです。

2 ステータスの選択肢を統一する

ステータス列は自由入力にせず、「データの入力規則」でプルダウン化します。自由入力だと「作業中」「対応中」「進行中」の表記ゆれが起き、フィルターも集計も効かなくなります。選択肢は次の4つ程度に絞ります。

  • 未着手: まだ手を付けていない
  • 進行中: 作業に着手している
  • 確認待ち: 相手の返答やレビューを待っている
  • 完了: 作業が終わった

3 期限超過を自動で色付けする

条件付き書式で「期限がTODAY()より前、かつステータスが完了以外」の行を赤くします。目で期限を探すのではなく、開いた瞬間に危ないタスクが飛び込んでくる状態を作るのが目的です。

そのまま使える設定例

数式例: =AND($D2<>"",$D2<TODAY(),$E2<>"完了")(D列=期限、E列=ステータスの場合。先頭の$D2<>""は、期限が未入力の行を誤って赤くしないための条件です)。
・適用先はデータ範囲(見出し行を除く)に設定し、期限列は日付形式にしておきます
・併せて表をテーブル化(Ctrl+T)しておくと、行を追加しても書式とプルダウンが自動で引き継がれます
・Googleスプレッドシートでも同じ数式が使えますが、条件付き書式や入力規則の設定画面は異なります

4 共有と更新のルールを決める

最後に、表が「共有されて、更新され続ける」状態を保つためのルールを決めます。

  • ファイルはOneDrive・SharePoint・Googleスプレッドシートに置き、メール添付をやめる(最新版が分からなくなる元)
  • 更新のタイミングは「終業前の5分」のように固定する(空き時間任せだと、忙しい人ほど止まる)
  • 列構成の変更は管理者だけに絞る(勝手な列追加で集計が壊れるのを防ぐ)

4ステップを終えると、管理表は次のような形になります。期限を過ぎた未完了タスクだけが自動で赤くなり、開いた瞬間に「危ないタスク」が目に入ります。

タスク名担当者期限ステータス最終更新日
見積書の再提出佐藤8/22進行中8/19
サンプル品の手配田中8/28確認待ち8/25
売場写真の共有鈴木8/29未着手8/24

※ 完成イメージ(架空のデータ)。1行目は期限超過+未完了のため赤色表示。

管理対象が受注案件なら案件管理をExcelで行う方法が、売上の記録と合わせるなら売上管理とは?Excelを使った方法とおすすめツール2選が参考になります。

進捗管理の見える化を定着させる3つのコツ

見える化の仕組みは、作ることより続けることのほうが難しいです。筆者が移行相談で聞く失敗談はほぼ共通していて、「作った直後は更新されていたが、1ヶ月で誰も見なくなった」という形をとります。定着のために効くのは次の3つです。

1.使う人全員が迷わない道具を選ぶ

見える化が続くかどうかは、「更新の手間がどれだけ小さいか」に大きく左右されます。多機能でも入力が面倒な道具は続きません。ITが得意でないメンバーがいるなら、その人が迷わず更新できるかを基準にしてください。

2.旗振り役を決めて、見る場を固定する

管理表は「誰かが見てくれている」と分かって初めて更新されます。見る側の運用をセットで決めることが、更新率をそのまま左右します。

  • 朝会でカンバンや一覧を画面に映して、それを見ながら進める
  • リーダーが毎朝決まった時間に確認して、停滞タスクに一言つける
  • 週次の定例は「進捗の読み上げ」でなく「詰まっている所の相談」に使う

3.コメントで反応を返す

更新しても誰からも反応がない状態が続くと、メンバーは書く意味を見失います。停滞しているタスクに「何か詰まってる?」と一言つける、完了に「ありがとう」を返す。この小さなフィードバックが、見える化を監視ではなく助け合いの道具にします。

1ヶ月後のふりかえり基準

定着チェック: 導入から1ヶ月後に「先週更新されなかったタスクの割合」を見てください。3割を超えているようなら(一律の基準ではなく、筆者が移行相談で使っている目安です)、入力の手間・見る場の有無・更新タイミングのどれかに無理がないかを確認し、運用ルールを先に直しましょう。

ホワイトボード・Excel運用の限界サイン5つ

アナログやExcelの見える化で十分なチームは実際に多く、当社もそうした相談には「まだ移行は不要です」と答えることがあります。ただ、次のサインが出始めたら、道具がチームの規模に追いついていません。

1. 「最新版どれ?」が口癖になっている

管理表のコピーが複数出回り、どれが正か分からない。メール添付運用の末期症状です。

2. 外出先・テレワークから見えない

ホワイトボードは出社しないと見えず、社内サーバーのExcelは外から開けないことが多い。働く場所が分かれると、その場に行かないと見えない運用は続けにくくなります。

3. 更新漏れが常態化している

板や表と実態がズレていて、結局口頭で確認し直している。見える化が形骸化しているサインです。

4. 誰がいつ変えたか追えない

期限や担当がいつの間にか書き換わっていて、経緯が分からない。履歴のない道具では原因もたどれません。

5. 週報・月報づくりが手作業になっている

報告のたびに管理表から数字を拾って資料を作り直している。集計が自動化されていれば、この時間は消えます。

2つ以上当てはまるなら、クラウド型ツールを比較検討する段階——というのが、筆者が移行相談で使っている目安です。1つだけなら運用ルールの見直しで持ちこたえられることも多いので、先に前章のコツを試してください。

進捗管理を見える化できるツールの選び方

進捗管理に使えるツールは、タスク管理特化型からWebデータベース型まで数十種類あります。候補を絞るときは、次の5つの観点で見比べると判断が早くなります。

1 現場が迷わず使えるか

定着のコツで書いたとおり、更新されない管理ツールには価値がありません。管理者だけが試して選ぶのは失敗パターンです。無料トライアルでは次の3点を確かめます。

  • 実際に更新を担うメンバー本人に触ってもらう
  • 普段使う端末(スマートフォン・タブレットを含む)で試す
  • 1件の更新にかかる手数(クリック数・入力の秒数)を数える

2 進捗の見せ方が業務に合うか

同じデータを複数の見せ方に切り替えられるツールだと、職種の違うメンバーが同居するチームでも運用しやすいです。見せ方は大きく3タイプあります。

  • カンバン: タスクの流れ・滞留を見たいチーム向け
  • カレンダー: 締め切りや予定ベースで動く業務向け
  • 一覧・集計表示: 案件や数値と一緒に管理したいチーム向け

3 通知とコメントで「気づける」か

見に行かないと分からないツールは、ホワイトボードの弱点をそのまま引き継ぎます。次の3つが揃っているかを見ます。

  • 担当タスクの期限が近づいたら、本人に通知が届く
  • ステータスが変わったら、関係者に知らせられる
  • タスクにコメントを紐づけて、その場で相談できる

4 料金と最低ユーザー数が規模に合うか

1ユーザーあたりの単価だけでなく、最低ユーザー数(最低いくらから始められるか)を確認します。単価が安くても最低10ユーザーからの契約なら、5人のチームには割高になります。次章で実際の月額を人数別に試算します。

5 提供が続くサービスか

見過ごされがちですが、進捗管理ツールは蓄積したデータと運用習慣ごと乗るサービスなので、提供終了の影響が大きいです。料金や機能だけでなく、運営会社の継続性・データのエクスポート手段も確認しておくと、移行コストの再発を避けられます。

提供終了は実際に起こる

実例: タスク管理ツールのJootoは、2027年7月31日をもって一般提供を終了することを公式サイトで告知しています(2026年8月時点)。利用中のチームは、公式の案内に沿ってデータのエクスポートと移行の準備が必要になります。

進捗管理見える化のおすすめツール2選【Webデータベース型】

進捗管理に使えるクラウドツールは、得意分野で大きく3タイプに分かれます。まずどのタイプが自社に合うかを決めると、候補を絞りやすくなります。

  • カンバン・付箋型のタスク管理ツール: 日々のタスクの流れを軽く見たいチーム向け
  • 工程管理(ガントチャート)型: 工程が長く、タスク間の依存関係が強いプロジェクト向け
  • Webデータベース型: 進捗を案件・顧客・売上などの業務データと一緒に管理したいチーム向け

本章では、このうちWebデータベース型からPigeonCloudとkintoneの2つを比較します。「進捗の見える化を入口に、Excelに散らばった管理業務をまとめたい」という相談が筆者の周りでは特に多いためで、付箋型のタスク管理だけが目的なら、より軽いツールが向くこともあります。なお、PigeonCloudは筆者の所属する株式会社ロフタルが開発・運営するサービスです。その前提で、料金・機能とも2026年8月に両製品の公式サイトを実査し、条件を揃えて比較します。

PigeonCloudkintone
月額(税抜/1ユーザー)1,100円スタンダード 1,800円
(ライト 1,000円)
最低ユーザー数5ユーザー(5,500円〜)10ユーザー(スタンダード18,000円〜)
ディスク容量100GB(契約全体)5GB×契約ユーザー数
(10ユーザーなら50GB)
進捗の見せ方一覧・カレンダー表示・チャート/クロス集計一覧・カレンダー・グラフ
コメント・通知データごとのコメント/条件を決めて通知レコードへのコメント/通知
無料トライアル30日(有料版と同機能)30日(スタンダードコース)

どちらも2026年8月時点の公式サイトの内容です。料金は改定されることがあるので、契約前にPigeonCloud公式サイトとkintone公式サイトで最新の金額を確認してください。

人数別の月額シミュレーション

チーム人数PigeonCloudkintone スタンダードkintone ライト
5人5,500円18,000円(最低10ユーザー契約)10,000円(最低10ユーザー契約)
10人11,000円18,000円10,000円
20人22,000円36,000円20,000円

試算の読み方(公平のための注記)

・5人前後の小規模チームでは、最低ユーザー数の差でPigeonCloudの総額が下回ります
・10人以上なら、kintoneライトのほうが月額は安くなります。ただしライトは外部サービス連携やプラグイン拡張に制限があるため、連携前提ならスタンダードで比べてください
・金額はいずれも税抜・月額です

1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloudは、プログラミングなしで業務データベースを作れる国産のクラウドサービスです。タスクや案件を1件ずつのデータとして登録し、ステータス項目で「未着手・進行中・完了」を管理する使い方が基本形になります。

進捗管理の見える化に関わる機能は次のとおりです。

  • フィルター(検索条件の保存): 「自分の担当だけ」「今週が期限のものだけ」といったビューを切り替えられる
  • カレンダー表示: 一覧をそのまま予定表として見られる
  • コメント・通知: データごとにやり取りを残し、「特定の状態になったら担当者に知らせる」条件を設定できる
  • チャート・クロス集計: ステータス別・担当者別の件数をそのまま報告資料にできる

今Excelで進捗管理をしているチームなら、Excelデータの取り込みで既存の管理表から移行できます。30日の無料トライアルは有料版と同機能なので、前章の「現場に触ってもらう」検証がそのままできます。

料金の要点(2026年8月時点・税抜)

・月額1,100円(税抜)/ユーザー・5ユーザー(5,500円)から
・端末を共有したい現場向けに同時ログインプランもあります。料金は「同時にログインする人数」単位(1同時ログイン2,200円税抜)で、登録できるユーザー数は無制限。5同時ログインまでは11,000円(税抜)の固定です
・初期構築を任せたい場合の構築代行は30万円(税抜)からの有料メニュー
・契約単位や最新の条件は公式サイトの料金案内で確認してください

PigeonCloudを30日間無料で試す

今の進捗管理表(Excel)を取り込んで検証できます。

2.kintone(キントーン)

kintoneはサイボウズ株式会社が提供する業務アプリ作成クラウドで、この分野では知名度・導入実績とも代表格です。

  • 進捗管理のアプリをドラッグ操作で作り、一覧・カレンダー・グラフで状況を確認できる
  • レコードへのコメントや通知で、チーム内のやり取りをタスクに紐づけて残せる
  • 連携サービスやプラグインによる拡張の選択肢が多い

すでにサイボウズ製品を使っている会社や、周辺ツールとつないで使い倒したい会社には有力な選択肢になります。料金は上の比較表を参照してください。

両者の機能・料金の違いをさらに細かく知りたい場合は、PigeonCloudとkintoneの7つの違いと8つの共通点で項目ごとに比較しています。

Excel・ホワイトボードからツールへ移行する5ステップ

ツールを契約してから「何から手をつければいいのか」で止まるチームは多いです。当社が移行相談で案内している手順は次の5つです。

1 今の管理項目を棚卸しする

現在のExcelの列やホワイトボードの項目を書き出します。移行は断捨離の機会でもあります。

  • 使っていない列・誰も見ていない項目は移行しない
  • 自由記入になっている欄は、選択肢(プルダウン)に直せないか考える
  • 「タスク名・担当・期限・ステータス」の4点は必須として残す

2 1チーム・1プロジェクトで小さく試す

全社一斉に切り替えず、無料トライアルの期間中に1つのチームで回します。ここでの引っかかりが、本導入時の設定改善点になります。

3 既存データを取り込んで再現する

今のExcel管理表をそのまま取り込み、まず「同じものがツール上にある」状態を作ります。画面が変わっても中身が同じなら、メンバーの抵抗感は小さくなります。

移行チェック

取り込み後のチェック3点: 件数が元の表と一致しているか/日付・担当者の列が正しく対応しているか/並べ替えとフィルターが同じように効くか

4 通知とビューを設定する

見に行かなくても届く形にします。ツールの使い勝手を大きく左右する設定です。

  • 「期限が近い」「ステータスが変わった」の2つの通知を設定する
  • 担当者別・今週分・遅延中などのビューを作る
  • 朝会で映す画面(ビュー)を1つ決めて固定する

5 並行運用を2週間で締める

旧Excelとの二重更新は、どちらかの更新が止まりがちです。並行期間は業務サイクルに合わせて期限を決め(週次で回る業務なら2〜4週間が一例)、期限が来たら旧管理表を読み取り専用にして切り替えを完了させます。

進捗管理の見える化に関するよくある質問

無料で進捗管理を見える化する方法はありますか?

ホワイトボード、またはExcel・Googleスプレッドシートの管理表で始められます。本文の「Excelで進捗管理表を作る4ステップ」の手順なら追加のツール費用はかかりません。人数が増えて限界サインが出てきた段階で、有料ツールの月額と、手作業に消えている時間を並べて比べるのが現実的です。

Excelとツール、どちらから始めるべきですか?

これから見える化を始めるなら、まずExcelやホワイトボードで運用を作ることをおすすめします。更新のルールや見る場の習慣がないままツールを入れても定着しません。限界サインが2つ以上出てきたら、その運用ごとツールに載せ替えます。

ガントチャートは必要ですか?

工程が長く、タスク同士の依存関係が強いプロジェクト(建設・大型開発など)では有効です。一方、日々のタスクや案件の進捗共有が目的なら、カンバンや一覧+期限の色付けで足りることが多いです。ガントチャートでの管理が必須の業務なら、その機能を備えたツールを選定条件に入れてください。

テレワーク中心のチームでも見える化できますか?

クラウド型ツールなら場所を問わず同じ画面を見られます。ホワイトボードは物理的に不可能、社内サーバー上のExcelも外部から開けないことが多いため、働く場所が分かれているならクラウド型が前提になります。

見える化がメンバーの監視になりませんか?

使い方しだいです。遅れを詰める材料に使えば、実態より良く見せる更新が増えて形骸化します。「詰まっている人に早く助けに入るための道具」という目的をチームで共有し、停滞タスクへの声かけをセットにするのが定着のコツです。

まとめ

進捗管理の見える化は、「誰が・何を・いつまでに・今どの状態か」をチーム全員が確認できる状態を作ることです。ホワイトボードとExcelは今も有効な道具ですし、まずそこから運用を作るのが定石です。そのうえで、最新版が分からない・外から見えない・集計が手作業、といった限界サインが重なってきたら、クラウド型ツールへの移行を検討してください。

社内説明用サマリー(コピペしてご利用ください)

目的: チームの進捗を見える化し、納期遅れの早期発見と報告作業の削減を図る
現状の課題: 進捗が口頭報告とExcel頼みで、最新状況の確認に時間がかかっている
比較結果: Webデータベース型2製品を比較。5人での月額はPigeonCloud 5,500円、kintoneライト10,000円・スタンダード18,000円(いずれも税抜。kintoneは最低10ユーザー契約)。基本機能のみで足りるならkintoneライト、外部連携が前提ならスタンダード、少人数で始めるならPigeonCloudが候補になる
提案: 30日の無料トライアルで1チームの進捗管理を試験運用し、現場の定着と必須要件を確認して本導入を判断する(両製品とも30日無料トライアルあり)

PigeonCloudのトライアルは30日間、有料版と同じ機能を使えます。今の管理表を取り込んで、自社の運用が載るかを確かめてみてください。

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この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
データベースやExcelに関するお役立ち情報を発信中です! ITを通して、皆さまの仕事に“プラスα”をお届けします。 (※)記事の盗用につきましてはご遠慮願います。

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