【必見】kintoneから移行する方法まとめ!移行先の選び方や手順、注意点を解説
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kintoneからの移行は、データのエクスポート→移行先の選定→インポート・再構築という流れで進めます。ただし移行先ツールによって手順は異なり、移行できるデータの範囲にも差があります。この記事では、移行を検討する理由から具体的な手順・注意点まで体系的に解説します。
kintoneからの移行を検討する理由
kintoneは業務アプリを手軽に作れるノーコードツールとして広く使われてきました。しかし近年、コスト・機能・業務適合性の3点から移行を検討する企業が増えています。
2024年秋の価格改定(値上げ)
2024年秋、kintoneは価格改定を実施しました。スタンダードコースの最低契約ユーザー数が5ユーザー→10ユーザーに引き上げられ、少人数での利用コストが実質倍増。月額最低コストが大幅に上がったことで、見直しを迫られたケースが相次いでいます。
詳しい料金比較はkintoneが高いと感じたときの対処法でも解説しています。
プラグイン費用が積み重なる
kintoneは標準機能が限られており、帳票出力・自動採番・条件分岐など実務で必要な機能の多くがサードパーティ製プラグインに依存します。プラグインは個別に月額費用がかかるため、実際のランニングコストが当初の想定を大きく超えるケースが多く見られます。
自社業務との不一致
構築を進めるうちに「思ったより自由度が低い」「複雑な業務フローに対応できない」と感じることがあります。特にルックアップの自動更新やRPA連携など、業務自動化を重視する企業では機能の限界を感じやすい傾向があります。
移行前に確認しておくべきこと
移行作業に入る前に、現状のkintone利用状況を棚卸しします。確認が甘いと移行後に「このデータはどこへ行った?」というトラブルになりがちです。以下の項目を一覧化しておきましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用アプリ数 | 何個のアプリを運用しているか。未使用アプリも含めて一覧化 |
| フィールド種別 | テキスト・数値・添付ファイル・ルックアップ・計算など種別を確認 |
| レコード件数 | アプリごとのレコード数。大量データは移行に時間がかかる |
| プラグイン・連携 | 利用中のプラグインや外部システム連携(API連携等)。移行先の標準機能でカバーできるか要確認 |
| 権限設定 | アプリ・レコード・フィールドごとのアクセス権限 |
| カスタマイズ | JavaScriptカスタマイズ、webhookなどの独自開発 |
特にプラグインや外部連携は移行先で同等機能があるか確認が必須です。移行先ツールの標準機能でカバーできるかどうかが、移行コストに直結します。
kintoneからの移行手順(一般的なステップ)
移行先ツールによって詳細な手順は異なりますが、大まかな流れは以下の8ステップで共通しています。
- 現状棚卸し:利用アプリ・フィールド・データ量・連携を一覧化する
- 移行先の選定:要件を整理して候補ツールを比較・検討する
- データエクスポート:kintoneからCSVまたはJSON形式でデータをエクスポートする
- 移行先にアプリを再構築:フィールド定義を移行先のツールに合わせて作成する
- データインポート:エクスポートしたデータを移行先にインポートする
- 権限・ワークフロー設定:アクセス権限やプロセス管理を再設定する
- 動作確認・並行運用:一定期間、kintoneと移行先を並行運用して問題がないか確認する
- 本番切り替え:問題なければkintoneを停止して移行先に完全切り替える
ステップ4〜5の「アプリ再構築」と「データインポート」を手動で行うのが最も工数がかかる部分です。移行先ツールによってはkintoneのアプリ構成を自動で読み込む機能を持つものもあり、この工程を大幅に短縮できる場合があります。
kintone移行先の選び方(4つのポイント)
移行先を選ぶ際の判断基準を整理しました。比較検討時のチェックリストとして活用してください。
① 標準機能でどこまでカバーできるか
kintoneでプラグインを使って実現していた機能が、移行先の標準機能に含まれるかどうかを確認します。帳票出力・自動採番・ルックアップ自動取得・ワークフローは特に重要な確認ポイントです。
② コスト(月額料金と最低ユーザー数)
ツール本体の料金だけでなく、プラグイン費用・追加オプション費用を含めたトータルコストで比較します。最低契約ユーザー数も重要で、少人数利用の場合は固定費に大きく影響します。
③ データ移行のしやすさ
kintoneのデータをどの程度スムーズに移行できるかはツールによって大きく異なります。手動でCSVを加工してインポートする方式か、ツール側でkintone連携を標準サポートしているかで、移行工数が数日から数時間まで変わります。
④ セキュリティ・信頼性
業務データを扱う以上、ISMS(ISO 27001)やプライバシーマーク取得の有無は確認が必要です。サポート体制も含めて比較しましょう。
ツールの詳しい比較はkintone類似製品・代替ツール比較も参考にしてください。
kintoneからの移行先として検討したいツール3選
kintoneからの移行先として実際に選ばれることが多いツールを3つ紹介します。それぞれ特徴や向き・不向きが異なるため、自社の要件と照らし合わせて検討してください。
PigeonCloud
PigeonCloudは国内のノーコード業務アプリ構築ツールです。帳票出力・自動採番・ルックアップ自動取得・外部連携(コネクト機能)を標準機能として持ち、kintoneで別途プラグインが必要だった機能を追加費用なしで利用できます。
長所
- kintoneからの移行機能を標準搭載(アプリ構成とデータを自動インポート)
- 帳票出力・自動採番・ワークフローが標準機能に含まれる
- 月額5,500円〜(5ユーザー)とkintoneスタンダードコース(18,000円〜/10ユーザー)より低コストになるケースが多い
短所・注意点
- 国内向けツールのため英語UIには対応していない
- Salesforceのような高度なCRM・SFA機能は持たない
- 最低5ユーザーからの契約となる
プリザンター
プリザンターはオープンソースの業務アプリ構築ツールです。Community Editionは無料で利用でき、自社サーバーへのインストールにも対応しています。
長所
- Community Editionは無料で利用可能(クラウド版・オンプレミス版あり)
- ユーザー数の制限がなく、大人数でも固定費が増えない
- オープンソースのためカスタマイズの自由度が高い
短所・注意点
- kintone移行機能はなく、CSVで手動移行が必要
- サポートは年間サポートサービス(月15,000円〜100,000円)が有料別途となる
- 導入・カスタマイズにある程度の技術的な知識が求められる
Salesforce
Salesforceは世界シェアNo.1のCRM/SFAプラットフォームです。営業支援・顧客管理に特化した機能が豊富で、大企業での採用実績も多数あります。
長所
- CRM・SFA機能が非常に充実しており、営業支援に強い
- 豊富なAPIと外部サービス連携(AppExchange)
- グローバル対応(多言語・多通貨)
短所・注意点
- Starter Suite:月3,000円/人〜、Professional:月9,600円/人〜と料金が高め
- 年単位契約が基本で途中解約は難しい
- kintone移行機能はなく、手動でのデータ移行が必要
- 機能が多すぎてオーバースペックになりがち(kintone代替として使う場合)
3ツールの比較表
| 項目 | kintone(スタンダード) | PigeonCloud | プリザンター | Salesforce |
|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | 1,800円/人〜 (最低10ユーザー) |
5,500円〜/月 (5ユーザー〜) |
無料〜 (サポートは別途有料) |
3,000円/人〜 (年単位契約) |
| 帳票出力 | プラグイン (別途費用) |
標準機能 | 標準機能 | カスタム開発が 必要なケースあり |
| 自動採番 | プラグイン (別途費用) |
標準機能 | 標準機能 | 設定次第で対応可能 |
| kintone移行機能 | ― | 標準搭載(4ステップ) | なし(CSV手動移行) | なし(CSV手動移行) |
| CRM・営業支援 | 限定的 | 限定的 | 限定的 | 充実 |
| セキュリティ | ISMS(ISO 27001)取得 | ISMS(ISO 27001)取得 | オープンソース (自社管理) |
ISO 27001等 複数認証取得 |
| 最低ユーザー数 | 10ユーザー | 5ユーザー | 制限なし | 1ユーザー〜 |
料金・機能面でのPigeonCloudとkintoneの詳しい違いはPigeonCloudとkintoneの違いを徹底比較で解説しています。
▶ kintoneからPigeonCloudへの移行を相談する
PigeonCloudのkintone移行機能とは(4ステップ詳細)
PigeonCloudにはkintoneからの移行機能が標準搭載されており、アプリのフィールド定義とレコードデータを自動で取り込むことができます。移行は次の4ステップで完了します。
ステップ1:認証
PigeonCloudの管理画面からkintoneとの連携を設定します。kintoneのサブドメインとログイン情報を入力するだけで接続が完了します。
ステップ2:アプリ選択
kintoneに存在するアプリの一覧が自動で表示されます。移行したいアプリを選択します。複数アプリを一度に選択することも可能です。
ステップ3:移行実行
「移行開始」を実行すると、フィールド定義(テキスト・数値・日付・ドロップダウン等)とレコードデータがPigeonCloudに自動でインポートされます。手動でのCSV加工は不要です。
ステップ4:完了・確認
移行完了後、PigeonCloud上でアプリが再現されたことを確認します。フィールドの調整や権限設定は移行後にPigeonCloudの管理画面で行います。
この4ステップにより、通常なら数日かかるkintone移行作業を大幅に短縮できます。
PigeonCloudとは何かをもっと詳しく知りたい方はこちら
▶ kintone移行機能を試してみる
よくある質問(FAQ)
Q. kintoneのデータはすべて移行できますか?
A. 一般的にはレコードデータとフィールド定義は移行できますが、添付ファイル・コメント・プロセス管理の履歴などは移行できないケースが多いです。移行前に移行先ツールの対応範囲を確認してください。PigeonCloudはフィールド定義とレコードデータの移行に対応しています。
Q. kintoneのプラグインで使っていた機能はどうなりますか?
A. プラグインは移行できません。移行先ツールで同等機能が標準搭載されているか、または別の方法で実現できるかを事前に確認する必要があります。帳票出力・自動採番・ルックアップ等はPigeonCloudの標準機能でカバーできます。
Q. 移行中もkintoneを使い続けられますか?
A. 移行中の並行運用は可能です。ただし、kintoneと移行先の両方にデータを入力する期間が発生するため、データの同期・管理に注意が必要です。移行期間はなるべく短くすることが推奨されます。
Q. kintoneからの移行にどれくらい時間がかかりますか?
A. アプリ数・レコード件数・連携の複雑さによって変わります。シンプルな構成であれば数時間〜1日、複数アプリや外部連携が多い場合は数日〜数週間かかることもあります。PigeonCloudのkintone移行機能を使えば、アプリ再構築の工数を大幅に削減できます。
Q. JavaScript等のkintoneカスタマイズは移行できますか?
A. JavaScriptカスタマイズや独自APIは移行できません。移行先ツールの標準機能や別の実装方法への置き換えが必要です。カスタマイズが多い場合は、移行前に要件整理と代替手段の検討に時間をかけることを推奨します。
Q. 移行後にkintoneより料金が下がりますか?
A. 移行先ツールによります。PigeonCloudに移行した場合、スタンダードコース(1,800円/人)と比較して1,100円/人になるほか、プラグイン費用が不要になるため、多くのケースでトータルコストを削減できます。
Q. PigeonCloudのkintone移行機能は無料で使えますか?
A. PigeonCloudのkintone移行機能は標準機能として搭載されており、追加費用なしで利用できます。まずは無料トライアルで移行の流れを確認することをお勧めします。
まとめ
kintoneからの移行は、料金改定・プラグイン費用・機能の限界を背景に、多くの企業が検討し始めています。移行を成功させるには事前の棚卸し→移行先の選定→データ移行→並行確認というステップを丁寧に踏むことが重要です。
移行先はPigeonCloud・プリザンター・Salesforceなど複数の選択肢があり、それぞれ得意領域が異なります。コスト削減とkintone移行のしやすさを重視するならPigeonCloud、無料・オープンソースで自社管理したいならプリザンター、営業支援を強化したいならSalesforceが候補になります。
まずは現在の利用状況を棚卸しして、移行にかかるコストと効果を試算してみてください。
