Excel Web版とは?無料での使い方とクラウド化サービス6選
目次 [非表示]
Excel Web版(Excel for the web)はMicrosoftアカウントがあれば無料。OneDriveへの保存・ブラウザ編集の始め方、VBAやオフライン編集の制限、クラウド化サービス6選の料金・機能を解説します。
「ExcelってWeb化できるの?」
「Excelの管理に限界を感じるけど、Excelをクラウド管理できるサービスってどんなものがあるだろう」
「複数のクラウドサービスの特徴・価格を知りたい!」
今回の記事では上記のようなお悩みを解決するため、Excelとクラウド化の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説し、Excelをクラウド上にインポート(Web化)できるオススメのサービスを紹介しています。
2026年版として、定番の3サービスに加えて「Excel for the web」「Microsoft Lists」「AppSheet」を足した計6サービスを取り上げ、料金・機能をひとつの比較表にまとめました。さらに、ExcelやスプレッドシートのAI機能(Copilot・Gemini)が現場で何を変えるのか、そのうえでなぜ「Webデータベース化」が次の一手になるのかまで踏み込みます。
Excelのクラウド化・Web化を検討している方が、自社に合う手段を選べる内容にしています。
この記事の結論
- 1Excel Web版(Excel for the web)はMicrosoftアカウントがあれば無料。使い方はExcelファイルをOneDriveに置き、ブラウザで開くだけです。
- 2ExcelのWeb化には「クラウドストレージに保存する」方向と「Webデータベース化する」方向の2つがあり、目的で選ぶツールが変わります。
- 3本記事は定番3サービスに「Excel for the web」「Microsoft Lists」「AppSheet」を加えた計6サービスを、料金・機能で比較表にまとめています。
- 4同時編集の詰まりやファイル乱立を本気で解消するなら、ノーコードでデータベース化できるPigeonCloud(月1,100円/人・税抜・最低5名)などのWebデータベース化が有効です。
Excelのメリット・デメリット
クラウド化の説明に入る前に、まずはExcelのメリット・デメリットを解説していきます。
Excelのメリットとは
ここがポイント:Excelの強みは「汎用性」と「人の多さ」
表計算・グラフ・関数・マクロまで1つでこなせる汎用性に加え、使える人が多く教育コストがかからない。オフラインでも動くのが現場で重宝される理由です。
Excelのメリットの一つは、高い汎用性にあります。
表計算やグラフ作成、データ管理やマクロ、関数計算や分析作業など、Excel一つで様々なことができます。
| できること | 表計算・グラフ・データ管理・マクロ・関数計算・分析をExcel1つでまかなえる |
また、習得者が多いこともメリットです。Excelは多くのビジネスパーソンが使い慣れており、教育コストもかかりません。
分からないことが出てきても、ネットや書籍で調べれば解決できることが多く、操作につまずきにくいという特長もあります。
| 習得のしやすさ | 使い慣れた人が多く、つまずいてもネットや書籍で解決しやすい |
またネット接続なしで使えるため、パソコンがあれば外出先でも作業できる点もメリットです。
- ✓1つのソフトで表計算・グラフ・関数・マクロまで完結する
- ✓使える人が多く、教育コストがかからない
- ✓オフラインでも動くので外出先でも作業できる
- 高い汎用性
- 習得者が多い
- 関数や分析機能
- オフラインでの使用が可能
Excelのデメリットとは
ここがポイント:Excelの弱点は「複数人」と「データ量」
同時編集・情報共有が苦手で、属人化しやすい。データ量が増えると重くなり、入力ミスやファイル破損のリスクも上がります。
一方、Excelにはデメリットもあります。
まずは、複数人での使用には不向きな点です。
ローカル保存や共有フォルダでの運用が中心だと、複数人での編集・共有で競合が起きやすくなります(OneDrive/SharePoint上に置けばデスクトップ版でも共同編集は可能です)。
- !複数人での同時編集・共有が苦手
- !データ量が増えると動作が重くなる
- !属人化しやすく、ノウハウが共有されにくい
また大量のデータの処理を行うと動作が重くなり、パソコンがフリーズする等の問題が発生することもあります。
さらに保存ミスやパソコントラブルにより、ファイルが壊れる恐れもあります。
- !大量データで動作が重くなる・フリーズする
- !保存ミスやトラブルでファイルが壊れることがある
- !入力ミスが起きやすく、複雑なDB設計には不向き
入力ミスが発生しやすい点、複雑なデータ管理やデータベース設計に不向きな点もデメリットです。
| 起きやすいトラブル | 入力ミス・ファイル破損・複雑なデータベース設計への不向き |
さらにExcelデータは個人で管理することが多いため、情報が属人化しやすくチームにノウハウが共有されにくいという側面もあります。
| 属人化のリスク | 個人管理が多く、担当者が抜けるとノウハウがチームに残りにくい |
現場でよく聞くのが、ファイルが「売上管理_最新版_修正_v2.xlsx」のように増殖し、どれが正なのか分からなくなる問題です。メールやチャットで配って回すうちに、同じ表の更新が3つ4つに枝分かれする。
あるある:ファイル乱立と「読み取り専用」問題 「どれが最新か分からない」「開いたら読み取り専用で弾かれた」——この2つが脱Excelを考える典型的なきっかけです。
共有フォルダ上のファイルを複数人で開くと「読み取り専用で開かれています」と弾かれ、結局誰かが閉じるまで待つ。
| バージョン乱立 | 「どれが最新か」が分からなくなる |
| 同時編集の詰まり | 読み取り専用で弾かれ、待ち時間が発生する |
こうしたバージョン乱立と同時編集の詰まりが、脱Excelを考える最初のきっかけになります。
- チーム間での情報共有がむずかしい
- 同時作業・編集がむずかしい
- データの入力ミスが起きやすい
- 大量のデータ保存はできない
- 複雑なデータ管理やデータベース設計に不向き
- 情報が属人化しやすい
クラウド化のメリット・デメリット
クラウド化とは、従来は自社のパソコンやサーバーにインストールして使っていたソフトウェアやシステムを、インターネットを通じて外部のサーバー上で利用できるようにすることを言います。
では、クラウド化のメリット・デメリットとはどんなことがあるでしょうか。
クラウド化のメリットとは
ここがポイント:クラウド化で「場所」と「運用負担」から解放
スマホ・タブレットからも使え、リモートワークが進む。ユーザー数や容量は柔軟に増減でき、保守はサービス側が担うので運用負担も軽くなります。
クラウド化のメリットの一つは、場所に縛られずに作業ができることにあります。
クラウドツールは、スマホやタブレット端末からでもアクセスが可能な製品が多く、リモートワークも行うことができます。
ユーザー数や容量についても可変的ですので、利用状況に応じて柔軟に変えることができます。
- ✓スマホ・タブレットからアクセスでき、リモートワークがしやすい
- ✓ユーザー数・容量を利用状況に応じて柔軟に増減できる
- ✓保守・メンテはサービス側が担当し、すぐ使い始められる
また、保守やメンテナンス作業についても、サービス提供側が行いますので、利用者側の負担は少なく済みます。
また登録後すぐに利用開始することができるので、導入時間が短くなることもメリットです。
- スマホやタブレット端末からの利用が可能
- リモートワークがしやすい
- ユーザー数や容量も柔軟に変更できる
- 保守管理の負担が少ない
- 導入時間が短い
クラウド化のデメリットとは
ここがポイント:注意したいのは「ランニングコスト」と「仕様依存」
月額・年額の利用料が続くため長期では負担になりうる点と、提供会社の仕様に依存して自由な機能追加がしにくい点は事前に押さえておきましょう。
ではクラウド化のデメリットとはどんなことがあるでしょうか。
まずクラウドツールは、使用の際にランニングコストが発生する場合があります。月額や年額で利用料が発生するため、長期的に見るとコストが高くなることもあります。
- !月額・年額のランニングコストが継続的に発生する
- !長期で見ると累計コストがかさむことがある
- !提供会社の仕様に依存し、自由な機能追加がしにくい
また提供会社側の仕様に依存するため、自由な機能追加などが行えないという点もデメリットでしょう。
- ランニングコストがかかる
- 自由な機能追加などが行えない
補足:クラウドSaaSの利用料は補助金の対象になりうる
2026年から「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金2026」へ名称が変わりました。中小企業・小規模事業者のクラウド型サービス利用料は補助対象になりうるとされています(補助対象期間は最大2年分)。枠や対象ツール登録は年度で変わるため、具体的な補助率・対象可否はデジタル化・AI導入補助金2026公式サイトで必ず確認してください。
Excelとクラウド化の違い
ここまでExcelとクラウド化のメリット・デメリットについて解説してきました。では両者の違いはどんなところにあるのでしょうか。
| 比較軸 | Excel | クラウド製品 |
|---|---|---|
| 利用デバイス | インストールしたPC中心 | PC・スマホ・タブレット |
| 同時編集 | ローカル運用では不可(OneDrive上なら可能) | 可能 |
| リアルタイム共有 | 難しい | 可能 |
| オフライン利用 | 可能(強み) | ネット接続が前提 |
まずExcelは、基本的にはインストールしたパソコンにて使用します。一方クラウド製品はパソコンだけではなく、スマホやタブレット端末といったデバイスからでもアクセスすることができます。
また複数人での利用についても違いがあります。Excelはローカル保存・共有フォルダ運用のままでは同時編集で競合しやすい(OneDrive/SharePoint上なら共同編集可能)のに対し、クラウド製品は標準で複数人の同時利用を前提に作られています。
またリアルタイムの情報共有についても、Excelだと難しいのですがクラウド製品だと可能です。
使い分けの目安 同時編集やどこからでもアクセスを重視するならクラウド製品、オフラインでの作業を最優先するならExcelに軍配が上がります。
しかしクラウド製品はネット接続ができない環境だと利用が難しいので、オフラインでの利用に重点を置く場合はExcelに軍配が上がります。
| アプローチ | やること |
|---|---|
| クラウドストレージに置く | OneDrive等にxlsxを保存。共有フォルダに置くだけでデータは表計算のまま |
| Webデータベース化する | 項目とレコードに分解し、検索・絞り込み・権限・入力規則が効く台帳に作り変える |
ここで一つ整理しておきたいのが、「クラウドストレージに置くこと」と「Webデータベース化すること」は別物だという点です。OneDriveやGoogleドライブにxlsxを保存するのは、あくまでファイルを共有フォルダに置いただけ。バージョン乱立は減りますが、データそのものは表計算のまま残ります。一方でWebデータベース化は、表の中身を「項目」と「レコード」に分解し、検索・絞り込み・権限・入力規則まで効くデータベースに作り変えること。「ただ共有したい」のか「脱Excelして業務台帳にしたい」のかで、選ぶサービスが変わります。詳しくは脱Excelで得られる5つのメリットと進め方もあわせてご覧ください。
Excelファイルをクラウド化する「Excel for the web」とは
ではExcelを手軽にクラウド化するには、どんな方法があるのでしょうか。
代表的な方法として、Microsoft社が提供している「Excel for the web」を紹介します。
Excel for the web とは Microsoftが提供する、ブラウザ上で動くExcelのクラウド版です。インストール不要で、使い慣れたExcelの操作感をそのままクラウドに持ち込めます。
こちらは、クラウド上で使えるExcelになります。インストールは不要で、Microsoftアカウントがあればすぐに使い始められます。
Excel for the web のポイント
- インストール不要・Microsoftアカウントですぐ使える(基本機能は無料・OneDrive 5GB付帯)
- 同時編集・自動保存に対応。スマホ・タブレットからもアクセス可
- 割り切り:マクロ(VBA)非対応・オフライン編集不可。本格利用はMicrosoft 365 Personal(2,130円/月・税込)など
なお、基本機能は無料で使えますが、本格的に利用したい場合は有料版を契約することもできます。
パソコンだけでなく、スマホやタブレット端末からのアクセスも可能で、同時編集や自動保存といったこともできるようになっています。
Excel Web版を無料で使い始める3ステップ
- Microsoftアカウントを無料で作成し、公式ポータル(microsoft365.com)にサインインする
- 手元のExcelファイル(.xlsx)をOneDrive(無料枠5GB)にアップロードする
- ブラウザでそのファイルを開くと、Excel for the webでそのまま編集・共有できる
| 向いている人 | 表計算のクラウド版で十分・無料で始めたい・使い慣れた画面のまま使いたい |
| 向かない用途 | 行・項目単位の細かな権限やデータ同士のリレーションを効かせる業務台帳 |
| 料金 | 基本機能は無料(本格利用はMicrosoft 365 Personal 2,130円/月・税込など) |
| できること | 同時編集・自動保存・スマホ/タブレットからのアクセス |
| 割り切り | マクロ(VBA)非対応・一部の高度な関数やアドイン非対応・オフライン編集不可 |
この「Excel for the web」は、後ほどの6選でも正式な1枠として扱います。無料で使える反面、マクロ(VBA)が動かない・一部の高度な関数やアドインに非対応・オフライン編集ができないといった割り切りがあります。あくまで「表計算のクラウド版」であり、行・項目単位の細かな権限やデータ同士のリレーションを効かせる用途には限界があります。本格利用したい場合はMicrosoft 365 Personal(2,130円/月・税込)などの有料版が選択肢になります。
公式サイト:Microsoft 365 for the web
Excelをクラウド化するオススメのサービスを3つご紹介
ここからは、Excelのデータをクラウド管理できるサービスを紹介します(6選のうち、まず定番の3つです。残り3つは次の章で取り上げます)。
どの製品も、複数人での利用やスマホ・タブレットからのアクセス等が可能になっています。Excelの代替製品として活用を検討してみてください。
- PigeonCloud(ピジョンクラウド)
- Googleスプレッドシート
- 楽々Webデータベース
順番に解説していきます。
※本記事は、PigeonCloudを提供する株式会社ロフタルが運営しています。比較は2026年9月時点の各社公式情報に基づき、他サービスが向くケースも併記しています。
1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)
PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが提供するクラウド型のWebデータベースソフトです。
脱Excelや脱スプレッドシートとして、活用することができます。
検索・絞り込み・権限管理・入力規則といったデータベースならではの機能で、データの一元化をクラウド上で実現できます。
特徴ポイント(PigeonCloud)
- 料金:1ユーザー1,100円(税抜)・最低5名(5名まで5,500円固定)/同時ログインプラン2,200円
- 強み:ノーコードでWebデータベース化・国産でサポートが近い
- 向く規模:脱Excelしたい小〜中規模のチーム
コードを書かずに直感的な管理画面でデータベースを作れるため、現場の担当者が自分で台帳を組み立てられます。CRM専用ではなく、顧客管理・案件管理・在庫表・問い合わせ管理など、Excelで回していた業務を幅広くWeb化できる点が持ち味です。
| 使える業務の例 | 顧客管理・案件管理・在庫表・問い合わせ管理など、Excelで回していた幅広い業務 |
PigeonCloudの特徴は、「料金体系」・「標準機能」・「導入サポート」です。
- ✓価格:1,100円/人・税抜〜(最低5名・5,500円固定)
- ✓標準機能の充実度:データ分析・外部連携・容量100GB
- ✓サポート:導入時ヒアリング・サンプルDB提供・Webマニュアル
料金は1ユーザーあたり1,100円(税抜)で、最低契約は5ユーザーから。5ユーザーまでは人数に関わらず5,500円(月額・税抜)で使えます。
| ユーザー数プラン | 1,100円/人・税抜(最低5名・5名まで5,500円固定) |
| 同時ログインプラン | 2,200円/人(在籍多・同時利用少の現場向け) |
さらに同時ログインに対応した1ユーザー2,200円(税抜)の上位プランもあり、「在籍は多いが同時に使う人数は少ない」現場ではこちらが効きます。
| 導入サポート | 要望ヒアリング・サンプルDB提供・Webマニュアル・入門ガイドブックを用意 |
導入時は要望のヒアリングやサンプルDBの提供を受けられ、Webマニュアルや入門ガイドブックも用意されています。国産SaaSならではのサポートの近さは、情シス兼任で運用する中小企業には心強いところです。
- ✓こんな方に向く:予算は抑えたいが機能も妥協したくない
- ✓情シス兼任で運用したい中小企業
- ✓導入時のヒアリング・サンプルDB提供を受けたい
「なるべく予算を抑えながら業務台帳をきちんと作りたい」という場合に検討しやすい選択肢です。
特徴・機能
- 脱Excel、脱Access、脱スプレッドシート等におすすめ
- スマホ、タブレットOK
- ノーコード
- さまざまな業務に使える
- 月額1,100円/人(税抜)〜
- 同時ログインプランあり
- データ容量100GB
- 導入時ヒアリング・サンプルDB提供
- 標準機能が充実
- データ分析機能
- クラウド型、オンプレミス型に対応可能
- チャットツール等との外部連携
- 提供会社の株式会社ロフタルがISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得
価格
- ユーザー数プラン:1,100円(税抜)/1ユーザーあたり(最低5ユーザー・5ユーザーまで5,500円固定)
- 同時ログイン対応プラン:2,200円(税抜)/1ユーザー(在籍は多いが同時利用者が少ない場合にお得)
ノーコードでExcelをそのままWebデータベース化したい方へ
「どこから着手すれば」という段階でも大丈夫です。要望を聞いたうえでサンプルDBの提案まで無料で受けられます。
関連記事: PigeonCloud(ピジョンクラウド)とは?できる7つのことや価格・導入時の注意点
2.Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、Excelに近い操作感・見た目のままWeb化できるツールです(書式・関数・マクロなどに互換性の差はあります)。使い慣れた感覚を大きく壊さずに、クラウド化の恩恵を受けられます。
| 使い心地 | Excelに近い操作感・見た目のままクラウド化できる |
個人利用はGoogleアカウントがあれば無料。チームで本格的に使うなら、Google WorkspaceのBusiness Starter(年契約800円/ユーザー/月・月契約950円・30GB・税抜)から始められます。
| Business Standard | 1,600円/ユーザー/月(2TB) |
| Business Plus | 2,500円/ユーザー/月(5TB) |
上位はBusiness Standard(年契約1,600円/月・2TB)、Business Plus(年契約2,500円/月・5TB・いずれも税抜)です。
特徴ポイント(Googleスプレッドシート)
- 料金:個人は無料/Workspace Business Starter 800円〜
- 強み:Excelに近い操作感のまま無料でクラウド化・リアルタイム共有
- 向く規模:個人〜小規模(表計算用途が中心)
先ほど紹介したPigeonCloudは「Webデータベースソフト」なのに対し、Googleスプレッドシートは、Excelと同じ「表計算ソフト」です。
ここがポイント:「表計算」と「データベース」は目的が違う スプレッドシートは表計算ソフト、PigeonCloudはWebデータベースソフト。検索・絞り込み・関連付けを多用するなら後者が向いています。
「Webデータベースソフト」と「表計算ソフト」の大きな違いは、その「目的」にあります。
違いの軸は「目的」 データベースは「データを管理すること」、表計算は「表で計算すること」が目的。やりたいことがどちら寄りかで選びます。
「Webデータベースソフト」は、名前の通り「データベース」を目的として作られています。大量のデータ保存や検索、並べ替え、他の情報との関連付けなど、より便利にデータを管理することができ、幅広い用途に使うことができます。
| Webデータベースソフト | 大量データの保存・検索・並べ替え・関連付け。幅広い業務管理向き |
| 表計算ソフト | 表を使った計算が主目的。検索・集計・複雑処理には不向き |
一方、「表計算ソフト」は「表を使って計算すること」が主な目的です。Webデータベースソフトと比べると、より限定的ということが分かりますね。
検索・並べ替え・ピボット集計は可能ですが、データ同士のリレーションや細かな権限管理を伴う業務台帳にはデータベースが向いています。両者の使い分けはExcelとスプレッドシートの違い7つでも整理しています。
特徴・機能
- スマホ・タブレットOK
- 無料で利用できる
- 自動保存機能
- 他のGoogleアプリと連携
- リアルタイムでデータ共有
- Excelとの連携
- Excelと類似した機能性
- データ量が多いと動作が重くなる
- 関数がExcelと同じではない
- リレーションや細かな権限管理を伴う台帳管理には不向き
価格
- 個人利用:無料 ※Googleアカウントが必要
- Google Workspace Business Starter:年契約800円/ユーザー/月・月契約950円(30GB・税抜)
- Business Standard:年契約1,600円/月(2TB)/Business Plus:年契約2,500円/月(5TB・いずれも税抜)
3.楽々Webデータベース
楽々Webデータベースは住友電工情報システム株式会社が提供する、Excelと親和性の高いクラウドサービスです。
Excelデータを「楽々Web」にインポートすると、すぐにデータベースを作ることができます。
現在Excelを使っていて、Excelを活かしたデータベースを作りたいという方にオススメ。
特徴ポイント(楽々Webデータベース)
- 料金:標準ユーザ1,500円・最低10名/ライトユーザ500円
- 強み:ExcelファイルをワンクリックでWebアプリ化・国産で親和性が高い
- 向く規模:中規模・国産を重視するチーム
Excelファイルをワンクリックで取り込んでWebアプリ化でき、配布・収集・集計の手間をまとめて減らせる点が強みです。
- スマホ・タブレットOK
- Excelのデータをそのままアプリに取り込みデータベース化できる
- データの入力はこれまでどおりExcelからでOK
- 項目ごとに文字数やデータの重複など細かな設定ができる
- Excelで作成することが多いアンケート業務や棚卸が簡単に
- データ同士の連携ができる
- 標準ユーザ:1,500円/ユーザー/月(最低10ユーザーから)
- ライトユーザ:500円/ユーザー/月
- オンプレミス版:1,800,000円〜
2026年に追加したいExcelクラウド化サービス3選
定番3サービスに加えて、2026年に検討候補へ入れておきたいのが次の3つです。いずれもExcelやスプレッドシートを起点にWeb化する文脈に直結し、入口の料金が明確なので、現場が現実的に試せます。先ほどの「Excel for the web」を6選の1枠として正式に数え、ここでは料金と位置づけを補強します。
4Excel for the web(おさらい=6選の1枠)
Microsoftアカウントがあれば無料で使える、ブラウザ版のExcelです。操作感はExcelそのままで、同時編集・自動保存に対応。「使い慣れた画面のままクラウド化したい」という最も素直な選択肢です。ただしマクロ(VBA)・一部アドイン非対応、オフライン編集不可という割り切りがあり、行・項目単位の細かな権限やリレーションを伴う業務台帳には限界があります。
- 向く人:表計算のクラウド版で十分/無料で始めたい
- 料金:無料(本格利用はMicrosoft 365 Personal 2,130円/月・税込〜)
5Microsoft Lists
「脱Excel」の定番です。既存のExcelファイルを取り込んでリスト化できます(リスト作成時のインポートで、継続的な双方向同期ではありません。ListsのデータをExcelへエクスポートして更新取得することは可能です)。列ごとの入力規則やビューの切り替え、SharePoint連携にも対応するため、「Excelの表をそのままWeb上の管理台帳にしたい」層に刺さります。
- メリット:Microsoft 365契約に含まれ追加費用なし/入力規則・ビューが使える
- デメリット:ビジネス利用はMicrosoft 365契約が前提/本格的なリレーショナルDBではなく大規模・複雑業務には不向き
- 料金:Microsoft 365 契約に同梱(単体課金なし)
6AppSheet(Google)
Googleスプレッドシートをデータソースに、ノーコードで業務アプリを作れるサービスです。スプレッドシート利用者が「Web化=アプリ化」へ進む王道ルートで、スマホアプリも自動生成されます。
- メリット:AppSheet CoreはGoogle Workspaceの対象プランに同梱/スプレッドシート連携・スマホアプリ自動生成
- デメリット:学習コストがやや高い/高度なガバナンス・一部の連携はEnterprise Plus(20ドル)向け
- 料金:Starter 5ドル/Core 10ドル/Enterprise Plus 20ドル(米ドル/ユーザー/月)。CoreはGoogle Workspaceの対象プランに同梱
【2026年版】Excelクラウド化サービス6選 料金・機能比較表
ここまでの6サービスを、料金・無料枠・Excel取込・同時編集・ノーコードでのデータベース化可否・向く規模で一覧にしました。「ただ共有したい」のか「脱Excelして業務台帳を作りたい」のかで見る列が変わります。前者なら同時編集と無料枠、後者なら「ノーコードDB化」の列に注目してください。
※スマートフォンでは表を横にスワイプすると全項目が表示されます。
| サービス名 | 月額料金 | 無料枠 | Excel取込 | 同時編集 | ノーコードDB化 | 向く規模 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PigeonCloud | 1,100円/人〜(税抜・最低5名・5,500円〜) | トライアルあり | ○ | ○ | ◎ | 小〜中規模・脱Excel |
| Googleスプレッドシート | 無料/Workspace 年契約800円/人〜 | あり(個人無料) | ○ | ◎ | △(表計算) | 個人〜小規模 |
| 楽々Webデータベース | 1,500円/人〜(最低10名) | トライアル最長2ヶ月 | ◎ | ○ | ○ | 中規模・国産重視 |
| Excel for the web | 無料/M365 2,130円(税込)〜 | あり | ◎(Excel本体) | ○ | ×(表計算) | 個人〜小規模 |
| Microsoft Lists | M365契約に同梱 | —(契約前提) | ○ | ○ | △(簡易台帳) | M365利用の小〜中 |
| AppSheet | 5ドル/人〜(Core 10ドル・Workspace対象プランに同梱) | 試作は無料(テスト10名まで) | △(Sheets経由) | ○ | ○(アプリ化) | 小〜中・Google利用 |
※料金は2026年9月時点の各社公式情報に基づく参考値です(Google Workspace・PigeonCloudは税抜、Microsoft 365の個人向けプランは税込、海外サービスはUSD表記)。表内の◎○△×は各社公式情報に基づく当社評価です(◎=標準で強み ○=対応 △=条件付き・簡易 ×=非対応)。最新の正確な料金は各公式サイトでご確認ください。
自社のExcel業務、どのツールでWeb化すべき?
同時編集の詰まり・バージョン乱立・外出先からのアクセスなど、抱えている悩みから相性のよい進め方をご案内します。まずは気軽にご相談ください。
無料志向で探している場合は無料Webデータベースおすすめ6選、ノーコードでの構築をもっと比較したい場合はノーコードデータベースおすすめ7選も参考になります。「そもそもWebデータベースとは何か」を押さえたい方はWebデータベースとは?8つのメリット・デメリットをご覧ください。
ExcelとスプレッドシートのAI機能(Copilot/Gemini)2026年の今
2026年は、ExcelもスプレッドシートもAIで大きく進化しました。ただし、AIの効果は「データの状態」に大きく左右されます。
| AIアシスタント | 利用条件 |
|---|---|
| Excel Copilot | 個人向けはM365 Personal等の対象プランに同梱/法人はCopilot Businessアドオン(月3,148円税抜〜・M365本体別途) |
| スプレッドシートのGemini | Workspaceに標準搭載(Standard以上で広く利用可) |
ExcelのCopilotは、自然言語で表やグラフを作ったり、数式を生成・説明したり、傾向や外れ値の分析・要約までこなします。個人向けはMicrosoft 365 Personal/Family/PremiumにCopilotが含まれます。企業で使うには対象ライセンスに加え、Microsoft 365 Copilot Businessアドオン(月3,148円税抜〜・年払い相当・M365本体別途)の別途購入が必要です。GoogleスプレッドシートもWorkspaceのBusiness系プランにGeminiが追加費用なしで搭載され、シート内のAIアシスタントはBusiness Standard以上で使えます。
ここがポイント:AIが効くのは「データが構造化・一元化されている」とき
AIは賢くなりましたが、肝心のデータが「売上_最新版_修正.xlsx」のように分散していると、AIに渡す前に人がデータをかき集める手間が残ります。逆に、データが1か所に集約され項目ごとに整理されていれば、集計も分析も一気に通ります。
データが整理・一元化されているほど、AI活用や自動集計は進めやすくなります。ExcelのWebデータベース化はその有力な手段の一つです。クラウド化は単なる「置き場所の変更」ではなく、その先のAI活用まで見据えた準備でもある、というのが2026年の現実的な捉え方です。脱Excelの進め方は脱Excelで得られる5つのメリットと進め方で詳しく解説しています。
Excel Web化のよくある質問
Excel Web版(Excel for the web)は無料で使えますか?
Microsoftアカウントがあれば無料で使えます。保存先のOneDriveも無料枠5GBが付帯します。マクロ(VBA)非対応など一部制限があり、本格利用にはMicrosoft 365 Personal(月2,130円・税込)などの有料版が選択肢になります。
Excel Web版とデスクトップ版Excelの違いは何ですか?
Web版はブラウザで動くためインストール不要で、同時編集・自動保存に対応しています。一方でマクロ(VBA)が使えないなどデスクトップ版と一部機能差があり、オフラインでは編集できません。
ExcelのWeb化とWebデータベース化はどう違いますか?
Web化(クラウド保存やWeb版Excel)はファイルを共有しやすくする方法で、データは表計算のままです。Webデータベース化はデータを項目とレコードに分解し、検索・権限管理・入力規則が効く業務台帳に作り変える方法です。
無料でExcelをクラウド化する方法はありますか?
Excel for the webとGoogleスプレッドシート(個人利用)は無料で使えます。権限管理やデータの関連付けまで必要な業務台帳にする場合は、PigeonCloud(1ユーザー1,100円税抜・最低5ユーザー)などの有料Webデータベースが候補になります。
まとめ
Excelは使い勝手が良く誰でも使える万能ツールです。とはいえ複数人での使用や高度な機能を使いたいと思うと、上手くいかないことがあります。
クラウド化の魅力は、これまでのExcel管理で行き詰っていたことを補い、さらに発展的な使い方ができることにあります。
選び方の結論
- ✓使い慣れた画面のまま無料でクラウド化 → Excel for the web/Googleスプレッドシート
- ✓脱Excelして業務台帳をノーコードで作る → PigeonCloud/楽々Webデータベース/AppSheet
- ✓その先のAI活用まで見据えるなら、データを一元化できるWebデータベース化が土台
今回は6サービスを紹介しました。整理すると、「使い慣れた画面のまま無料でクラウド化したい」ならExcel for the webやGoogleスプレッドシート、「脱Excelして業務台帳をノーコードで作りたい」ならPigeonCloudや楽々Webデータベース、AppSheet、というのが大きな分かれ道です。さらにその先のAI活用まで見据えるなら、データを一元化できるWebデータベース化が土台になります。
まずはスモールスタートで いきなり全社展開ではなく、部署単位・1業務から試すのが失敗しにくい進め方です。資料請求や無料トライアルで、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
今後の自社の可能性を広げるためにも、まずはスモールスタートとして部署単位でクラウドサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
| まず共有から始めたい | Excel for the web/Googleスプレッドシート(無料で着手) |
| 脱Excelして台帳化したい | PigeonCloud/楽々Webデータベース/AppSheet(ノーコードDB化) |
興味を持ったサービスがあれば、各公式サイトで無料枠・トライアル・資料請求の有無を確認してみてください。
データ管理、もっと簡単に。
Excel・Access・スプレッドシートの課題を、ノーコードのWebデータベース「PigeonCloud」が解決します。
月額5,500円〜(5ユーザー)、30日間無料でお試しいただけます。


