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2026.08.20 データベース

売上管理とは?Excelを使った方法とおすすめツール2選を解説

「今月の売上はいくらか」と聞かれるたびに、担当者ごとのExcelファイルを集めて集計し直す。数字はどうにか出るものの、締めのたびに半日つぶれる——売上管理の相談で筆者がよく聞く光景です。

この記事では、売上管理の基本(何を・何のために記録するのか)から、Excelを使った売上管理のやり方4ステップ、Excelが限界になるサインの見極め方、そしておすすめの売上管理ツール2選までを一気に解説します。

先に結論です。筆者の経験では、入力する人が1〜2人に収まる小規模運用なら、Excelでの売上管理は今も現実的な選択肢です。一方、営業全員で入力する、顧客や案件のデータとつなげたい、という段階に入ったら、ツールへの移行を検討するタイミングです。移行で締め作業やミスがどれだけ減るかは会社ごとに異なるため、この記事では判断の目安と、費用を試算するための実際の料金データを用意しました。社内検討の材料にしてください。

この記事の要点(30秒版)

  • 売上管理とは、売上データを「記録→集計→分析→改善」のサイクルで回す活動
  • Excelなら「項目設計→ひな形→集計のしくみ→共有ルール」の4ステップで作れる
  • ファイル分裂・同時入力の事故・他データとの二重入力が始まったらツール移行のサイン
  • 移行先の第一候補はWebデータベース型。本記事ではPigeonCloudとkintoneの2つを実際の公式料金で比較

売上管理とは?

売上管理とは、いつ・誰が・何を・いくらで売ったのかを記録し、目標と実績の差を把握して、次の打ち手につなげる活動のことです。単なる「売上の記録」で終わらせず、記録→集計→分析→改善のサイクルとして回して初めて機能します。

売上管理のサイクル

1

記録

取引を1件ずつ同じ形式で残す

2

集計

担当別・商品別・月別にまとめる

3

分析

目標との差と要因を確かめる

4

改善

値付け・営業配分など打ち手を変える

よく混同されるのが「販売管理」との違いです。販売管理は見積・受注・出荷・請求・入金まで、販売業務の流れ全体を扱います。売上管理はそのうち「売上の実績を記録・分析する」部分に焦点を当てた言葉です。受注の流れそのものを整えたい場合は、受注管理システムの記事もあわせて読んでみてください。

売上管理の2つの目的

売上管理の目的は、突き詰めると次の2つです。

1.目標と実績の差を月の途中で把握する

月末に「達成できませんでした」と分かっても手の打ちようがありません。売上管理ができていると、最新の入力時点で着地見込みが分かり、残り期間の動き方を変えられます。これが売上管理のいちばん実務的な価値です。

月中把握のイメージ:月間目標1,000万円・20日時点の実績600万円なら達成率60%。このペースが続けば着地は目標の9割前後——と月の途中で見えるので、残り10日の営業配分を変える判断ができます(数値は説明用の例です)。

達成・未達の要因分析も同じです。「先月打った施策が効いたはず」という感覚ではなく、担当別・商品別の数字で確かめると、思い込みと違う結果が見えることがよくあります。

2.次の打ち手の根拠をつくる

蓄積した売上データは、値付け・商品構成・営業リソースの配分・販促の判断材料になります。そのためには、後から切り口を変えて集計できる形でデータを持っておく必要があります。切り口の例を挙げます。

  • 顧客別・顧客の業種別
  • 担当者別・チーム別
  • 商品・サービス別
  • 月別・季節別

押さえておきたいのは、切り口は「記録の項目」で決まるということです。記録の時点で担当者名や商品分類を入れていなければ、後からその切り口では集計できません。次の章の「5つの数字」と「項目設計」がセットで効いてきます。

売上管理で押さえておきたい5つの数字

売上高だけを見ていても、事業が好調なのか不調なのかは判断できません。あわせて管理したい数字を5つに絞って整理します。

数字 何が分かるか 記録のポイント
売上高 事業規模と伸び いつ・誰に・何を・いくらで、を取引1件ずつ残す
目標達成率 月中の進捗と着地見込み 目標値を先に決めて表に持たせ、実績÷目標で自動計算
前月比・前年同月比 施策の効果とトレンド 季節性のある商売は前年同月比を優先する
原価・粗利 「売れているのに儲からない」の検知 売上と同じ表に原価列を持たせ、粗利率まで自動計算
経費・予算消化 施策のかけすぎ・かけなさすぎ 売上明細とは別の表で管理し、月・部門などの共通キーで突き合わせる

5つすべてを最初から完璧に揃える必要はありません。まず売上高と目標達成率、次に粗利。この順で増やすのが現実的です。

Excelで売上管理を行う方法4ステップ

ここからが本題です。Excelで売上管理のしくみを作る手順を、4ステップに分けて具体的に説明します。この順番で作ると、後からの集計・分析に耐える売上管理表になります。

ステップ1.項目(列)を設計する——1行1取引が原則

先に集計表から作りたくなりますが、順番は逆です。まず「明細」の形を決めます。原則はシンプルで、1行に1取引、1列に1項目。セルの結合や、1セルへの複数情報の詰め込み(「A社・6月分」など)は集計を壊すのでやめておきます。

列名 形式 入力ルール
売上計上日 日付 「2026/8/20」形式に統一。受注日を追いたい場合は別の列に分ける(受注と売上計上は別のイベント)
顧客名 プルダウン 表記ゆれ防止のため顧客マスタから選択式にする
商品・サービス名 プルダウン 分類(カテゴリ)列も分けて持つと後の集計が楽
数量・単価・金額 数値 金額は「数量×単価」の数式で自動計算。手入力しない
原価 数値 分かる範囲で入力。粗利=金額−原価を数式で持つ
担当者 プルダウン 姓のみ・フルネーム等のゆれを選択式で防ぐ

ステップ2.ひな形を作る——テーブル化と入力規則

列が決まったら、明細の範囲を選んで「テーブルとして書式設定」(Ctrl+T)を必ずかけます。テーブル化しておくと、行を追加しても数式や書式が自動で伸び、後述のピボットテーブルの参照範囲も崩れません。

ひな形チェックリスト

  • 明細をテーブル化し、テーブル名を「売上明細」にする
  • ブックは「売上明細」「月次集計」「マスタ(顧客・商品・担当者)」の3シート構成にする
  • 顧客名・商品名・担当者は「データの入力規則」でプルダウン化する
  • 日付列には日付以外を入れられないよう制限をかける

集計とマスタを明細から分けておくことが、後々の分析にもツール移行にも効いてきます。入力規則まで整えれば、入力ミスの大半は入り口で防げます。

ステップ3.集計のしくみを作る——SUMIFSとピボットテーブル

明細さえ正しく貯まれば、集計は関数とピボットテーブルに任せられます。よく使うのは次の2つです。

SUMIFS関数:条件付き合計。テーブル名を「売上明細」にしてあれば、担当者「山田」の2026年8月の売上合計は次のように書けます。

=SUMIFS(売上明細[金額], 売上明細[担当者], "山田",
  売上明細[売上計上日], ">="&DATE(2026,8,1), 売上明細[売上計上日], "<"&DATE(2026,9,1))

構造化参照(テーブル名[列名])で書いておくと、明細に行を足しても参照範囲がずれません。月別×担当者別のマトリクス表を一度作れば、翌月以降は明細を足すだけで数式側は自動で追従します。

集計手段 向いている用途 注意点
SUMIFS 毎月同じ形で見る定型の集計表(月別×担当者別など) 列の追加・条件変更のたびに数式の見直しが要る
ピボットテーブル 切り口を変えながら探る分析(顧客別・商品カテゴリ別など) 明細を追加したら「更新」の操作が必要。締め手順に組み込む

ピボットテーブルは、数式を書くより速く切り口を変えられ、数式の書き間違いによる集計ミスも起きにくい手段です。ただし自動では再計算されないため、月次の締め手順に「ピボットの更新」を1行入れておいてください。

仕上げのひと工夫:目標達成率のセルに「条件付き書式」を設定し、80%未満なら赤、100%以上なら緑のように色を付けます。会議資料を作らなくても、表を開くだけで状況が伝わるようになります。

ステップ4.共有ルールを決める——保存場所と入力経路を一本化

Excelの売上管理が崩壊する原因の多くは、表の作りではなく運用です。最低限、次の3つを決めておきます。

  • 保存場所は1か所:OneDriveやSharePointの共有フォルダに正本を1つだけ置く。メール添付でのやり取りは禁止
  • 入力は明細シートだけ:集計シートは数式・ピボットのみとし、直接入力しない
  • 入力の締め切り:「受注当日中」「毎週金曜まで」など期限を決める。データの鮮度が揃わないと達成率が意味を失う

OneDrive上のブックなら複数人での共同編集もできます。ただし、同時編集は「できる」ことと「安全に運用できる」ことが別問題で、この点は後述の限界サインにつながります。

無料テンプレートを使うときの注意

Web上の無料テンプレートには、月別の集計表へ直接数字を書き込む形式のものが少なくありません。この形式は一見きれいですが、明細が残らないため、後から顧客別・商品別に切り口を変えられません。テンプレートを選ぶときは「明細シートがあり、集計は自動」の構造になっているかを確かめてください。

Excelの売上管理が限界になる5つのサイン

Excelは優秀な表計算ソフトですが、複数人で使う「業務システム」として設計されたものではありません。次のサインが出はじめたら、しくみ側の限界です。運用の工夫だけで粘り続けると、集計のやり直しやミスの修正といった見えないコストが積み上がるため、ツール利用料と天秤にかけて検討を始める段階だと考えてください。

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1.ファイルの分裂

「売上表_8月_山田_最新v2」が乱立し、どれが正本か誰も分からない

2.同時入力の事故

上書き保存で他人の入力が消えた・ブックが壊れた経験がある

3.他データとの連携

顧客・案件・請求のExcelと二重入力になり、転記ミスが出はじめた

4.集計作業の膨張

月次の締め・レポート作成に毎回数時間かかっている

5.権限と履歴の要求

「誰がいつ変更したか」「単価は管理者だけ編集可」が必要になった

Excelの行数・容量そのものの上限が気になる場合は、Excelの限界を実測した記事で詳しく解説しています。実務では、上の5つのような「運用の限界」のほうが先に来ることがほとんどです。

継続か移行かの判断は、次の目安で考えると社内でも説明しやすくなります。

状況 Excel継続でよい ツール移行を検討
入力する人数 1〜2人 複数人が日常的に入力
管理するデータ 売上明細のみ 顧客・案件・請求とつなげたい
締め・レポート作業 短時間で終わり、誰でも引き継げる 特定の人しか作れず、毎月の負担になっている
統制の要件 特になし 変更履歴・権限・監査対応が必要

※この表は筆者の経験に基づく本記事独自の目安で、Excelの製品上限ではありません。人数や件数だけで一律に判断はできないため、「ファイルの分裂・転記・更新待ち・集計の属人化が継続的に起きているか」を判断材料にしてください。

Excelからの移行を考えはじめた方へ

脱Excelの進め方や移行先の選択肢は、資料でも比較できます。売上管理を含むデータ管理ツールPigeonCloudの機能・料金資料は、フォーム送信後すぐダウンロードできます。
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売上管理ツールの選び方|4つの選択肢を比較

「売上管理 ツール」と検索すると製品が無数に出てきますが、実際の選択肢は大きく4つに分かれます。それぞれ得意分野が違うので、先にタイプを決めてから製品を絞るのが失敗しない順序です。

タイプ 得意なこと 弱点 向いている会社
Excel継続 既にライセンスがあれば追加のツール利用料が不要・自由な表設計 複数人運用・履歴・権限・他データ連携 入力1〜2人の小規模運用
Webデータベース 売上・顧客・案件を1か所で一元管理。自社の形に合わせて画面を作れる 最初の項目設計は自分たちで考える必要がある Excel資産を活かして段階移行したい中小企業
会計ソフト 仕訳・決算・請求など会計処理と直結した売上把握 担当別・案件別など営業目線の分析は苦手 経理の締めを軸に管理したい会社
販売管理システム 見積〜受注〜請求〜入金の業務フロー全体を型に載せる 費用と導入負荷が大きめ。型に業務を合わせる面もある 受発注・在庫まで一気に載せ替えたい会社

言い切ってしまうと、経理の締めが目的なら会計ソフト(freee会計・マネーフォワード クラウド会計など)、受発注や在庫まで業務フローごと載せ替えるなら販売管理システム、そして「Excelの売上表をそのまま進化させたい」「顧客や案件と一緒に管理したい」ならWebデータベースが第一候補です。

この記事の読者の多くはExcelからの移行検討なので、次章ではWebデータベース型から2つを取り上げて比較します。Webデータベースそのものの解説はこちらの記事にまとめています。

売上管理におすすめのツール2選

Webデータベース型の中から、専門部署のない中小企業が自分たちで売上管理を回せること——具体的には「料金の総額(最低契約人数込み)」「Excelデータの取り込み」「初期構築の支援」「無料で試せること」の4点を基準に、PigeonCloudとkintoneの2つを紹介します。

はじめに開示しておくと、PigeonCloudは筆者が所属する株式会社ロフタルの製品です。その前提で、料金・仕様はどちらも2026年8月時点の公式サイトで確認した内容を載せ、比較条件も揃えています。

項目 PigeonCloud kintone
提供元 株式会社ロフタル サイボウズ株式会社
月額(1人あたり・税抜) 1,100円(ユーザー数プラン) 1,800円(スタンダードコース)
※ライトコース1,000円は外部サービス連携・プラグインが使えない
最低契約 5ユーザー(月5,500円〜) 10ユーザー(スタンダードで月18,000円〜)
容量 契約全体で100GB(人数によらず固定・追加オプションあり) 5GB×契約ユーザー数(20ユーザーで100GB・増設1,000円/10GB)
無料お試し 30日間・有料版と同機能・登録3ユーザーまで 30日間・スタンダードコース・ユーザー数制限なし
データ取り込み CSVの一括アップロードに対応 Excel・CSVファイルの読み込みに対応
初期構築の支援 開発元による構築代行(30万円・税抜〜) オフィシャルパートナーによる伴走支援(費用は各社に確認)
導入形態 クラウド/オンプレミス クラウド
拡張の考え方 帳票出力・ルックアップ・自動採番など標準機能中心 400種類以上のプラグイン・連携サービス(有料のものもある)

※比較内容は2026年8月時点の各社公式サイトによる。最新の条件は PigeonCloud公式サイトkintone公式の料金ページ で確認できます。

人数別の月額も、公式料金からそのまま計算できます。

利用人数 PigeonCloud kintone スタンダード kintone ライト
5人 5,500円 18,000円(最低10ユーザー契約) 10,000円(同左)
10人 11,000円 18,000円 10,000円
20人 22,000円 36,000円 20,000円

※いずれも月額・税抜。2026年8月時点の各社公式サイトの料金から算出。10人以上ならkintoneライトコースの月額がPigeonCloudを下回りますが、ライトコースは外部サービス連携・プラグインが使えないため、この記事では両製品を機能面で比べやすいスタンダードコースを主軸にしています。

1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloudは、株式会社ロフタルが開発・提供するノーコードのWebデータベースです。

PigeonCloud公式サイトのトップページ。ノーコードのWebデータベースで30日間の無料トライアルを提供

当社は脱Excel・脱Accessを主要な用途と位置づけて開発しており、いま使っている売上管理表の列構成を項目(フィールド)として再現していく使い方になります。

PigeonCloudの料金と仕様(2026年8月時点・公式サイト確認)

1人あたり月1,100円(税抜)・最低5ユーザー=月5,500円(税抜)から。容量は契約全体で100GB。提供元の株式会社ロフタルは情報セキュリティの国際規格ISMS(ISO/IEC 27001)の認証を取得しており、導入形態はクラウドのほかオンプレミスにも対応します。このほか同時ログインプラン(1接続あたり月2,200円・税抜・最低5接続=月11,000円から)があり、登録ユーザー数は無制限。「入力する人は多いが、同時に使う人は少ない」売上管理の使われ方と相性のよい料金体系です。

売上管理の観点で押さえておきたい標準機能は次の3つです(いずれも公式の機能一覧に記載)。

  • ルックアップ:顧客マスタから選択入力でき、元データの更新も自動反映(表記ゆれ防止)
  • 集計・グラフ機能:テーブルを結合したクロス集計やチャート表示
  • 帳票機能:請求書・納品書などのPDF/Excelをデータから作成
  • CSVの一括アップロード:Excelの明細はCSV化して取り込める

導入時の構築には3つの入り口があり、任せる場合は有料です。

  • 自分で作る:無料トライアル中にExcelデータからサンプル提供も可
  • 構築代行(30万円・税抜〜):テーブル設計からデータ移行まで開発元が代行
  • カスタマイズ開発(費用例24万円〜):標準機能にない要件に対応

詳しい機能はPigeonCloudの解説記事にまとめています。

PigeonCloudを試す

いまの売上管理表をどこまで再現できるか、30日間の無料トライアルで確かめられます(有料版と同機能・トライアル登録は3ユーザーまで)。
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2.kintone(キントーン)

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務アプリ作成サービスです。売上管理・顧客管理・日報などの「アプリ」をドラッグ&ドロップ中心の操作で作れます。

  • 料金:スタンダードコース 1人あたり月1,800円(税抜)・最低契約10ユーザーから
  • 容量:契約ユーザー数×5GB
  • 拡張性:400種類以上とされるプラグイン・連携サービス(公式サイト表記)。標準機能に足りない部分を後から拡張しやすい
  • ライトコース:月1,000円(税抜)。外部サービス連携・プラグインが使えないが、不要なら比較対象になる(10ユーザーで月10,000円=PigeonCloudの月11,000円を下回る)

「拡張して育てる文化」が合う会社、すでに社内にkintoneの経験者がいる会社では有力な選択肢です。料金・お試しの最新条件はkintone公式の料金ページで、できること・できないことはkintoneの解説記事で確認できます。

Excelからツールへ移行する5ステップ

ツールを決めたら、いきなり全業務を移さないことです。売上管理の移行は、次の5ステップで「小さく始めて確かめる」のが定石です。

1

現行Excelの棚卸し

売上関連の表を洗い出し、「誰が・何のために・どの頻度で」使っているかを一覧にする。使われていない列はここで捨てる

2

最初に載せる範囲を1つに絞る

売上明細だけ、1チームだけ、から始める。顧客管理や請求への展開は軌道に乗ってから

3

項目を再現してExcelデータを取り込む

ステップ1で設計した明細の列構造をツール上に再現し、過去データを取り込む。取り込み時に日付形式と表記ゆれを直しておく

4

1か月の並行運用で突合する

Excelとツールの両方で回し、月次の集計結果が一致するか確かめる。ここでズレの原因を潰す

5

入力経路を一本化する

以後の入力はツールのみとし、Excelは過去参照用に凍結。二重運用を残すと出戻りが起きやすい

移行の全体像や社内の合意形成の進め方は、脱Excelの進め方の記事で詳しく解説しています。売上とあわせて案件管理も見直すなら案件管理×Excelの記事が参考になります。

売上管理のよくある質問

売上管理と販売管理の違いは何ですか?

販売管理は見積・受注・出荷・請求・入金まで販売業務の流れ全体を扱う言葉で、売上管理はそのうち「売上実績の記録・集計・分析」に焦点を当てた活動です。売上の把握だけならExcelやWebデータベースで足り、業務フロー全体を型に載せたい場合に販売管理システムが選択肢になります。

Excelの無料テンプレートだけで売上管理はできますか?

入力者が1〜2人で件数が少なければできます。ただし「明細シートがあり集計は自動」という構造のテンプレートを選ぶことが条件です。月別集計表に直接数字を書き込む形式は、後から顧客別・商品別に分析できず行き詰まります。

売上管理ツールと会計ソフトはどちらを先に入れるべきですか?

目的によります。決算・請求・入金消込など経理の締めが課題なら会計ソフトが先です。担当別・商品別の実績把握や目標管理など営業側の課題なら、売上管理ツール(Webデータベース)が先です。両方を1つのソフトで済ませようとすると、要件によってはどちらかの使い勝手を損なうことがあります。

5人以下の会社でもツールを入れる意味はありますか?

入力者が実質1人なら、まずExcelのしくみ(本記事の4ステップ)を整えるだけで足りることが多いです。複数人で入力する、外出先から入力したい、顧客情報と紐づけたい、のどれかに当てはまるなら少人数でも効果があります。PigeonCloudは5ユーザー・月5,500円(税抜)から契約できるため、小規模から始めやすい部類です。

Excelで管理してきた過去の売上データはツールに移せますか?

移せます。PigeonCloudはCSVの一括アップロードに、kintoneはExcel・CSVファイルの読み込みに対応しています。移行時につまずくのは機能ではなくデータの中身で、日付形式の混在・顧客名の表記ゆれ・セル結合が三大障害です。移行前にこの3つを直しておくと作業は大幅に短くなります。PigeonCloudでは構築代行(30万円・税抜〜)でデータ移行まで任せることもできます。

まとめ|Excelで整え、限界サインが出たらツールへ

売上管理は「記録→集計→分析→改善」のサイクルを回して初めて意味を持ちます。Excelで始めるなら、1行1取引の明細設計・テーブル化・SUMIFSとピボットによる自動集計・共有ルールの4点を押さえてください。作り込んだ集計表より、正しい形の明細のほうが資産になります。

そして、ファイルの分裂・同時入力の事故・他データとの二重入力が始まったら、それはしくみの限界です。ツールへの移行を判断するときは、月額の利用料だけでなく、いまかかっている集計工数・ミスの修正時間・引き継ぎの負担、そして初期構築や移行の費用まで含めた総額で比較してください。この記事の料金シミュレーションが、その試算の土台になります。

社内報告用サマリー(コピーして使えます)

  • 現状のExcel売上管理は、複数人入力・他データとの連携段階で運用限界を迎えやすい
  • 移行先はWebデータベース型が第一候補。候補は PigeonCloud(月5,500円・税抜〜/5ユーザー〜/オンプレ対応)と kintone(スタンダード月18,000円・税抜〜/連携・プラグイン不要ならライト月10,000円・税抜〜/いずれも10ユーザー〜)
  • どちらも30日間の無料トライアルがあり、ライセンス費用をかけずに検証可能
  • 提案:まず売上明細1業務のみで無料トライアル→1か月並行運用→集計一致を確認して本移行

どちらのツールも無料で試せます。いま使っている売上管理のExcelを1枚用意して、実際に再現できるかを確かめるところから始めてみてください。

この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
データベースやExcelに関するお役立ち情報を発信中です! ITを通して、皆さまの仕事に“プラスα”をお届けします。 (※)記事の盗用につきましてはご遠慮願います。

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