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2025.05.26 データベース

【必見】kintoneの生成AI活用事例5つ!生成AI利用のメリットや注意点を解説

「kintone(キントーン)に生成AI機能ってあるの?」

「生成AIを業務に活用するにはどうしたらいいの?」

「生成AIのメリットや注意点を知りたい」


このような気持ちを抱いていませんか。


近年、業務効率化の手段として「生成AI」が注目されています。この生成AIを、kintoneを使って利用することができるのかという疑問をお持ちの方も多いと思います。


この記事では、kintoneの生成AI活用について、概要や活用事例、メリットや注意点を解説していきます。

ぜひご一読ください!

kintone(キントーン)とは

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する、クラウド型の業務アプリ構築サービスです。


プログラミングの知識がなくても、ドラッグアンドドロップでシステム構築が簡単にできるツールです。

また業種や業態を問わずに使えるため、幅広く活用されており、企業内の業務改善やDX推進ツールとして導入されています。

kintoneの生成AIとは?

kintoneで生成AIを活用する方法は次のとおりです。


  1. kintone内の生成AIを使う
  2. プラグインを活用する
  3. 外部の生成AIサービスと連携する


順番に解説していきます。

1.kintone内の生成AIを使う

kintoneには2025年4月より、AI機能が標準装備されました。2025年5月の現時点で、「検索AI」と「アプリ作成AI」の2種類のAIが使えるようになっています。


「検索AI」は、チャットでAIに質問すると、kintoneのアプリに登録されているデータの中から適切な回答を生成する機能です。

kintoneにはさまざまなデータを保存していると思いますが、検索AIを使うとそれらの検索がしやすくなります。


たとえば、「A社との商談において参考になるデータは?」や、「出張の清算方法を教えて」などといった言葉を入力すると、AIが適切な回答を生成します。


「アプリ作成AI」は、チャットでAIに作りたいアプリを伝えると、会話をしながらアプリ名やフィールドを提案し、アプリを作成する機能です。


どんなアプリを作りたいかということを伝えると、それに適したアプリの形態をAIが提案してくれます。

その提案内容が良ければ、ワンクリックでアプリ作成を行うことができます。

2.プラグインを活用する

kintoneの標準機能に満足いかない場合や、より高度な機能を使いたいという場合は、プラグインを使います。

複雑な設定等はせずとも、簡単に機能を追加できるのがメリットです。


最近は、生成AIと連携できるプラグインが増えてきているので、プラグインを通して気軽に生成AIを試すことができます。

3.外部の生成AIサービスと連携する

kintoneは、外部の生成AIのサービスと連携することができます。

ChatGPTなどの生成AIをAPIと連携することで、kintoneのデータを活用して生成AIを利用することが可能です。

kintoneの生成AI活用事例5つ

では、kintoneと生成AIの活用事例について紹介していきます。


なお、記載方法以外でも活用の仕方はいくつかありますので、自社のやりやすい方法で生成AIを活用するようにしてください。


  1. 問い合わせ管理×生成AI
  2. 日報作成×生成AI
  3. 議事録管理×生成AI
  4. チャットボット×生成AI
  5. プログラミング×生成AI


順番に解説していきます。

1.問い合わせ管理×生成AI

まずは、問い合わせ管理に生成AIを活用する使い方です。


kintoneとOpenAI社の「ChatGPT」を連携し、顧客からの問い合わせに対する回答文を自動化します。

ChatGPTは回答文を自動生成するので、担当者は内容を確認・修正するだけで良くなり、業務が効率化します。


回答作成の時間短縮や対応品質の平準化、新入社員でもすぐに対応ができるといったメリットがあります。

2.日報作成×生成AI

次に、日報作成に生成AIを利用する使い方です。


こちらもOpenAI社の「ChatGPT」を連携し、日報を自動で作成します。

箇条書きやメモ書きで日報を入力すると、ChatGPTが自動で文章を作成。担当者は内容を確認・修正して、日報を提出します。


このように連携することで、日々の作業時間を短縮できます。

3.議事録管理×生成AI

次に議事録作成について、外部のAIサービスと連携するやり方を紹介します。


kintoneと、Umee Technologies株式会社の「Front Agent」を連携します。

Front Agentは、オンライン会議、電話、対面での会話を録音し、音声議事録を自動でkintoneアプリに登録することができます。


自動要約もすることができるので、議事録作成における時間を大幅に短縮し、作業の効率を上げることができます。

4.チャットボット×生成AI

次に、AIチャットボットについてです。


kintoneと、株式会社ソフトクリエイトが提供する「Safe AI Gateway」を連携します。

Safe AI Gatewayは、kintoneアプリのデータを自動学習し、業務をサポートする外部連携サービスです。


自社にあるファイル、データ、システムをシームレスに学習し、回答を自動生成します。

AIチャットボットに質問をすると、10秒あれば欲しい回答を得ることができるので、作業時間の短縮につながります。

5.プログラミング×生成AI

次に、コードの作成についてです。


kintoneと、株式会社ショーケースが提供する「Associate AI Hub」を連携します。

Associate AI Hubは、kintoneにおけるカスタマイズを自然言語でできる生成AIです。


「こんな機能がほしい」を伝えるだけで、自動でコードを作成します。従来はエンジニアしか書けなかったコードを、生成AIを通すことによって自然言語で作れるようになります。


kintoneの標準機能では満足いかないような機能も、エンジニア不要でカスタマイズすることができます。

kintoneで生成AIを利用する4つのメリット

では、kintoneで生成AIを利用するメリットとはどんなことがあるでしょうか。


  1. 作業時間の短縮や工数削減
  2. 検索性の向上
  3. 業務の標準化
  4. 自動応答ができる


順番に解説していきます。

1.作業時間の短縮や工数削減

生成AIは、作業時間を短縮します。

レポートの作成や文章などを自動生成することができるので、手入力の手間を削減することができます。


また、必要なデータを探したり、アプリを作成する手間も減らせるので、業務の効率化につながります。

2.検索性の向上

生成AIは、kintone内に管理している多くの情報のなかから、必要な情報を瞬時にピックアップすることができます。

また、普段話しているような自然な言葉でデータを検索できるところもメリットです。

3.業務の標準化

たとえば生成AIが見積書や契約書などを自動生成すれば、担当者間で書式や内容が異なることがなくなり、業務の標準化につながります。

4.自動応答ができる

社内でよくある問合せに、AIが自動応答し、総務やIT部門の負担を軽減することができます。

またAIチャットボットを連携することで、問合せなどを自動応答し、カスタマーサポートを充実させることもできます。

kintoneで生成AIを利用する3つの注意点

では、kintoneで生成AIを利用する際の注意点はどんなことがあるでしょうか。


  1. 誤情報の可能性
  2. ガイドラインの整備
  3. コストがかかることも


順番に解説していきます。

1.誤情報の可能性

これはkintone利用に限らず、生成AI全般を通して言えることになりますが、生成AIは事実とは異なる情報を生成する場合があります。

生成された情報を鵜呑みにせず、人の目による確認を行うようにしましょう。

2.ガイドラインの整備

どこまでをAIに任せて、どこから人が確認するのかといったことなど、ルールの策定や、ガイドライン等の整備を行う必要があります。

3.コストがかかることも

kintone AIラボは、kintoneの標準機能のなかで使えるAI機能なので別途費用はかかりません。

しかし、プラグインや外部連携サービス等は費用が発生することもあるので、気を付けましょう

kintoneの類似製品を紹介

ここまでkintoneで生成AIを活用する方法や注意点などについて、解説してきました。


一方で、kintone以外にも生成AIを取り入れているサービスがあることをご存じでしょうか。

kintoneよりも安価で、標準機能が充実しているその製品は、PigeonCloud(ピジョンクラウド)と言います。


AI機能については、ASPICクラウドアワード 2023のAI部門においても入賞しています。


具体的には、自然言語でデータ検索やデータ集計、チャート表示ができるようになっている他、テーブルの自動作成も可能になっています。

ここからは、kintoneの類似製品であるPigeonCloudを紹介します。

PigeonCloud(ピジョンクラウド)

PigeonCloud(ピジョンクラウド)は株式会社ロフタルが提供する、国産のデータベースソフトです。

PigeonCloudは専門知識が一切不要なノーコードツールで、汎用的なデータ管理が可能です。


データの共有・一元管理が可能で、画像添付も可能になっています。またAIを使って自動でシステム構築ができたり、RPAのように業務を自動実行できる機能も搭載されています。


そんなPigeonCloudの魅力は、「価格」・「標準機能の充実度」・「サポート力」です。


PigeonCloudは他社と比べても低価格なツールです。


またPigeonCloudは通常プランの他に「同時ログインプラン」があります。

こちらは同時に接続するユーザー数で費用を計算するため、利用頻度が低い社員が多くいる場合でも費用負担が少なく、お得に使っていくことができるプランです。


そしてデータベースの初期構築を無料で行っているほか、導入後も無料で電話やチャット等から相談をすることができます。


PigeonCloudはコスパが高く機能も充実しているため、「なるべく予算は抑えながらも良いものを使いたい!」そんな方にぜひ使っていただきたいソフトとなっています。


価格(月額利用料)
  • ユーザー数プラン 1,100円/一人あたり
  • 同時ログインプラン(利用者数は多いけれど同時に接続する人は少ない場合、お得に利用できる)


おすすめポイント
  • 脱Excel、脱Access、脱スプレッドシート等におすすめ
  • 5ユーザー以上から利用可能
  • スマホ、タブレットOK
  • ノーコード
  • さまざまな業務に使える
  • AIで業務システムを自動で作成
  • 低価格
  • 同時ログインプランあり
  • データ容量100GB
  • サポートが手厚い
  • 標準機能が充実
  • データ分析機能
  • クラウド型、オンプレミス型に対応可能
  • チャットツール等との外部連携
  • 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得
  • RPAのように業務を自動実行できるコネクト機能搭載


公式サイト:PigeonCloud

まとめ

この記事では、kintoneの生成AI利用について解説してきました。

生成AIは、近年発展途上の分野です。これからますます普及していき、私たちの生活をより豊かに変えてくれるでしょう。


まだ生成AIを使ったことがないという方も多いと思いますが、まずは身近なところからAIを取り入れてみてはいかがでしょうか。


この記事ではkintoneの類似製品である、PigeonCloud(ピジョンクラウド)も紹介しました。

興味をお持ちの方は、公式サイトから資料請求や無料トライアルを試してみてくださいね。


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この記事を書いた人
PigeonCloud編集部 PigeonCloud Editorial Department
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