【厳選】クラウド型CRMツール4選!8つのメリット・デメリットや5つの選び方を解説

「クラウド型のCRMツールを探している」
「効率的な顧客管理を行いたい」
このような気持ちを抱いていませんか。
顧客情報は、どの企業にとっても大切な管理事項です。その顧客の情報を効率的に管理できるツール、それがCRMです。
特にクラウド型のCRMだと価格も安価で、導入のハードルが低いものが多いのです。
この記事では、そんなクラウド型のCRMについて解説していきます。
コスパの高い製品も紹介していきますので、ぜひご一読ください!
クラウド型CRMとは
クラウド型のCRMとは、オンライン上のサーバを利用して顧客情報を管理するツールのことを表します。
インターネット接続ができれば、いつでも・どこからでもアクセスできるのが特徴。
そのため、出張先やテレワークなど社外からでも利用することができます。
また、クラウド型CRMは提供事業者が構築したシステムを利用するのが一般的です。
そのため、メンテナンスや機能のアップデート、保守といった作業は提供事業者が行います。利用者側の負担が減るので、導入のハードルが下がると言えます。
導入コストも安価であるという特徴がありますが、利用料などのランニングコストは発生しますので、継続的な費用負担があるという点はデメリットと言えるでしょう。
CRM市場はどのくらいの規模か?
ではCRMはどのくらい普及しているのでしょうか。いくつかデータを見ていきましょう。
まずは、CRMプラットフォームを提供するHubSpot Japan株式会社が2023年に実施した調査です。
CRMを導入している国内の企業の割合は36.2%で、従業員数が増えるにつれて導入率も高くなるという結果が出ています。(※1)
続いてITの専門調査会社である、IDC Japan 株式会社の調査によると、2023年の国内のCRM市場は前年比13.4%増、市場規模(売上額ベース)は2,497億8,600万円となっており、今後も拡大傾向であると予測しています。(※2)
CRMの導入率は会社の規模等によっても変わってきますが、上昇傾向にあると言えるでしょう。
製品も「高額で高機能なツール」から、「安価で標準的な機能が搭載されているようなツール」まで幅広くあります。
そのため、それぞれの企業にあったものを選びやすくなってきています。
※1(出典:HubSpot Japan株式会社「日本の営業に関する意識・実態調査2024」)
※2(出典:IDC Japan「国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場、国内CX変革サービス予測を発表」)
クラウド型CRMの6つのメリット
では、クラウド型CRMを導入するメリットとはどんなことがあるでしょうか。
- コストを抑えられる
- 複数人での利用が可能
- 導入しやすい
- マルチデバイスからアクセスができる
- 乗り換えがしやすい
- データの分析や集計、比較ができる
順番に解説していきます。
1.コストを抑えられる
クラウド型CRMは導入コストが安価という特徴があります。
初期費用は発生しないツールが多く、サーバの設置や管理、メンテナンスなどに対する費用も発生しません。
2.複数人での利用が可能
クラウド型CRMは、チームでの利用に向いています。
データの共有も行いやすく、リアルタイムで情報共有することができます。同時作業や同時編集も可能なので、チーム作業が捗ります。
3.導入しやすい
クラウド型CRMは初期費用がかからないツールも多く、導入しやすいでしょう。
また「ノーコード」と言って、専門知識不要で始められるツールが増えてきているため、敷居が低いと感じる方が多いと思います。
4.マルチデバイスからアクセスができる
クラウド型CRMはネット接続ができる環境であれば、どこからでもアクセスすることができます。
スマホや自宅のパソコンからでも利用できるので、出先からデータを入力したり、テレワークにも活用することができます。
5.乗り換えがしやすい
クラウド型のCRMは、従来のオンプレミス型のCRMに比べると乗り換えがしやすいといったメリットもあります。
クラウド型は初期構築に多額の費用を投じる必要もありませんし、導入後はすぐに使っていけるため時間もかかりません。
そのため使ってみて「合わない」と思ったら、別のCRMに簡単に乗り換えることができるのです。
6.データの分析や集計、比較ができる
クラウド型のCRMの場合、データ分析や集計、比較などが行いやすいといった特長があります。
たとえばExcelなどで管理しているとデータの分析やグラフ化、比較などが行いにくく、作業に時間を要してしまうことがあります。
クラウド型CRMの場合、それらの作業がスムーズにできます。
クラウド型CRMの2つのデメリット
一方で、クラウド型のCRMのデメリットとはどんなことがあるでしょうか。
- ランニングコストがかかる
- カスタマイズの自由度が限られる
順番に解説していきます。
1.ランニングコストがかかる
クラウド型CRMは、月額や年額で利用料が発生します。
利用者数ごとに費用が発生するケースが多く、大人数で使いたい場合はコストが高くなってしまいます。
また、オプションで機能を追加したりするなど、別途費用が発生するケースもあります。
そのため導入前には、将来発生する費用も考慮しつつ見積もりをとることをオススメします。
2.カスタマイズの自由度が限られる
クラウド型CRMはゼロからシステムを構築するわけではなく、事業者が提供する基本の型を利用します。
そのため、全てを自社仕様にすることは難しく、カスタマイズにも制限があります。
クラウド型CRMの5つの選び方
ではどんなツールを選んだら良いのでしょうか。ここからは、クラウド型CRMの選び方を解説します。
- 価格は適正か
- 標準機能の充実度
- サポート体制
- 既存システムと連携できるか
- 扱いやすい操作性か
順番に解説していきます。
1.価格は適正か
CRMは、製品によって価格が大きく異なります。
また同じ製品でもプランをいくつか展開しているものもあって、価格はそれぞれ異なります。
さらにオプションで機能を追加する場合は、予想以上に費用がかかることも。
自社に適した価格帯の製品を選ぶためにも、まずは導入前に見積もりを取るようにしましょう。
2.標準機能の充実度
製品によって標準的に装備されている機能は異なります。
自社で行いたいことが標準機能のなかにあれば良いのですが、別途オプションとなっていることもありますので注意しましょう。
導入前に、各社の標準機能の充実度は確認しておくと安心です。
3.サポート体制
各製品、各プランによってサポート体制は異なります。
導入後も手厚いサポートがあると、心強いと感じる方は多いのではないでしょうか。
たとえば、サポートがチャットのみの製品もありますし、電話やオンラインで相談に乗ってくれるようなツールもあります。
また導入前は手厚いサポートがあったとしても、導入後はあまりサポートしてもらえないようなツールもあります。
そのため導入後のサポート体制については、事前に確認しておくことをオススメします。
4.既存システムと連携できるか
CRMのなかには、いくつかのツールと連携できるようになっているものがあります。
便利なのは、社内で使っている既存システムと連携するということです。
連携すると、業務がシームレスに繋がり作業がしやすくなります。
どんなツールと連携できるのかということは、事前に確認しておきましょう。
5.扱いやすい操作性か
操作性も確認しておくべきポイントです。なぜなら、製品によって操作性は大きく異なるからです。
導入前は、実際に使う社員にも意見をもらうなどしながら、無料トライアルを試すようにしましょう。
クラウド型CRMオススメ4選
ここからはオススメのクラウド型CRMを紹介していきます。
- PigeonCloud(ピジョンクラウド)
- Salesforce(セールスフォース)
- HubSpot(ハブスポット)
- Mazrica Sales(マツリカセールス)
順番に解説していきます。
1.PigeonCloud(ピジョンクラウド)
PigeonCloud(ピジョンクラウド)は株式会社ロフタルが提供する、国産のデータベースソフトです。
PigeonCloudは専門知識が一切不要なノーコードツールで、汎用的なデータ管理が可能です。
データの共有・一元管理が可能で、画像添付も可能になっています。またAIを使って自動でシステム構築ができたり、RPAのように業務を自動実行できる機能も搭載されています。
そんなPigeonCloudの魅力は、「価格」・「標準機能の充実度」・「サポート力」です。
PigeonCloudは他社と比べても低価格なツールです。
またPigeonCloudは通常プランの他に「同時ログインプラン」があります。こちらは同時に接続するユーザー数で費用を計算するため、利用頻度が低い社員が多くいる場合でも費用負担が少なく、お得に使っていくことができるプランです。
そしてデータベースの初期構築を無料で行っているほか、導入後も無料で電話やチャット等から相談をすることができます。
PigeonCloudはコスパが高く機能も充実しているため、「なるべく予算は抑えながらも良いものを使いたい!」そんな方にぜひ使っていただきたいソフトとなっています。
- ユーザー数プラン 1,100円/一人あたり
- 同時ログインプラン(利用者数は多いけれど同時に接続する人は少ない場合、お得に利用できる)
公式サイト:PigeonCloud
2.Salesforce(セールスフォース)
Salesforce(セールスフォース)とは、1999年に米国にて創業されたクラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウェアです。
Salesforceはいくつものサービスがありますが、代表的なものが「Sales Cloud(セールスクラウド)」です。
Sales Cloudには、営業を強化するための多くの機能が搭載されています。具体的には営業活動の記録、タスク管理、売上の予測や分析、レポート作成、営業テレワーク機能などです。
また最近ではAI機能も充実しているので、最先端の技術で営業部隊をバックアップしていくことができます。
Salesforceは他のシステムと比べると価格は高額ですし、導入時も専門家の支援を要するケースが多いです。
しかし、使いこなすことが出来れば大きなメリットが望めます。
営業活動の効率化や生産性の向上など、営業部隊の抜本的な改革を実現することができ、売上の向上も見込めるでしょう。
- Starter 3,000円(税抜)/ユーザー/月
- ProSuite 12,000円(税抜)/ユーザー/月
- Enterprise 19,800円(税抜)/ユーザー/月
- Unlimited 39,600円(税抜)/ユーザー/月
- Einstein 1 Sales 60,000円(税抜)/ユーザー/月
公式サイト:Salesforce
3.HubSpot(ハブスポット)
HubSpot社は、2006年に米国にて創業されたソフトウェア企業です。
日本を始め、シンガポールやオーストラリア、ドイツなど世界各地に拠点を持っており、135か国以上で利用されています。
直感的な操作性で、問い合わせ状況や営業の活動状況をリアルタイムで確認することができます。
機能や容量の制限はありますが、無料で使えるプランも用意されており、2ユーザーまでなら利用することができます。
なお、こちらは外国産ツールですので、基本的には英語ベースとなっています。そのため、利用中に日本語が理解しづらい場面が出てくる可能性があります。
またHubSpotはCRMだけでなく、MAツールやカスタマーサービスソフトウェアなどといったサービスも展開しているため、必要なツールを組み合わせて利用することもできます。
- 無料プラン(2ユーザーまで)
<月額契約>
- Sales Hub Starter 2,400~/月/シート
- Starter Customer Platform 2,400~/月/シート
- Sales Hub Professional 12,000~/月/シート
- Sales Hub Enterprise 18,000~/月/シート
<年間契約>
- Sales Hub Starter 1,800~/月/シート
- Starter Customer Platform 1,800~/月/シート
- Sales Hub Professional 10,800~/月/シート
公式サイト:HubSpot CRM
4.Mazrica Sales(マツリカセールス)
Mazrica Sales(マツリカセールス)とは、株式会社マツリカが提供するSFA/CRMツールです。
営業の活動に必要な、顧客管理や案件管理、行動管理や名刺管理を行うことができます。またレポート作成機能やスマホからの操作も可能なので、忙しい社員をサポートすることができるでしょう。
チャットツールやグループウェアなどとも連携することができます。国産のツールなので安心して利用することができるでしょう。
- Starter 月額27,500円から 5ユーザーを含む
- Growth 月額110,000円から 10ユーザーを含む
- Enterprise 月額330,000円から 20ユーザーを含む
公式サイト:Mazrica Sales
まとめ
この記事ではクラウド型のCRMについて解説してきました。
CRMは、各社からさまざまな製品が出ています。候補がたくさんあると、選定するのに苦労するでしょう。
そんなときは、まずは記事のなかで紹介した選び方で製品を比較・検討してみましょう。
そのうえで気になる製品が見つかりましたら、公式サイトから無料トライアルや資料請求を試してみて下さいね。
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