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2026.09.07 データベース

【2026年版】中小企業向けCRMおすすめ7選|料金比較・選び方・無料ツールも紹介

中小企業向けCRM(顧客管理システム)を料金比較で検討している方へ。従業員5〜20名の小規模企業でも無理なく使える製品(無料プランや無料トライアルのあるものを含む)を中心に、PigeonCloud・kintone・Zoho CRMなど7製品を比較し、自社に合うCRMの選び方まで実務目線で解説します。

「うちの規模に合うCRM(顧客管理システム)はどれだろう」

「営業がExcelと個人メールで顧客を抱え込み、担当者が辞めると情報が消える」

「無料で使えるCRMがあるなら、まずそれで試したい」

中小企業のCRM選びでつまずく原因は、機能の多さではありません。「自社の人数・予算・運用体制に合っているか」を見ないまま、知名度や機能数だけで選んでしまうことです。最低契約ユーザー数が10人からのツールを5人の会社が契約すれば、それだけで割高になります。

この記事では、主に従業員5〜20名、最大100名程度までの中小企業・小規模企業を想定し、2026年9月7日時点の各社公式料金で7製品を比較しながら、失敗しない選び方と導入の進め方まで解説します。筆者は、比較製品の一つである中小企業向けWebデータベースSaaS「PigeonCloud」を開発・提供する株式会社ロフタルの一員です。提供・導入支援の現場で「どこで定着し、どこで頓挫するか」を見てきた経験をもとにまとめています。

先に結論

  • 少人数(5〜20名)で安く始めたいなら、最低5ユーザー・月5,500円から使えるPigeonCloud、または3名まで無料のZoho CRM・無料枠のあるHubSpot CRMが現実的。
  • 中小企業が見落としやすいのが「最低契約ユーザー数」。kintoneスタンダードは最低10ユーザー(10ID)からで、少人数だと割高になりがち。
  • CRMは「多機能なほど良い」のではなく、自社の業務項目に合わせて使い続けられるかで選ぶ。導入後の定着率がROIを決めます。

※本記事は、比較製品の一つであるPigeonCloudを開発・提供する株式会社ロフタルが執筆しています。各製品の料金・仕様は2026年9月時点の各社公式サイト公開情報(税抜)に基づきます。

中小企業向けCRMとは

CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)とは、顧客の連絡先・商談履歴・問い合わせ内容などを一元管理し、営業や顧客対応の質を高めるための仕組みです。中小企業向けCRMという場合、大企業向けの高機能製品とは違い、少人数でも運用でき、月額数千円〜数万円で始められる価格帯の製品を指すのが一般的です。

中小企業がCRMに求める条件は、大企業とは異なります。専任のIT担当者がいない、営業担当が数名しかいない、といった前提のもとでは「機能の豊富さ」より「少人数でも設定・運用できるか」「最低契約人数が自社の規模に合っているか」が選定の決め手になります。

ポイント:CRM市場は拡大が続いており、競合ツールも増えています。だからこそ「機能の多さ」より「自社が使い続けられるコストと運用のしやすさ」で選ぶことが、中小企業の選定では成否を分けます。ミック経済研究所の調査(マーテック市場の現状と展望 2025年度版 クラウド型CRM市場編・第9版、2025年11月発表)では、国内クラウド型CRM市場は2024年度実績5,990億円(前年比114.9%)、2025年度見込み6,793億円(前年比113.4%)と、拡大が続いています。

一方で、中小企業の現場ではまだ「紙や口頭による業務が中心」の企業が一定数残っています。中小企業庁の2025年版中小企業白書によると、デジタル化に全く着手していない「段階1」の企業割合は2023年時点の30.8%から2024年時点で12.5%へと大幅に減少しました。デジタル化が進む中で、Excelや紙で続けてきた顧客管理のやり方を見直す企業も増えています。

中小企業がCRMを導入するメリット

「Excelでも管理できている」と感じていても、CRMに切り替えることで得られる効果は小さくありません。中小企業ならではのメリットを4つに整理します。

1顧客情報の属人化を防げる

名刺・個人メール・担当者のExcelに散っていた顧客情報を一元化できます。担当者が退職しても情報が引き継がれ、「あの会社の経緯がわからない」という事態を防げます。

  • 顧客の連絡先・商談履歴・対応メモを1か所に集約
  • 担当変更・退職時の引き継ぎ漏れを削減
  • 誰がいつ何をしたかが残り、二重対応を防止

2営業の進捗が経営層から見える

商談がどの段階にあるか、案件ごとの確度や金額が可視化されます。プレイングマネージャーが多い中小企業でも、感覚ではなくデータで営業会議を回せるようになります。

数字が見えると、止まっている案件への声かけや、受注確度の高い案件への集中がしやすくなります。これは人数の少ない中小企業ほど効果が大きい部分です。

3入力ミス・転記の手間が減る

Excelの手作業による転記やコピペのミスを減らせて、入力フォームやステータス管理で正確なデータが残ります。集計作業に追われる時間も削減できます。

  • フォーム入力で表記ゆれ・入力漏れを防ぐ
  • 集計・レポートを自動化し、月次の手作業を削減
  • 最新データを全員が同時に参照できる

4顧客対応の質が上がりリピートにつながる

過去のやり取りや購入履歴を踏まえた対応ができるため、顧客対応の改善につながります。新規開拓が難しい中小企業にとって、既存顧客のリピート・単価向上は経営インパクトが大きい施策です。

CRM導入で属人化解消・営業可視化・入力ミス削減・顧客満足向上の4つの効果が得られる図解
CRM導入で中小企業が得られる4つの効果

中小企業向けCRMの費用相場【プラン帯別】

CRMの料金は「1ユーザーあたり月額」で表示されることが多いですが、中小企業が見落としがちなのが最低契約ユーザー数です。1人あたりが安く見えても、最低10人からの契約だと小規模企業には割高になります。料金を3つの帯に分けて目安を整理します。

価格帯 月額の目安(1人あたり) 向いている中小企業
無料枠・低価格帯 0円〜約1,100円 まず試したい・少人数。HubSpot無料版(2名まで)、Zoho CRM無料プラン(3名まで)、PigeonCloud(1,100円/人・5名〜)
ユーザー/ID課金の標準帯 約1,700〜3,500円 本格運用したい。Zoho CRM(スタンダード1,760円)、kintone(スタンダード1,800円)、Salesforce Starter(3,000円)、GENIEE SFA/CRM(3,450円/ID)
企業単位課金 月55,000円〜(ユーザー数無制限) 人数が多い・増減が激しい。KnowledgeSuite

注意:初期費用・最低契約ユーザー数・無料体験の有無は製品で大きく異なります。「1人あたりの単価」だけで比較すると、契約後に「思ったより高い」となりがちです。次の比較表で最低契約条件まで確認してください。

中小企業におすすめのCRM7選【2026年最新料金で比較】

ここからは、中小企業・小規模企業に向く7製品を2026年7月時点の最新料金で比較します。まず一覧で全体像をつかんでから、各製品の特徴を見ていきましょう。料金はすべて公式サイトで確認したもので、末尾の参考文献に確認日を記載しています(kintoneの本文比較はスタンダードコース基準。ライトコース(1,000円/人)もありますが、API・プラグインが使えないため、外部連携や拡張を想定する場合はスタンダード以上が必要です)。

製品 月額(1人) 最低契約 無料体験/無料枠 向く中小企業
PigeonCloud 1,100円〜 5ユーザー(月5,500円) 30日間無料 少人数で顧客管理を自社流に作りたい
kintone ライト1,000円・スタンダード1,800円 10ユーザー(月18,000円〜) 30日間無料 業務アプリを幅広く作りたい
Zoho CRM 1,760円〜(スタンダード・税抜) 1ユーザーから契約可 3名まで無料 低予算で本格CRMを使いたい
KnowledgeSuite 企業単位(SFAスタンダード55,000円/月〜) ID数無制限 無料デモ・要問合せ 人数が多い・増減が激しい
GENIEE SFA/CRM 3,450円/ID〜(スタンダード) 要問合せ(最低契約期間1年) 無料トライアルあり 営業組織が大きめ・SFA重視
HubSpot CRM 無料〜(Starter通常2,400円〜) 1シートから 無料版あり(2ユーザー/1,000件まで) まず無料で始めたい
Salesforce Starter 3,000円〜 1ユーザーから 無料トライアルあり(30日間) 将来の拡張・実績を重視

1PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloud 公式LP - コード不要のWEBデータベースで生産性をプラス。30日間無料トライアル
PigeonCloud 公式サイトのトップページ(30日間無料トライアルあり)

株式会社ロフタルが運営する自社SaaS「PigeonCloud」は、ノーコードで顧客管理・案件管理・問い合わせ管理を自社の業務項目に合わせて構築できるWebデータベース型のサービスです。少人数の中小企業に向く理由を事実ベースで紹介します。

  • 特徴:「項目が合わない/多機能すぎて使わない」ミスマッチを、必要な項目だけのアプリ化で回避できるノーコード設計
  • 向いている企業:5〜20名規模で、顧客管理を自社の業務フローに合わせて作りたい中小企業
  • 最低契約:5ユーザー(月5,500円固定)から。kintoneスタンダードの最低10ユーザーより少人数で始められる
  • 利益相反の明示:PigeonCloudは本記事を執筆する株式会社ロフタルが開発・提供する自社製品です
月額料金1,100円/ユーザー・最低5ユーザー(月5,500円固定・税抜)。ユーザー数無制限の同時ログイン数プラン(2,200円/人・最低5=月11,000円〜)もあり。容量は両プラン100GB
無料プラン常設の無料プランはなし。30日間の無料トライアルあり
メリット最低5ユーザーからで少人数でも割高になりにくい/ノーコードで自社の項目に合わせられる/人数の増加に応じてユーザーを追加できる(100ユーザー以上はボリュームディスカウントあり)
デメリット大手CRMのような業界標準テンプレートは少なく、自社で項目を設計する手間がかかる/SFA特化製品と比べると営業支援に特化した機能は少なめ

少人数の中小企業が「人数が足りなくて割高になる」事態を避けられ、段階的な導入に向いています。

導入サポートの範囲:無料はヒアリング・サンプル作成まで。初期構築を丸ごと代行するサービスは有料(30万円税抜〜)です。

サービスの詳細はPigeonCloudとは?できる7つのこと・価格・導入注意点でも解説しています。

2kintone(キントーン)

サイボウズが提供するkintoneは、顧客管理に限らず業務アプリを幅広く作れるクラウドサービスです。プラグインや連携サービスが豊富で、カスタマイズの幅が広いのが強みです。

  • 特徴:業務アプリを幅広く自作できるプラットフォーム型。プラグイン・外部連携が豊富
  • 向いている企業:顧客管理以外の業務アプリも一緒に作りたい企業
月額料金ライト1,000円/人・スタンダード1,800円/人(税抜)・最低10ユーザー(スタンダードで月18,000円〜)
無料プラン常設の無料プランはなし。30日間の無料トライアルあり
メリット顧客管理以外の業務もまとめてアプリ化できる/プラグイン・連携サービスが豊富/10名以上で使う場合は未使用IDが生じにくい
デメリットAPI・プラグインを使うにはスタンダード以上が必要/最低10ユーザーからのため、5〜9名規模だと割高になりやすい

3Zoho CRM(ゾーホー シーアールエム)

Zoho CRMは、低予算で本格的なCRM機能を使える点が魅力です。3ユーザーまで無料のプランがあり、有料のスタンダードも月額1,760円/ユーザー(税抜)から。無料プランから有料プランへ段階的に移行しやすいツールです。

  • 特徴:無料プランと低価格帯の有料プランを両方持つ、グローバルで広く提供されているCRM
  • 向いている企業:低予算で本格的なCRM機能を試したい少人数の企業
月額料金スタンダード1,760円/人・プロフェッショナル3,260円/人(税抜)
無料プラン3ユーザーまで永年無料
メリット3名まで無料で試せる/無料から有料へ段階的に移行できる/機能が豊富で本格的なCRM運用に対応
デメリット多機能なぶん、使う機能を絞らないと運用が複雑になりやすい/月払いは年払いより単価が上がる

Zoho CRMの詳細な評判・料金はZoho CRMの評判・料金|国産CRM3製品と徹底比較で解説しています。

4KnowledgeSuite(ナレッジスイート)

KnowledgeSuiteは、ID数無制限・企業単位の課金が特徴のSFA/CRMです。人数が多い企業や、繁忙期にメンバーが増減する企業では「1人あたり課金」より割安になることがあります。

  • 特徴:ユーザー数を増やしても料金が変わらない企業単位課金。グループウェア機能も標準搭載
  • 向いている企業:人数が多い・増減が激しい中小〜中堅企業
月額料金企業単位・ID数無制限。SFAスタンダード55,000円/月〜・プロフェッショナル85,000円/月〜
無料プラン常設の無料プランはなし。無料デモ・トライアルは要問合せ
メリット人数が増えても料金が変わらない/グループウェア機能も込みで使える
デメリット最安のSFAスタンダードでも月55,000円からのため、5〜10名程度の少人数だと割高になりやすい

5GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)

GENIEE SFA/CRMは営業支援(SFA)に強い国産ツールです。営業プロセスの管理やレポート機能が充実しており、営業組織がある程度の規模の企業に向きます。

  • 特徴:営業プロセスの可視化・レポート機能に強い国産SFA/CRM
  • 向いている企業:営業組織が大きめでSFA機能を重視する企業
月額料金スタンダード3,450円/ID・プロ9,000円/ID・最低契約期間1年(税抜)
無料プラン常設の無料プランはなし。無料トライアルあり(日数は要問合せ)
メリット営業プロセスの可視化・レポート機能が充実/国産で日本語サポートが手厚い
デメリット最低契約期間が1年と長め/SFA機能を使わない場合は費用対効果の確認が必要

6HubSpot CRM(ハブスポット)

HubSpot CRMは無料版から使える点が大きな魅力です。連絡先管理・メール・フォーム・チャット・チケット管理が0円で利用でき、まずコストをかけずに顧客管理を始めたい中小企業に向きます。

  • 特徴:無料プランからスタートでき、必要に応じて有料機能を追加できる段階導入型
  • 向いている企業:まずコストをかけずに顧客管理を始めたい少人数の企業
月額料金Starter通常2,400円/シート(新規契約の年間一括払いキャンペーンで840円〜。キャンペーン価格は時期により変動)
無料プラン無料版あり(最大2ユーザー・コンタクト1,000件まで)
メリット無料版だけでも顧客管理を始められる/有料化しても比較的低コストで始められる/マーケティング機能との連携がしやすい
デメリット無料版はユーザー数・コンタクト数の上限が低め/本格活用するほど有料機能が必要になりコストが上がりやすい

無料で使えるCRMを比較したい場合は無料で使えるCRM6選も参考になります。

7Salesforce Starter Suite(セールスフォース)

世界的に実績のあるSalesforceにも、中小・スモールスタート向けの「Starter Suite」があります。月額3,000円/ユーザーから利用でき、将来的な事業拡大や他システムとの連携を見据える企業に向きます。

  • 特徴:上位プランへの移行パスが用意されており、事業拡大後も同一基盤で継続できる
  • 向いている企業:将来の拡張性・連携・実績を重視する企業
月額料金Starter Suite 3,000円/ユーザー〜
無料プラン常設の無料プランはなし。無料トライアルあり(期間は公式サイト参照)
メリット世界的な導入実績で情報・事例が豊富/事業拡大時に上位プランへ移行しやすい
デメリット多機能なぶん中小企業には設定・運用の負担が大きくなる場合がある

無料トライアルで操作感を確かめると安心です。

CRM比較表【料金・契約条件で比較】

7製品の料金と契約条件を、各社公式サイトで確認できる事実ベースで比較します(2026年9月7日確認・税抜)。操作性や使い勝手は業種・業務フローによって評価が分かれるため、この表には載せていません。無料トライアルで実際に確かめるのが確実です。

製品 課金単位 月額料金(税抜) 最低契約 無料プラン 無料トライアル 特記事項
PigeonCloud ユーザー課金 1,100円/人(同時ログイン数プランは2,200円/人) 5ユーザー(月5,500円〜) なし 30日間 ノーコードで項目を自由設計・容量100GB
kintone ユーザー課金 ライト1,000円/スタンダード1,800円 10ユーザー(スタンダードで月18,000円〜) なし 30日間 API・プラグインはスタンダード以上・容量5GB×ユーザー数
Zoho CRM ユーザー課金 スタンダード1,760円〜アルティメット7,360円 3ユーザーまで無料 15日間 無料プランから有料プランへ段階移行できる
KnowledgeSuite 企業単位(ユーザー数無制限) SFAスタンダード55,000円〜 企業単位 なし 要問合せ グループウェア機能込み
GENIEE SFA/CRM ID課金 スタンダード3,450円/ID〜 —(最低契約期間1年) なし あり(日数は要問合せ) 国産SFA/CRM・営業プロセス管理に特化
HubSpot CRM シート課金 無料〜・Starter通常2,400円/シート 2ユーザー・コンタクト1,000件まで —(無料版から開始可) キャンペーン価格840円〜あり(時期により変動)
Salesforce Starter ユーザー課金 3,000円〜 なし あり(期間は公式サイト参照) Pro Suite(12,000円)等の上位プランへ移行可

※ 2026年9月7日時点・各社公式サイトの公開情報にもとづく(税抜)。「—」は公式料金ページに該当の記載がない項目です。一次情報は記事末尾の参考文献(各社公式料金ページ)から確認できます。

中小企業がCRMを選ぶときの5つのポイント

製品を比べる前に、自社の判断軸を決めておくと迷いません。中小企業が特に重視すべき観点は次の5つです。中小企業に限定しない人気CRMツールの比較は人気のCRMツール比較6選|料金一覧表と失敗しない選び方、CRMを含む顧客管理ソフト全般の選び方は顧客管理ソフトおすすめ4選|料金比較と失敗しない選び方でも解説しています。

ポイント 中小企業がチェックすべきこと
1. 価格 月額だけでなく最低契約ユーザー数・初期費用を確認。自社の人数で実際にいくらになるか試算する
2. 必要な機能 「解決したい課題」から逆算して必要な機能を絞る。多機能なほど良いわけではない
3. サポート体制 導入時の初期構築支援・電話/チャットサポートの有無。日本語サポートかどうかも要チェック
4. 操作性 専任IT担当がいなくても運用できるか。画面の分かりやすさ・設定の手軽さ。無料体験で実際に触るのが確実
5. 将来の拡張性 自社の項目に合わせてカスタマイズできるか。人数が増えても同じ仕組みのまま拡張できるか

中小企業のCRM導入事例

CRM・顧客管理ツールの導入効果は、業種や課題によって現れ方が異なります。ここでは、実際の公開事例と、中小企業でよく見られる典型的な導入パターンを紹介します。

公開されている実例:パーソルマーケティング株式会社

PigeonCloudの公開導入事例です。厳密には「顧客管理」ではなく車輌関連の書類・情報管理での活用ですが、100のExcelシートに分散していた情報を一元化し、Excel管理の廃止によって工数を削減した点は、顧客情報がExcelや個人メールに分散している中小企業のCRM導入と共通する課題です。導入後は「リアルタイムで確認ができるようになり、管理部門と営業部門間のやり取りが円滑になった」との評価が公開されています。

顧客管理・CRM用途でよく見られる典型的な導入パターンは、次の3つに整理できます(特定の企業の実例ではなく、導入検討時の想定パターンです)。

  • 5〜10名の営業チーム:担当者ごとにバラバラだった商談メモをCRMに集約し、担当者の急な休みや退職があっても他のメンバーが顧客対応を引き継げる体制を作るケース
  • 士業・個人事業主に近い小規模事業者:問い合わせから契約までの対応履歴を1画面で管理し、対応漏れ・二重連絡を防ぐ目的で導入するケース
  • 20〜50名規模で複数拠点がある企業:拠点ごとに分かれていた顧客情報を統合し、本社が全体の商談状況を把握できるようにするケース

いずれのケースも共通するのは、「多機能なツールを導入すること」自体が目的ではなく、担当者が抱え込んでいた情報を組織で共有できる状態にすることが導入効果につながっている点です。

よくある質問(中小企業のCRM導入)

Q. CRMとSFAの違いは何ですか?

CRMは顧客との関係管理(連絡先・対応履歴の一元管理)が中心、SFAは営業活動・案件の進捗管理が中心です。MA(マーケティングオートメーション)は見込み客の育成が中心という違いもあります。中小企業ではまずCRM/SFAから始めるのが一般的で、近年は両方を兼ねた製品も増えています。

Q. 無料CRMでも十分ですか?

連絡先管理や基本的な対応履歴の記録だけなら、無料版でも十分なケースは多くあります。ただしHubSpot無料版は2ユーザー・1,000件までなど上限があり、Zoho CRMの無料枠も3ユーザーまでです。人数や登録件数が上限に近づいたら、有料プランへの切り替えを検討してください。

Q. CRM導入費用はいくらかかりますか?

本記事で扱ったユーザー/ID課金型の製品は1ユーザーあたり月額0円〜3,450円、企業単位課金型は月55,000円〜です(2026年9月時点・税抜)。ただし製品によって最低契約ユーザー数が異なり、例えばkintoneは最低10ユーザー(月18,000円〜)が必要です。自社の人数で試算し、「1人あたりの単価」だけでなく「実際に毎月いくら払うか」で比較してください。

Q. CRMは何人から導入すべきですか?

人数の目安はありませんが、複数人で顧客対応をしていて「担当者しか状況がわからない」状態になっているなら、2〜3名の規模でも導入価値があります。2〜3名なら、3ユーザーまで無料のZoho CRMや2ユーザーまで無料のHubSpot CRMが候補になります。PigeonCloudは最低5ユーザー(月5,500円)のため、この固定費を許容できる場合に検討してください。

Q. 5人以下の小規模企業でもCRMは必要ですか?

人数が少なくても、顧客情報が個人のExcelやメールに分散しているなら導入価値があります。少人数なら、最低5ユーザーのPigeonCloudや、3名まで無料のZoho CRM、無料版のあるHubSpot CRMから小さく始めるのがおすすめです。

Q. CRMはExcelではダメなのでしょうか?

数名規模で運用ルールが徹底されていれば、Excelでも当面は管理できます。ただし同時編集での上書き事故、担当者の端末にファイルが残ったままになる属人化、検索・集計のしづらさには限界があります。人数が増えてきた、または担当者の入れ替わりが発生し始めたタイミングがCRM導入を検討する目安です。

まとめ:自社の人数・予算に合うCRMを選ぼう

中小企業のCRM選びで最後にお伝えしたいのは、機能の多さではなく「自社の人数・予算・運用体制に合っているか」です。とくに見落としがちな最低契約ユーザー数は必ず確認してください。

  • 少人数で安く始めたい:PigeonCloud(5名〜)/Zoho CRM(3名無料)/HubSpot CRM(無料版)
  • 業務アプリも一緒に作りたい:kintone(10名〜)
  • 営業組織が大きい・人数が多い:GENIEE SFA/CRM/KnowledgeSuite
  • 将来の拡張性・実績を重視:Salesforce Starter

「顧客管理を自社の業務に合わせて、少人数から無理なく始めたい」なら、最低5ユーザー・30日間無料で試せるPigeonCloudが有力な選択肢です。まずは実際の操作感を確かめてみてください。

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参考文献

  1. 株式会社ロフタル PigeonCloud 料金・機能(2026年9月確認)
  2. サイボウズ株式会社 kintone 料金プラン(2026年9月確認)
  3. ゾーホージャパン株式会社 Zoho CRM 料金(2026年9月確認)
  4. 株式会社ジーニー GENIEE SFA/CRM 料金(2026年9月確認)
  5. ナレッジスイート株式会社 KnowledgeSuite 料金(2026年9月確認)
  6. HubSpot Japan株式会社 HubSpot CRM Starter 料金(2026年9月確認)
  7. 株式会社セールスフォース・ジャパン Salesforce Starter Suite 料金(2026年9月確認)
  8. ミック経済研究所 マーテック市場の現状と展望 2025年度版 クラウド型CRM市場編(第9版)(2025年11月13日発表・2026年7月確認)
  9. 中小企業庁 2025年版 中小企業白書(2026年9月確認)
  10. PigeonCloud 導入事例(2026年9月確認)
この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
データベースやExcelに関するお役立ち情報を発信中です! ITを通して、皆さまの仕事に“プラスα”をお届けします。 (※)記事の盗用につきましてはご遠慮願います。

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