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2021.05.03 雑記

次の時代は「おもてなし」を考えた日本のクラウドサービスが覇権を取るんじゃないか、って話

ロフタルの目黒です。

今日、こんなニュースを見ました。


「【独自】米企業クラウド「難解で手に負えず」、ペイペイも楽天も神戸市も…設定ミスで情報流出か」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210502-OYT1T50200/


このニュースに対する印象ってどうですかね?
「日本人はITリテラシーが無いなぁ」、「アクセスされた個人情報に対してどう責任をとるのか」など、当然ネガティブな印象を持ちますよね。

ただ、別の見方として、これは「おもてなし」のチャンスなのでは?と思いました。世界的な知名度のクラウドサービスでも(皮肉ではなく)日本人目線だと「おもてなし」精神が足りない、まだまだ改善の余地(ビジネスチャンス)があるんじゃないかな、と。



僕は「利用者が何も考えなくても目的に対して限りなくベストなサービスが提供される」というのが洗練されたサービスだと思ってます。サービスの「練度」は「サービスの提供者がどれだけ利用者のことを考えて試行錯誤し、改善してきたか」に尽きるかと思います。

これはそのままクラウドサービス、WEBサービスにも適用できると思っていて、利用者が複雑な設定を行わずとも「多くの人にとってデフォルト設定のままがベストプラクティス」な状態に持っていくことが目指すものということになります。(ユーザーエクスペリエンスの向上ですね。)



例えば、うちの会社では「Labby」という研究室ホームページ作成サービスがあります。このサービスは「研究室がホームページ作成をどれだけ簡単にできるか」を第一に考えています。研究者にとって一番大事なのは「研究」することなので、多くの研究者の方はホームページ作成に時間をかけすぎることを望まないからです。


このサービスは「研究室 ホームページ作成」と検索をすると、検索順位2位で表示されます。サービス開始から1年と数ヶ月でこの状態にまで持っていくことができました。

ニッチな分野ということもありますが、スクラッチで開発し続けた研究室専用の管理画面、導入の手軽さ、コストなど研究室目線でサービスの「練度」「ユーザーエクスペリエンス」を向上してきたからだと思います。(飯窪くんが。)

ところで、こういったサービスの「練度」や「ユーザーエクスペリエンス」は、まさに日本人の「おもてなし」精神そのものだと思うんですよね。


日本人の「空気を読む力」は超能力のような特殊スキルです。これが悪い方向に行くと自己犠牲的であったり相手に対価以上の過剰なサービスを要求してしまうことになります。でも良い方向に働かせれば「相手が何を求めているのか」需要を事前に予期して提供できる最強の武器になります。



余談ではありますが、最近は仮想通貨、世界的な株高、Youtuberやインフルエンサー、コロナ禍による情勢の変化、膨大な情報と取捨選択の中で「新しい市場やブルー・オーシャンにいかに早く乗っかって勝ち組になるか」といった雰囲気が強くなっているような気がします。僕自身その流れに自分が置いていかれてしまわないか焦りを覚えることも多いです。

より大きく、グローバルで、センセーショナル、貪欲で派手なものに目が行ってしまうのは人間の性だと思います。そういったものを嫌悪して目を向けないのも何か違う感じがするので、これからも泥にまみれる必要はあるかなと思っています。

ただ、本当の正解や真理は意外と身近な気遣いとか小さく細かい世界にあるんじゃないかぁ、とも思ったりします。