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2025.06.27 データベース

ExcelをWeb化!データをクラウドで管理するための3つのおすすめサービスまとめ

「ExcelってWeb化できるの?」

「Excelの管理に限界を感じるけど、Excelをクラウド管理できるサービスってどんなものがあるだろう」

「複数のクラウドサービスの特徴・価格を知りたい!」


今回の記事では上記のようなお悩みを解決するため、Excelとクラウド化の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説し、Excelをクラウド上にインポート(Web化)できるオススメのサービスを紹介しています。


Excelのクラウド化やWeb化について関心がある方は、ぜひご一読ください!

Excelのメリット・デメリット

クラウド化の説明に入る前に、まずはExcelのメリット・デメリットを解説していきます。

Excelのメリットとは

Excelのメリットの一つは、高い汎用性にあります。

表計算やグラフ作成、データ管理やマクロ、関数計算や分析作業など、Excel一つで様々なことができます。


また、習得者が多いこともメリットです。Excelは多くのビジネスパーソンが使い慣れており、教育コストもかかりません。

分からないことが出てきても、ネットや書籍で調べれば解決できることが多く、操作につまずきにくいという特長もあります。


またネット接続なしで使えるため、パソコンがあれば外出先でも作業できる点もメリットです。


Excelのメリットまとめ
  • 高い汎用性
  • 習得者が多い
  • 関数や分析機能
  • オフラインでの使用が可能

Excelのデメリットとは

一方、Excelにはデメリットもあります。


まずは、複数人での使用には不向きな点です。

元々Excelは個人で利用するためのツールなので、複数人でデータを編集したり共有することは不得意です。


また大量のデータの処理を行うと動作が重くなり、パソコンがフリーズする等の問題が発生することもあります。

さらに保存ミスやパソコントラブルにより、ファイルが壊れる恐れもあります。


入力ミスが発生しやすいところもデメリットですし、複雑なデータ管理やデータベース設計には不向きである点もデメリットと言えるでしょう。


さらにExcelデータは個人で管理することが多いため、情報が属人化しやすくチームにノウハウが共有されにくいという側面もあります。


Excelのデメリットまとめ
  • チーム間での情報共有がむずかしい
  • 同時作業・編集がむずかしい
  • データの入力ミスが起きやすい
  • 大量のデータ保存はできない
  • 複雑なデータ管理やデータベース設計に不向き
  • 情報が属人化しやすい

クラウド化のメリット・デメリット

クラウド化とは、従来は自社のパソコンやサーバーにインストールして使っていたソフトウェアやシステムを、インターネットを通じて外部のサーバー上で利用できるようにすることを言います。


では、クラウド化のメリット・デメリットとはどんなことがあるでしょうか。

クラウド化のメリットとは

クラウド化のメリットの一つは、場所に縛られずに作業ができることにあります。

クラウドツールは、スマホやタブレット端末からでもアクセスが可能な製品が多く、リモートワークも行うことができます。


ユーザー数や容量についても可変的ですので、利用状況に応じて柔軟に変えることができます。


また、保守やメンテナンス作業についても、サービス提供側が行いますので、利用者側の負担は少なく済みます。

また登録後すぐに利用開始することができるので、導入時間が短くなることもメリットです。


クラウド化のメリットまとめ
  • スマホやタブレット端末からの利用が可能
  • リモートワークがしやすい
  • ユーザー数や容量も柔軟に変更できる
  • 保守管理の負担が少ない
  • 導入時間が短い

クラウド化のデメリットとは

ではクラウド化のデメリットとはどんなことがあるでしょうか。


まずクラウドツールは、使用の際にランニングコストが発生する場合があります。月額や年額で利用料が発生するため、長期的に見るとコストが高くなることもあります。


また提供会社側の仕様に依存するため、自由な機能追加などが行えないという点もデメリットでしょう。


クラウド化のデメリットまとめ
  • ランニングコストがかかる
  • 自由な機能追加などが行えない

Excelとクラウド化の違い

ここまでExcelとクラウド化のメリット・デメリットについて解説してきました。では両者の違いはどんなところにあるのでしょうか。


まずExcelは、基本的にはインストールしたパソコンにて使用します。一方クラウド製品はパソコンだけではなく、スマホやタブレット端末といったデバイスからでもアクセスすることができます。


また複数人での利用についても大きな違いがあります。Excelは個人で利用することが多く、複数人での同時編集ができません。一方クラウド製品は複数人での利用が可能です。


またリアルタイムの情報共有についても、Excelだと難しいのですがクラウド製品だと可能です。


しかしクラウド製品はネット接続ができない環境だと利用が難しいので、オフラインでの利用に重点を置く場合はExcelに軍配が上がります。

Excelファイルをクラウド化する「Excel for the web」とは

ではExcelを手軽にクラウド化するには、どんな方法があるのでしょうか。

代表的な方法として、Microsoft社が提供している「Excel for the web」を紹介します。


こちらは、クラウド上で使えるExcelになります。インストールは不要で、Microsoftアカウントがあればすぐに使い始められます。


なお、基本機能は無料で使えますが、本格的に利用したい場合は有料版を契約することもできます。

パソコンだけでなく、スマホやタブレット端末からのアクセスも可能で、同時編集や自動保存といったこともできるようになっています。


公式サイト:Microsoft365 for the web

Excelをクラウド化するオススメのサービスを3つご紹介

ここからは、Excelのデータをクラウド管理できるサービスを紹介します。


どの製品も、複数人での利用やスマホ・タブレットからのアクセス等が可能になっています。Excelの代替製品として活用を検討してみてください。


  1. PigeonCloud(ピジョンクラウド)
  2. Googleスプレッドシート
  3. 楽々Webデータベース


順番に解説していきます。

1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが提供するクラウド型のWebデータベースソフトです。


脱Excelや脱スプレッドシートとして、活用することができます。

Excelの機能以上のことができ、データの一元化をクラウド上に実現できるのでチーム作業もはかどります。


またAIを使って自動でシステム構築ができたり、RPAのように業務を自動実行できる機能も搭載されています。


そんなPigeonCloudの魅力は、「価格」・「標準機能の充実度」・「サポート力」です。


PigeonCloudは他のクラウドツールと比べても低価格です。


またPigeonCloudは通常プランの他に「同時ログインプラン」があります。こちらは同時に接続するユーザー数で費用を計算するため、利用頻度が低い社員が多くいる場合でも費用負担が少なく、お得に使っていくことができるプランです。


また他社では別途費用がかかるような、「帳票出力」や「ルックアップ自動取得」、「自動採番機能」など高度な機能が標準装備しています。


そしてデータベースの初期構築を無料で行っているほか、導入後も無料で電話やチャット等から相談をすることができます。


PigeonCloudはコスパが高く機能も充実しているため、「なるべく予算は抑えながらも良いものを使いたい!」そんな方にぜひ使っていただきたいソフトとなっています。


特徴・機能

  • 脱Excel、脱Access、脱スプレッドシート等におすすめ
  • スマホ、タブレットOK
  • ノーコード
  • さまざまな業務に使える
  • AIで業務システムを自動で作成
  • 低価格
  • 同時ログインプランあり
  • データ容量100GB
  • サポートが手厚い
  • 標準機能が充実
  • データ分析機能
  • クラウド型、オンプレミス型に対応可能
  • チャットツール等との外部連携
  • 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得
  • RPAのように業務を自動実行できるコネクト機能搭載


価格

  • ユーザー数プラン 1,100円/一人あたり
  • 同時ログインプラン(利用者数は多いけれど同時に接続する人は少ない場合、お得に利用できる)


 公式サイトはこちら

2.Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、Excelの機能や見た目はそのままでWeb化することができるツールです。Excelの使い心地を壊さずに、クラウド化の恩恵を受けることができるのです。


有料のクラウドサービスが多いのですが、こちらはGoogleアカウントがあれば無料で使用することができます。


先ほど紹介したPigeonCloudは「Webデータベースソフト」なのに対し、Googleスプレッドシートは、Excelと同じ「表計算ソフト」です。


「Webデータベースソフト」と「表計算ソフト」の大きな違いは、その「目的」にあります。


「Webデータベースソフト」は、名前の通り「データベース」を目的として作られています。大量のデータ保存や検索、並べ替え、他の情報との関連付けなど、より便利にデータを管理することができ、幅広い用途に使うことができます。


一方、「表計算ソフト」は「表を使って計算すること」が主な目的です。Webデータベースソフトと比べると、より限定的ということが分かりますね。検索や集計業務、複雑な処理には向いていません。


特徴・機能

  • スマホ・タブレットOK
  • 無料で利用できる
  • 自動保存機能
  • 他のGoogleアプリと連携
  • リアルタイムでデータ共有
  • Excelとの連携
  • Excelと類似した機能性
  • データ量が多いと動作が重くなる
  • 関数がExcelと同じではない
  • 検索や並べ替え、集計作業には不向き


価格

  • 無料 ※Googleアカウントが必要


公式サイトはこちら


「GoogleスプレッドシートとExcelの違いを知りたい」「Googleスプレッドシートを使ってみたいけど、使いこなせるか心配」「Excelでは満足できなか...

3.楽々Webデータベース

楽々Webデータベースは住友電工情報システム株式会社が提供する、Excelと親和性の高いクラウドサービスです。

Excelデータを「楽々Web」にインポートすると、すぐにデータベースを作ることができます。


現在Excelを使っていて、Excelを活かしたデータベースを作りたいという方にオススメ。


Excelの手っ取り早さ、アプリの便利さ、クラウドの手軽さを一つにまとめた効率的なサービスです。


特徴・機能
  • スマホ・タブレットOK
  • Excelのデータをそのままアプリに取り込みデータベース化できる
  • データの入力はこれまでどおりExcelからでOK
  • 項目ごとに文字数やデータの重複など細かな設定ができる
  • Excelで作成することが多いアンケート業務や棚卸が簡単に
  • データ同士の連携ができる


価格(月額利用料)
  • スターターパック:10,000円/10ユーザー
  • スタンダードプラン:1,500円/1ユーザー


公式サイトはこちら

まとめ

Excelは使い勝手が良く誰でも使える万能ツールです。とはいえ複数人での使用や高度な機能を使いたいと思うと、上手くいかないことがあります。


クラウド化の魅力は、これまでのExcel管理で行き詰っていたことを補い、さらに発展的な使い方ができることにあります。


今後の自社の可能性を広げるためにも、まずはスモールスタートとして部署単位でクラウドサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


さて、今回紹介した製品は、多くのクラウドサービスのなかでもコストパフォーマンスに優れた製品です。

興味を持っていただきましたら、公式サイトから「資料請求」や「無料トライアル」を試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
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