ブログ
2026.07.25 データベース

プリザンターとは?できること・料金・注意点を解説【2026年版】

「プリザンターで具体的に何ができるのか知りたい」

「導入を検討しているが、料金や向き不向きを整理したい」

「無料のWebデータベースで脱Excelを進めたい」


このような疑問を持つ方に向けて、この記事ではプリザンター(Pleasanter)でできること・できないこと、料金プラン、導入前の注意点を2026年時点の情報でまとめました。プリザンターは「ライセンス費用なしで全機能を使える国産OSS」という点で候補に挙がりやすいツールです。ただし、運用の担い手を社内に置けるかで評価が大きく変わります。判断材料になるよう、公式情報をもとに解説します。

この記事の早わかり

  • プリザンターは株式会社インプリムが提供する国産オープンソースのWebデータベース。マウス操作で業務アプリを作れる
  • オンプレミス版(Community Edition)は無料で全機能。ただしサーバ構築・運用・保守は自社で担う
  • クラウド版はフリー(3ユーザーまで無料)から。スタンダードは1ユーザー750円/月(最低10ユーザー)
  • 「できること」は顧客管理・案件管理・日報・在庫管理など汎用的なデータ管理。約200種類のテンプレートが用意されている
  • 社内に技術者を置きにくい場合は、サポート込みのノーコードSaaS(PigeonCloudなど)も比較対象になる

プリザンターとは

プリザンター(Pleasanter)は、株式会社インプリムが開発・提供する国産オープンソースのWebデータベースソフトです。Webブラウザ上でデータを一元管理でき、顧客情報・案件・問い合わせ・日報などをまとめて扱えます。

特定の業務に特化した専用ツールではなく、汎用的にデータを管理できる基盤なので、部署や業種を問わず使えるのが持ち味です。約200種類の業務アプリテンプレートが標準で用意されており、そこを土台にマウス操作でアプリを組み立てられます。

技術的な背景: プリザンターは.NET Core版として提供され、データベースは SQL Server に加え、2020年5月にPostgreSQL、2024年にMySQL へ対応しました。ライセンスは AGPL で、ソースコードが公開されています。

プリザンターの評判や実際の口コミが気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

プリザンターの評判・口コミを解説した記事はこちら

プリザンターの4つの特徴

プリザンターを理解するうえで押さえておきたい特徴は、次の4つです。

1. オープンソース

AGPLで公開。オンプレ版は無料で全機能を使える

2. Webデータベース

ブラウザから登録・検索・集計・更新ができる

3. ノーコード・ローコード

基本はノーコード、拡張はスクリプトで対応

4. クラウド/オンプレ

自社サーバでもクラウド版でも運用できる

1.オープンソースソフトウェア

プリザンターはAGPLライセンスのオープンソースソフトウェアです。ソースコードが公開されているため、仕様を確認したうえで自社の要件に合わせて拡張できます。オンプレミス版(Community Edition)はライセンス費用が無料で、ユーザー数・サイト数・機能に制限がありません。

注意点: オープンソースは「無料で導入できる」一方で、サーバの構築・アップデート・バックアップ・セキュリティ対策を自社で担う前提です。脆弱性への対応やトラブル解決も基本は自己責任になり、公式の商用サポートを受けるには後述のEnterprise Editionや年間サポート契約が必要です。

オープンソースのWebデータベースをもう少し広く比較したい場合は、以下の記事で他製品もまとめています。

オープンソースのWebデータベースを比較した記事はこちら

2.Webデータベースソフト

プリザンターはWebデータベースです。Webデータベースとは、ブラウザからデータの管理やデータベースの作成ができるアプリケーションを指します。プリザンターでは、データの検索・集計・登録・更新をブラウザ上で完結できます。

ブラウザさえあれば専用ソフトのインストールは不要で、社内のどこからでもデータを扱えます。スマートフォンやタブレットからの閲覧・入力にも対応します。

Excelのようにファイルを個人で持つのではなく、データを1か所に集約して複数人で同時に扱えるため、二重入力や版のズレが起きにくくなります。

Webデータベースの基礎を解説した記事はこちら

3.ノーコード・ローコードツール

プリザンターはノーコードとローコードの両方に対応します。

開発方式 特徴
ノーコード 基本的なテーブルやアプリの作成はプログラミング不要。マウス操作・ドラッグ&ドロップで組み立てられる
ローコード JavaScriptやサーバスクリプトで、標準機能を超えた自由なカスタマイズができる

「まずはノーコードで作り、足りない部分をスクリプトで補う」という段階的な進め方ができるのが強みです。ただし高度なカスタマイズには相応の技術知識が必要になります。

ノーコード・ローコードの違いを解説した記事はこちら

4.クラウドとオンプレミスから選べる

プリザンターはオンプレミス型とクラウド型の両方から選べます。オンプレミス版はライセンス費用なしで利用できますが、その分サーバの準備と運用は自社で行います。手早く試したい場合は、3ユーザーまで無料で使えるクラウドのフリープランから始めるのが現実的です。詳しい料金は後半の「料金」で解説します。

まず動かして確かめたいならクラウドのフリープラン、費用を抑えて本格運用したいならオンプレミス版、というように目的で選び分けられます。

プリザンターでできること

プリザンターでできることは、「業務データの一元管理と、その周辺の自動化・共有」です。汎用のWebデータベースなので、次のような用途で使えます。

顧客・取引先管理

名刺・商談履歴・対応状況をまとめて管理

案件・プロジェクト管理

進捗・担当・期日を一覧で見える化

問い合わせ・インシデント管理

受付から解決までのステータスを追跡

日報・報告書管理

現場の記録を蓄積して集計・分析

在庫・備品・資産管理

数量や貸出状況をリアルタイムに把握

申請・ワークフロー

申請〜承認の流れを記録・通知

これらは専用ソフトを個別に買わなくても、1つのプリザンター上でテーブルを作って実現できます。約200種類のテンプレートから近いものを選び、項目を調整するだけで土台ができます。

プリザンターの主な機能

用途を支える主要機能を整理すると、次のとおりです。

機能 できること
テーブル・レコード管理 項目を自由に定義し、一覧・カレンダー・ガント・クロス集計など複数のビューで表示
アクセス権限 組織・グループ・ユーザー単位で権限を設定。閲覧と更新を分けて付与できる
通知・リマインド メールやチャットツールへ更新を通知し、対応漏れを防ぐ
API・外部連携 REST APIで他システムとデータを連携。自動取り込みや外部ツールとの接続に対応
カスタマイズ JavaScript・サーバスクリプトで画面や処理を拡張(ローコード)
帳票・情報公開 帳票出力や外部への情報公開機能を用意(クラウド版では有償オプション)

チャットツールとの連携により、レコードの追加・更新をリアルタイムで受け取れます。「脱Excel」の観点でも、データが1か所にまとまるため、登録・検索・集計がExcelより行いやすくなります。

プリザンターでできないこと・導入前の注意点

汎用性の高いプリザンターですが、万能ではありません。導入前に押さえておきたい「できないこと・苦手なこと」を、事実ベースで整理します。

  • OSS版は運用を自社で担う: オンプレミス版は無料ですが、サーバ構築・アップデート・バックアップ・セキュリティ対策を自社の技術リソースで行う必要があります。担当できる人材がいないと運用が止まりかねません
  • 専用ツールほどの作り込みは範囲外: 汎用のWebデータベースであるため、特定業務に最適化された専用SaaS(会計・人事など)ほどの専門機能は、標準では備えていません
  • 高度なカスタマイズには技術知識が必要: 標準機能を超える要件はJavaScriptやサーバスクリプトで実装します。ノーコードだけで完結しない場合があります
  • クラウド版は下位プランで機能制限: フリー・ライトではサーバスクリプト・帳票出力・情報公開・IP制限などが使えません。これらを使うにはスタンダード+有償オプションが必要です
  • 商用サポート・AGPL回避は有償: 手厚いサポートや、ソースコード公開義務(AGPL)を避けたい場合は、後述のEnterprise Editionや年間サポート契約が前提になります

これらは欠点というより「OSS・汎用ツールの性質」です。社内にサーバ運用やスクリプトを扱える人がいれば低コストで自由に使え、いなければ運用負担が重くのしかかる——ここが評価の分かれ目になります。

プリザンターの料金【2026年版】

プリザンターの料金は、「オンプレミス版(自社運用)」と「クラウド版(Pleasanter.net)」で大きく異なります。それぞれ見ていきます。

オンプレミス版(Community Edition)

ライセンス費用は無料。ユーザー数・サイト数・機能に制限はありません(データ量はサーバの容量に依存します)。サーバやDB(SQL Server / PostgreSQL / MySQL)の準備・運用費は別途かかります。

クラウド版(Pleasanter.net)の料金プラン

クラウド版はインプリムが運用する環境をそのまま使えるプランです。2026年7月時点の主なプランは次のとおりです。

プラン 月額料金 ユーザー数 主な制限・特徴
フリー 無料 最大3ユーザー サーバスクリプト・帳票・情報公開・IP制限は不可。まず試す用途に
ライト 2,500円/10ユーザー 最大10ユーザー 帳票出力・サーバスクリプト・情報公開は不可
スタンダード 750円/1ユーザー
(最低10ユーザー=月7,500円〜)
10〜1,000ユーザー API上限が大きい。有償オプションで機能追加が可能
プライベートクラウド 要問い合わせ 無制限 全機能搭載・年間サポート含む・専用環境

※料金・仕様は変更される場合があります。契約前に必ずプリザンター公式サイトの最新情報をご確認ください。

スタンダードプランの主な有償オプション

スタンダードでは、必要な機能を月額オプションで追加します。代表的なものは次のとおりです。

オプション 月額(目安)
サーバスクリプト 10,000円
帳票出力 10,000円
情報公開機能 36,000円
IP制限 5,500円
追加ストレージ 10GBごとに2,500円

Enterprise Edition(商用ライセンス)について: AGPLは、プリザンターを改変して外部にサービス提供する場合などにソース公開の条件が関わります。こうした条件を避けたい、または自社ポリシー上AGPLの利用が難しいケース向けに、商用ライセンスのEnterprise Editionが用意されています。利用には年間サポート契約が前提です。

プリザンターが向いている企業・向いていない企業

ここまでの内容をふまえ、向き不向きを整理します。

向いている企業

  • サーバ運用やスクリプトを扱える人材が社内にいる
  • ライセンス費用を抑え、自由にカスタマイズしたい
  • まず無料で小さく試し、段階的に広げたい
  • 汎用のデータ管理基盤を1つに集約したい

検討が必要な企業

  • 社内にIT運用の担い手を置きにくい
  • 導入・保守・トラブル対応まで任せたい
  • OSS(ソース公開)に社内ポリシー上の懸念がある
  • 帳票や高度機能を追加コストなしで使いたい

プリザンターの代替として検討したいノーコードツール

プリザンターはオンプレミス版(自社運用)と、インプリムが運用するクラウド版(Pleasanter.net)を選べます。それでも、AGPLのソース公開条件が要件に合わない場合や、下位プランの機能制限・有償オプションを避けたい場合は、SaaS型のノーコードツールも並べて比較しておくと選択の幅が広がります。ここでは一例として、当社が運営するPigeonCloudを紹介します。

ノーコードツールのPigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが運営するノーコード型のWebデータベースSaaSです。プリザンターと同じくデータの共有・一元管理ができ、脱Excel・脱Accessの受け皿として使えます。

プリザンターとの主な違い: オープンソースではなくSaaSとして提供され、保守・運用・サポートを提供会社(ロフタル)がまとめて担います。オンプレミスで自社運用する選択肢はない一方、サーバ構築やアップデートを自社で抱える必要がなく、AI構築やコネクト機能まで含めて使えます。

PigeonCloudの主な特徴

  • 帳票出力・自動採番・ルックアップ自動取得などの機能を標準搭載
  • データ容量100GB。クラウド型・オンプレミス型に対応
  • ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得
  • AIによるシステム自動構築、RPAのように業務を自動実行するコネクト機能
  • データベースの初期構築が無料。導入後も電話・チャットで相談できる

プリザンターとPigeonCloudの比較

項目 プリザンター PigeonCloud
提供形態 オープンソース(AGPL)+クラウド版 SaaS(クラウド/オンプレ対応)
料金 オンプレ版は無料/クラウド版は無料〜(スタンダード750円/人・最低10人) 月額5,500円〜(1,100円/人・最低5ユーザー)
運用・保守 オンプレ版は自社/クラウド版はインプリム 提供会社(ロフタル)が担当
サポート クラウド版はプランに応じたサポート/オンプレ版は年間サポート契約(有償) 導入・運用相談を提供(電話・チャット)
カスタマイズ ソース改変・スクリプトで高い自由度 ノーコード+AI構築・コネクト機能

プリザンターはオンプレ版なら低コストで自由に使え、クラウド版も選べます。PigeonCloudは運用・サポートを提供会社に任せ、AI構築やコネクト機能まで含めて使えます。どちらが優れているかではなく、自社の体制や要件に合うほうを選ぶのが失敗しないコツです。

PigeonCloudは無料トライアルと資料請求を用意しています。公式サイト:PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloudとは?特徴を詳しく解説した記事はこちら

プリザンターに関するよくある質問

プリザンターは本当に無料で使えますか?

オープンソースのオンプレミス版(Community Edition)はライセンス費用が無料で、ユーザー数・機能に制限はありません。ただしサーバの構築・運用・保守は自社で行います。クラウド版も3ユーザーまでのフリープランがあり、無料で試せます。

プリザンターでできることを一言でいうと?

顧客管理・案件管理・日報・在庫管理といった業務データの一元管理と、通知・集計・外部連携による自動化・共有です。汎用のWebデータベースなので、部署や業種を問わず使えます。

プログラミングの知識がなくても使えますか?

基本的な業務アプリはノーコードで作成できます。マウス操作とドラッグ&ドロップが中心です。ただし標準機能を超えるカスタマイズ(独自の画面挙動や複雑な処理)にはJavaScriptやサーバスクリプトの知識が必要になります。

オンプレミス版とクラウド版はどちらを選ぶべきですか?

サーバ運用を担える人材が社内にいて、費用を抑えて自由に使いたいならオンプレミス版が向きます。運用の手間を抑えてすぐ使い始めたいならクラウド版が現実的です。まずフリープランで試し、要件が固まってから決めるのがおすすめです。

プリザンターとPigeonCloudの違いは?

プリザンターは国産オープンソースで、オンプレ版なら無料・高い自由度が魅力ですが運用は自社負担です。PigeonCloudは株式会社ロフタルが運営するSaaSで、保守・運用・サポートを提供会社が担うぶん、利用者の運用負担が軽くなります。自社に運用体制を置けるかどうかが選択の分かれ目です。

まとめ

この記事では、プリザンターでできること・できないこと、料金、向き不向きを解説しました。要点は次のとおりです。

  • プリザンターは国産オープンソースのWebデータベース。顧客・案件・日報など汎用的なデータ管理ができる
  • オンプレ版は無料で全機能だが、運用・保守は自社の技術リソースが前提
  • クラウド版はフリー(3ユーザー無料)〜スタンダード(750円/人・最低10人)。高度機能は有償オプション
  • 運用を自社で抱えにくい場合は、サポート込みのノーコードSaaS(PigeonCloudなど)も比較して選ぶ

自社に技術リソースがあるならプリザンターは有力な選択肢です。一方で「運用を任せて早く立ち上げたい」なら、無料トライアルや資料請求で他ツールの使用感も確かめたうえで判断するとよいでしょう。


関連記事

プリザンターの評判・口コミを解説

オープンソースのWebデータベース比較

Excelの代わりになるデータ管理ツール

データ管理システムの選び方

この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
データベースやExcelに関するお役立ち情報を発信中です! ITを通して、皆さまの仕事に“プラスα”をお届けします。 (※)記事の盗用につきましてはご遠慮願います。

データ管理、もっと簡単に。

Excel・Access・スプレッドシートの課題を、ノーコードのWebデータベース「PigeonCloud」が解決します。
月額5,500円〜(5ユーザー)、30日間無料でお試しいただけます。