ブログ
2019.10.29 データベース

【実践】Excelをフリーソフト"プリザンター"でweb化してみた【写真多め】

「Excelのデータをデータベース化したい。」

「できるならフリーでやりたい!」


こういった方におすすめのソフトが ”プリザンター” です。プリザンターを使ってExcelのデータを簡単にWeb化できます。
具体的にExcelのデータをフリー(オープンソースソフトウェア)のプリザンターを使ってWeb化する様子をご紹介します。
 

プリザンターとは

プリザンターは、「マウス操作だけで素早く簡単にWebアプリを作成できる」OSS(無料のソフトウェア)です。

プリザンターには、ダウンロード版(完全無料)クラウド版(3人まで無料)が存在します。今回の記事では、より簡単にExcelのWeb化を行える「クラウド版」を用いて、ExcelをWebアプリ化する様子をお見せいたします。
 

プリザンターを使ったExcelのWeb化(使い方)

ユーザー登録(クラウド版のみ)

クラウド版を使う場合のみユーザー登録が必要なので、まずはそちらを行います。

  1. https://pleasanter.net/Account/Register でメールアドレスとパスワード設定
  2. 届いたメールから、本登録画面に移行
  3. 各種情報(5項目程度)を入力し、本登録


ユーザー登録が終わったら、さっそく使っていきましょう。
 

テーブルを作成

下記がプリザンターのトップ画面です。



こちらの画面の上部中央の[+新規作成] というボタンが、新規にテーブルを作成するためのボタンです。こちらを押します。

上記のようにずらりとテンプレートが出てきます。今回は、商品リストを管理しているExcelをWeb化するという設定で使っていきますので、「商品情報」というテンプレートを使うことにします。

テンプレートを選択した後、最下部の [作成] ボタンを押します。

早速テーブルが完成しました。次に、Excelのデータをこちらのテーブルに移行していきます。
 

エディタの編集

ここから、テンプレートのテーブルをオリジナルのテーブルに編集していきます。
その前に今回扱う元のExcelデータを確認します。今回扱うExcelデータは下記となります。

今回のプリザンターを紹介するにあたって作成した、架空の商品データリストになります。(名称と値段は実世界通りで、世界で最も高価な16の物質を参照したものです。)

こちらのExcelデータは、先ほどのテンプレートと少しカラム名が異なりますので、テーブルの変更を行っていきます。

こちらが、テーブルの編集画面です。作成したテーブルの画面から、

管理→テーブルの管理→エディタ

の順にクリックしていけばこの画面に到達します。左側に表示されている項目が、現在設定されているカラムの名称です。今回の場合、[価格] [状況] のカラム情報がExcelデータと異なりますので、こちらを編集していきます。

まずは、[価格] のカラムを変更していきましょう。該当のカラムをクリックして、[詳細設定] というボタンをクリックすると、編集画面に飛べます。

今回は上記のように変更しました。ここで一番大事なのが「表示名」でして、名称をExcelの方と合わせないと後でデータのインポートができません。

では、販売状況の方も変更していきましょう。

販売状況のような、選択肢が決まっている項目も、上記のように作成することが可能です。デフォルトでは、販売中と販売終了しかなかったため、「停止中」「販売中止」を独自に追加しました!

では、変更状況を保存して、最後にデータの注入を行っていきましょう。
 

データのインポート

データをインポートする際に注意しなくてはいけないのは、ExcelファイルをCSV(カンマ区切りの)ファイルに変換しなくてはいけないことです。

といっても、


  1. Excelで変換したいファイルを開く
  2. 名前を付けてファイルを保存
  3. csvで保存する


とするだけで、簡単にExcelファイルをCSVファイルに変換することが可能です。

 

では、データのインポートをしましょう。やり方は簡単で、


  1. テーブル画面に行く
  2. 画面中央下 [インポート] をクリック
  3. CSVファイルを選択し、インポート


だけでOKです。

このように、データのインポートがすぐに終わりました。ちゃんとデータが注入できています。

プリザンターには、ソート・フィルター等のExcelで使えるような基本的な機能はそろっているようです。試しに、販売状況が販売中のものだけを表示するようにフィルターを掛けてみると、

問題なく、販売中のものだけを表示させることが出来ました!ウェブなので、もちろんスマホからの閲覧もできました。


こちらの記事では、kintoneの類似製品としてプリザンターを紹介しています。プリザンターの機能やサポート体制など、詳細にまとめておりますので、ぜひご一読ください!

「kintoneに似ている製品って何があるだろう」「kintoneと同じくらいのクオリティで、もっと安価なサービスってないかな?」「自社に合ったWebデー...

 

まとめ

プリザンター自体は無料でここまでの管理ツールが出来ることが確認できました。

メリット

  • オープンソースのため無料
  • JavaScript・スタイルのカスタム適用機能等、細かいカスタマイズが可能
  • 機能が豊富

デメリット

  • 今回はクラウド版を使ったが、自社サーバーにインストールするためにはエンジニアが必要
  • sql serverのみ対応だが、sql serverは10GB以上は有料
  • デザイン・UIが少しレガシー


実は弊社でもノンプログラミングでお手軽にデータベースをクラウドで作成できるピジョンクラウド というものを提供しています。
よければ、こちらもチェックしてみてください。