ノーコードになるとプログラマーは不要になるのか?〜ピジョンクラウドが目指すビジョン〜

こんにちは、ロフタルの目黒です。

近年、ノーコード/ローコードというキーワードが話題となっていますね。
kintoneを始めとして、コードを書かずに業務アプリ、業務システムが作成できるWEBサービスが増えています。

今後も引き続きノーコード/ローコードツールは増えていくと思いますが、そうするとプログラマーは不要となってしまうのでしょうか。

結論から言うと、プログラマーないし専門性を持った人材は引き続き必要となると考えます。ただ、専門の領域がより拡がっていくのでないかと思われます。

ノーコードツールは様々ですが、ノーコードツールの定番であるkintoneが「webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス」ですので、ここでは「WEBデータベース」に限定して考えてみます。

WEBデータベースとは?ノーコードだと、何が便利なの?

そもそも何故、システム化が必要になるのでしょうか。
業界や業務内容によって千差万別ではありますが、大きく分けると目的は以下のようなものがあると思います。

  1. 新しいサービスを顧客に提供したい
  2. 既存の業務をシステム化し効率化したい
  3. 業務で扱うデータを蓄積して活用したい

1つ目に関しては顧客にサービスを通して新たな価値を提供する必要があるので、システムはオリジナルのものになるでしょう。
このようなシステムをノーコードで実現するのは難しいです。(いずれ実現できるかもしれませんが、少なくとも今時点だと現実的な手段は無いと思います。)

2つ目、3つ目について考えてみます。
企業の意思決定のあり方として、「データドリブン」があります。これは個人の経験ではなく、蓄積されたデータに基づいて意思決定や課題解決を行っていく、という考え方になります。
また、プログラミングにおいても「データ指向設計」というものがあり、主に業務システムにおいてデータを重要視して、機能や処理ではなくデータ中心に設計を行うという考え方になります。

何が言いたいかというと「業務システムにおいてはデータを中心に考える必要がある」ということです。

ここから、「業務システムはデータのライフサイクルを扱う」という考え方をしてみると、データベースを手軽に扱えれば、すなわち業務システムも実現できるのではないか?と考えることが出来ます。(後述しますが、実際はそこまで単純ではありません。)

そこで、ノーコード/ローコードツールとして、業務で必要なデータベースを画面から手軽に作成、データの検索や参照、登録、更新といった操作ができるkintoneのようなプラットフォームが注目を浴びるということになります。

ちなみに「WEBデータベース」というのは、ブラウザからデータベースの操作ができるという意味なので特に新しい概念や仕組みではないですね。

実際にはそこまで単純ではないWEBデータベースサービス

とはいってもそんなに単純な話ではなく、データの登録や更新ができるだけで業務フローを実現できる、というのはだいぶ無理があります。ノーコードのWEBデータベースサービスの多くは下記のような機能も含まれています。

  • ユーザー/権限管理
  • 承認フロー
  • 通知機能
  • 履歴管理
  • ExcelやCSVからのアップロード/ダウンロード
  • 集計、計算処理
  • 外部システムとの連携(webhook、API等)
  • その他業務に合わせた拡張(プラグイン)等

このようにデータベースの操作に加え、様々な業務システムにおいて共通で必要となる機能セットを、ノーコード/ローコードで扱えるようにしたサービスが、kintone等のノーコードサービスの実体と言えます。

結局プログラマーは不要になるのか

プログラマーは不要にならないでしょう。
上記では、WEBデータベースに限定してますが、ノーコードツールは「様々な業務システムで共通で使われる機能セットをノーコードで構築できる」というものなので、定型的なシステムには向きますが、専門性の高いシステムやエンドユーザーに新しい価値を提供するサービスには向きません。

それらのサービス構築には引き続きプログラマーが必要ですし、それはしばらくは変わらないでしょう。

そうだとしても、ノーコードツールのカバー範囲は決して狭くありません。多くの企業にはシステム化されていない定型業務が日常的にあり、紙の資料やExcelファイル等、情報が分散している事実があるからです。

今後は企業の経営者やIT部門はノーコードサービスを使った業務効率化を積極的に取り入れていく流れになると思います。

その際に求められるのは、ノーコードでシステムを組み立てることができる「ノーコードエンジニア」になります。
「ノーコード」とは言っても、実際に非エンジニアがノーコードサービスでシステムを組み立ててそれを運用していくには課題がいくつもあります。

今まで使ったことのないノーコードツール自体を使いこなす学習コストはもちろん、心理的ハードルもあります。なにより、既存の業務(紙資料、Excel、帳票といったデータ、業務フロー、利用者)を分析して継続的に利用できるシステム(仕組み)を設計する作業は容易ではありません。ノーコードによって低レイヤの抽象化はされていますが、情報処理技術者試験で学習するようなデータベースに対する理解は必要となります。

これは人によって向き不向きがありますし、ノーコードサービスへの精通、業務が複雑であればデータベーススペシャリストといった専門性が必要となるでしょう。
企業によってはそのような知識やノウハウ、導入コストをアウトソースしたいと考えるはずです。
呼び名がどうなるか分かりませんが「ノーコードエンジニア」のような存在は今後需要が出てくると思います。

ピジョンクラウドが目指すビジョンについて

弊社では「Pigeon Cloud(ピジョンクラウド)」(https://pigeon-fw.com/cloud)というサービスを展開しております。ピジョンクラウドはkintoneなどと同じようにブラウザからデータベースを操作できるWEBデータベースになります。
非常にシンプルな画面設計と、ユーザーに合わせた利用プランやクラウド/オンプレミス両方に対応していることが特徴です。

ビジョンとピジョンが若干紛らわしいことはさておき、ピジョンのビジョン(展望・理想)は「専門性を持った集団が企業のIT(業務システム)を創る」ことにあります。

一方で「企業自身が、業務および業務アプリを設計する」という考え方もあると思います。

これまでの経験から、本業で忙しい企業がデータベースの設計や業務の分析をするのは中々大変です。
大企業のようにIT部門があって体力のある企業であれば可能かもしれませんが、小規模な事業者や中小企業ではなかなか新しい仕組みを導入するのは大変ですし、その体力を自社の事業に充てたいのが正直なところでしょう。

ピジョンクラウドは「ノーコードエンジニア」が企業、事業者の既存の業務フローとデータを分析し、データベースシステムとして業務効率化を実現する基盤を目指しております。